1111~12 浅間山・高峰高原

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1111~12 浅間山・高峰高原

参加者    木邨光宏  伊東 毅

11月30日 矢野口駅発(5:30)=調布IC=小諸IC=天狗温泉(8:50~9:10)~二の鳥居(10:03~10:15)~火山館(11:10~11:40)~内輪山稜線(13:00)~前掛山(13:30~13:40)~内輪山(13:55)~火山館(15:00)~天狗温泉(16:00)=高峰高原ホテル

初冬、高い山は難しいので最初恵那山でもと思ったが日程が2日しかとれなくなり、浅間山に変更。今は活動がおさまっていて登山可能、それでも火口の縁にある頂上は立ち入り禁止、前掛山まで。1泊2日の初日に登るか2日目にするか、天気予報とにらめっこ、前日になって初日の方が天気が良さそうということで出発を早め、矢野口に5時半集合。高速の早朝割引、通勤割引を活用して小諸まで走り、登山口の天狗温泉浅間山荘の駐車場に9時前到着。浅間山荘は冬の閑散期に入って設備のメンテナンス休業、駐車場代500円を払って出発、旅館の横の鳥居をくぐって浅間神社にお参り、登山者カードを出して登山道に入る。天気の読みがあたって快晴の上天気、11月末なのに暖かい。道は蛇堀川という赤い水が流れる川に沿ってゆるやかに登っていく。一の鳥居で川をわたり、右不動滝の分岐を見送って二の鳥居へ直行、1ピッチで二の鳥居、そこから長坂という登りにかかる。坂の途中に切った薪の山があって、1本でいいから火山館まで運んで下さいと書いてある。まあ荷物も軽いからとそれぞれ1本ずつザックにくくりつける。右手に牙山(きっぱやま)の切り立った岩峰を望みながら、蛇堀川の上流、赤い岩と流れ、硫黄の匂いがするところを過ぎると木立の中に火山館が現れた。ログハウス風の新しい建物、管理人の神田さんという人が出てきて説明をしてくれる。火山観測とかではなく自然観察・自然環境保護のためだとか、自分で提案して小諸市に作らせたと少し自慢そうに話していた。ベランダでひと休み、腹が減ったので昼食の1、高坂SAで買ったおにぎり、テルモスのお湯でスープ。日が短い時なのであまりゆっくりしていられない、20分で出発、左手には外輪山の黒斑山、トーミの頭などの岩壁が連なり、なかなか迫力がある。湯ノ平口の前後はカラマツの疎林の中にカヤトの原が広がりいいところだ。平らな湯ノ平を抜けると内輪山の登り、木が小さくなり、火山らしい岩と灰の山肌になる。浅間山は3重式火山、黒斑山、牙山、剣ヶ峰などが外輪山、前掛山が内輪山(?)、その中に火口丘があってそこに最高点2568mの頂上がある。前掛山に続く稜線まで単調な登り、外輪山の黒斑山が低くなっていくのを励みに登る。途中で下りてくる2人組と単独の登山者とすれ違う。こちらは朝東京を出てきたのでこの時間になってしまう、ちょっとぎりぎりだが何とかなるだろう。稜線に着くとロープが張ってあり、これより火口丘側へは立ち入り禁止の看板があった。近くにシェルターが2棟、鉄骨と鉄板のかまぼこ型のフレームにコンクリートで溶岩を張り付けてあるが、半分岩がはがれてしまい、何となく頼りない。噴火して火山弾が飛んでくる中、こんなところにいたら生きた心地がしないだろうな。前掛山はそこから稜線を南に30分行ったところ、さえぎるものは何もなく風が強い。今日は穏やかな天気で南風なのだが、それでも寒い。前掛山は2524m、頂上には浅間山(前掛山)の標柱、向こうに噴煙を上げる中央火口丘が少し高く見える。本当の頂上に登れないのが残念だが仕方がない。ここでもう1パーティー若い2人組が追いついてきた。今日は我々を入れて都合4パーティー、7人ということになる。寒いので写真を撮って早々にUターン、湯ノ平近くなってようやく穏やかになったのでひと休み、昼食の2を摂る。陽射しが斜めになって、湯ノ平のカヤトが輝いていい感じだ。火山館で小休止、神田さんに見送られてきた道を下る。火山とは言え石ゴロゴロでもなくカラマツの落ち葉が積もったりして歩きやすい道で助かった。帰りに不動滝に寄ってみたが10mあるかないか、水量も少なくわざわざ見に行くほどではなかった。天狗温泉に16時到着、明るいうちに下りて来られてなにより。浅間山荘は泊まれないので車坂峠の高峰高原ホテルへ向かう。チェリーパークラインという道、うねうねとカーブが連続、途中で日が暮れてホテルの明かりが暖かく見えた。この時期は客がないのでメンテナンスを兼ねて休業するところが多いのか、ランプの宿で人気の高峰温泉も休みだった。バストイレなしの和室で10500円と入湯税。でも部屋はきれいだし、温泉ではないが風呂も大きく、まずまず快適、夕食はステーキつきのフルコース(?)自家製パンがうまかった。食堂から佐久平の街の灯りがきれいに見えたが、食事を終る頃にはあらかた消えて暗くなっていた。

12月1日 高峰高原=ぴんころ地蔵=須玉IC=調布IC=矢野口駅解散

翌朝は曇り、下の方は雲海が広がり、上空は高曇りだが2000m付近から上はガスがかかっている。今日は高峰高原の籠の塔山などを歩こうと思っていたのだが、いかにもやる気を殺ぐ空模様だ。食堂で朝食をとり、出がけにフロントに聞くと、高峰温泉への林道は冬季閉鎖、途中にスキーゲレンデがあるので徒歩でも行けないとのこと。そうなると高峰山を越えて行くか、スキー場の下から高峰温泉送迎用の連絡路を登るかしかないということで、いよいよやる気がなくなってくる。それでも一応スキー場の下の方へ行ってみたが、なるほど枯れ野の中に人工雪のゲレンデが出来ており、スキーヤーが滑っている。連絡用道路にはロープが張ってあって一般車は通れない。周りの山はガスで見えないし、何も見えない中登ってもしかたがないので、ここで完全にあきらめて帰ることにした。昨日浅間山に登っておいてよかった。天気の読みが当たったということ。さて、ただ帰るのは芸がないので、佐久のぴんころ地蔵に寄ってみることにした。場所がよく分からないので携帯のIモードで検索したら佐久市野沢にあるとのこと、携帯の検索も便利なものだ。もともと成田山薬師寺の参道だったところに、ごく最近(平成15年)健康長寿のお地蔵さんを置いたところ、こちらが人気になってすっかり有名になったということらしい。お地蔵さんは首を傾げた姿が可愛らしい。出来て7年、真新しい感じであまりありがたみは感じられないが、成田山の方と合わせてお参りしてきた。これでピンピンコロリの往生が出来るかな。あとは佐久往還を須玉に出て中央道で帰る。長野、山梨は肌寒い曇りだったが関東は冷たい雨だった。活火山の浅間山は溶岩と火山灰の富士山のような山かと思っていたが、中腹までの樹林帯、カヤトの原、地形も外輪山の岩壁、広いカルデラ高原など、意外に変化があってなかなかいい山だったのが収穫。