0909肘折温泉念仏ヶ原から月山

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0909肘折温泉念仏ヶ原から月山

参加者  益崎健二郎   伊東 毅   東野 良   鈴木 茂   片岡ひとみ

9月18日
矢野口駅(10:00)=調布IC(10:15)=西川IC(16:00)=志津月山荘(17:00)

秋の5連休、仙台に頼んで人の少ない山とルートを選んでもらう。月山東面の肘折~念仏原のコースは長いので訪れる人も少ない格好のルート。2日目に月山を越えて志津でキャンプする予定なので、今日は下り口の月山荘に宿をとる。連休1日前で高速は空いていた。遠距離だが益崎と交代で運転、まずは予定通り到着。月山荘は地蔵沼の畔に建つ休養施設、建物は古いが安いのとやさしいおばさんのサービスがこころよい。一杯やって早々と就寝。

9月19日
月山荘合流(8:30~8:45)=肘折温泉登山口(11:00)~湯殿山碑先の尾根(12:20~12:40)~赤沢川(13:40~14:00)~小岳(15:05~15:15)~念仏ヶ原避難小屋(16:00)

朝飯食べてキャンプ場の下見をしたりしたあと、駐車場わきのハンモックで休んでいたら仙台勢がやってきた。東野カーに必要な荷物を積んで出発、伊東車はこのまま残置する。西川町のコンビニで昼食など買った後、十部一峠を越えて肘折温泉に向かう。この道は国道だそうだが未舗装で狭く、ちょっとした林道なみ。結構時間がかかって肘折温泉、そこから山道に入って大森山のふもとの登山口に到着。ここに東野車をおいて出発する。今度のコースは長い、まず大森山の中腹を捲いてコルに出て、次は反対側の斜面をトラバッていく。きのこの季節なので鈴木、東野両氏は採集しながら登っていくが、慣れない我々にはとても見つけられない。山菜のミズの葉に秋になるとコブのようなものが出来る。これを炊いたりして食べるのだが、こちらは我々でも採集できる。静かな山道だが先頭を歩いていると時々道端に蛇が現れる。アオダイショウやシマヘビ、ヤマカガシなど、熊も出てきそうで鈴をならしながら歩いていく。一度前方のやぶの中でガサガサッと大きな音がしたので見たら真っ黒なかたまりが逃げて行った。それほど大きくはなかったが、あれは間違いなく熊だろう。赤沢川を渡り、小岳にかかると木々がずいぶん紅葉している。小岳の頂上は通らないようだが高さはほとんど変わらない、少し先に開けたところがあり、初めて前方、月山の東面が見えた。念仏ヶ原も一部見えて、もう少しだ。紅葉した山肌をゆるやかに下って、小さな湿原を通り、樹林帯を抜けたところに避難小屋が建っていた。小屋は2階建て、1人先客がいて、明日月山ををピストンしてもう1泊するという。後から3人、犬を連れた釣師がやってきて今晩は全部で9人、我々5人は2階を占有した。トイレは小屋の裏側、水場は入口から少し先の小沢だが水量はあまり多くない。東野、鈴木両氏が調理をしてくれるので助かる。ミズのこぶのおひたし?がうまい、缶ビールロング缶各自1本、ワイン720mLと2L、それに焼酎とあって、気持ちよく飲んで前後不覚になってシュラフにもぐりこんだ。

9月20日
念仏ヶ原避難小屋(6:55)~立谷沢川清川橋(7:35~7:45)~1220m小湿原(8:40~8:55)~千本桜先の台地(9:45~10:05)~賽の河原下茅戸原(10:45~11:00)~月山山頂(11:40~12:00)~牛首(13:40~14:00)~湯殿山神社駐車場(15:15)=志津キャンプ場幕営

朝ちょっとガスっていたがだんだん晴れてくる。避難小屋からしばらく潅木帯を行くと湿原が現れる。それほど広いものではないが、潅木帯の中にいくつもあって、次から次に現れる。池塘のある原のところで月山にかかっていたガスが晴れていく。紅葉が綺麗だ。念仏ヶ原の平が終わると、やや急な下り、細い尾根でロープや鎖がつけられている。150mほど下って立合沢川にかかる清川橋を渡る。木製の立派な橋、水量も豊富で昨日の釣師はこの谷のあたりを漁っているらしい。ここからが月山の登り、川から離れて急登が始まる。天気がよく、やや暑い。200mくらい登って1100m付近でいったん傾斜がゆるむが、そこからもだらだらと登っていく。後ろの念仏ヶ原がだんだん低くなり、前方に千本桜の断崖が迫ってくる。この崖は爆裂火口の縁だろうか、南北にずーっとつながっていて、千本桜の尾根が唯一の登路のようだ。急な部分は100mほど、千本桜というから、桜でなくても何かあるのだろうと思ったのだが、何もないうちに台地の上に出てしまった。傾斜がゆるみ、潅木の紅葉の中に気持ちのいい茅戸の原が広がる。前方に月山の頂上と小屋が見え、人がいっぱいいる。白装束の隊列も見え、ほら貝の音が聞こえるようになる。あの人だかりはうんざりだが、こちらは静かで天国のようだ。道端にクロマメの木があって、実が熟している。その実をつまみながら、ゆっくり登って行ったが、とうとう頂上小屋の横に出てしまった。ここから右に少しで頂上だが、人の列が続いている。左は姥沢からの道、右は八合目弥陀ヶ原の道、どちらも登るのは簡単でみんなこの道を登ってくる。百名山、5連休、晴天ということで殺到してきたという感じ。頂上への道は原宿の竹下通りのような賑わいとなっている。人ごみの中だが益崎と2人だけは一応頂上の神社を参拝し、姥沢側に少し戻って道から少し外れた展望台のようなところで待っていた3人と合流、休憩。ここからは志津に戻るのだが、姥沢へ下りる道は人の列だし、折角だから湯殿山行ってみようということで、東野ひとり先行、装束場から石跳川を下りて志津月山荘にある伊東の車を湯殿山に回送する。残り4人はそのまま湯殿山に下りて待つ、ということになった。姥沢側の斜面も紅葉がきれいだ。天気はいいが頂上にはガスがかかり、それが時々晴れるものだから、カメラマン鈴木は頂上と紅葉をものにしようと、山道を行ったりきたり忙しい。残り3人はのんびり、ぶらぶら下りて、装束場で白装束の一団に追いつく。羽黒山のお籠り堂から三山参りにやってきたのだそうだ。湯殿山はご神体だから登ってはいけないのだそうで道はない(冬はいいのかな)。そのまま山の北側をトラバースして、最後、鉄梯子や階段の急な下りを下りると湯殿山の本宮に到着する。ご神体は温泉の出ている岩だとか、霊場らしいあやしげな雰囲気がただよい、信者?観光客?が列をなしている。参拝料500円、裸足になって入るようになっているので、これは省略、そのままバス道を歩いて下の駐車場に向かう。広い駐車場で待つこと暫しで東野さん運転のクルーガーが到着、湯殿山道路から月山道路を通って西川町のスーパーで今晩の食料を買出し、再び志津の月山荘へ。キャンプ場へはリヤカーに荷物を載せて行く。連休で先客があちこちに、ファミリーキャンプが多い。ここでハプニング、東野さんの大テントのポールがない、ポールがなければテントは立たない。でもちょうど伊東が4~5人天を持っていたので、それと東野さんの1~2人用ゴアライトの2つで間に合わせる。夕食は芋煮、またまた東野、鈴木両氏が腕をふるう。山で採ったきのこも入り、2杯目3杯目とだんだん味がよくなる。ビールと焼酎、今日もいい気分になり、疲れもあって早めに就寝。