1004奥会津大戸沢岳

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1004奥会津大戸沢岳

参加者  木邨充宏  内田正明  伊東 毅

4月13日 矢野口駅(9:30)=調布IC=矢板IC=片岡駅(12:00~13:00)昼食そば・内田合流=矢板IC=那須塩原IC=桧枝岐(15:00)やまびこ山荘泊

残雪の山、最初はかぐら和田小屋から小松原越えで津南までのコースを計画したが、天気予報が悪く日本海側はだめだろうと、会津に。会津駒のとなりの大戸沢岳の東尾根、樹林帯からのピストンならなんとかなるだろうと期待。12日に最初の谷が通過した後、13日は暖かい良い天気、でもこのあと北日本を発達中の低気圧が通ることになっていて、14日はどんな天気になるやら。初日は桧枝岐に入るだけなので、ゆっくり出発、昼に片岡駅に着いてそばや探し、だったんそばの寿庵というのがよいということだったが地元の人に聞いても見つからず、国道沿いの無量庵という大きい店に入った。そばは並、お目当ての店に行けず残念。13時の鈍行で来た内田と合流、那須塩原から山王峠を越えて南会津の道を走る。桧枝岐の手前下大戸沢スノーシェッドを抜けたところが大戸沢岳東尾根の入り口なので、まずは偵察。尾根の南斜面は雪が消えて藪が出ているが北側はなんとかつながっている。取り付きからスキーで登れることを確認して今夜の宿やまびこ山荘へ。尾瀬小屋の星さんの妹さんがやっている民宿で9年前に泊まったことがある。お客はわれわれだけ、まず宿のパスを借りて燧の湯へ、豊かな村の立派な施設だが地元の人が2人ほど、空いている。帰ってビール、山菜のつまみサービス、夕食も山菜、岩魚など山の幸がたくさん、最後に裁ちそば、ほろ酔い加減に冷たいそばがうまい。木邨はそのままダウン、部屋に戻って早々と就寝。夜はやっぱり雨になった。

4月14日 起床(5:00)朝食(5:30)出発(6:30)=下大戸沢スノーシェッド(6:50)~東尾根1500m(9:10)~1640m引き返し(10:00~10:20)~スノーシェッド(11:50)=やまびこ山荘・燧の湯・裁ちそば=片岡経由帰京

起きたら、うっすら雪景色、みぞれ模様だ。まあ予想通り、しかたがない最初から上下雨具を着けて出発。下大戸沢スノーシェッドの手前に車を置いて、下大戸沢側にまきこんで尾根に取り付く。やや急だが新雪が乗ってシールが効くので登りやすい。下のほうはやや木立がうるさい。木邨と内田はフリーベンチャーの短いスキーだからいいが、こちらは普通のスキーなので藪くぐりはうまくない。小さな沢の上部で雪が固くなってきたのでクトーをつけた。1350m付近までは結構な急登、その上はなだらかな尾根になる。天気は小雪になって空も明るくなってきたが風が強い。おおむね左、南西からの風が吹いているが、時折猛烈な突風が吹く。それも左からと右からと両方吹く。気圧配置からは南西の引き込みの風が強いはずだが、地形の関係だろうか、風が回ってくるようだ。この突風が来ると完全なブリザードで目も開けてられない、何も見えない、体が飛ばされるほどではないが動くことが出来ない。樹林帯でこれだから上はどうにもならないだろう。1500mを越えると木がまばらになり、さらに風当たりが強くなる。1600mを越えていよいよ木が少なくなってきたので、これ以上は無理と判断、引き返すことにした。シールをはがして滑走、こうなるとショートより長いスキーがいい。雪は新雪が数センチ、風で飛ばされてクラスト気味のところもあるが、まずまずの雪、尾根があまり広くないので慎重に滑る。下の方は雪が薄く、木が込んで滑りにくいが、なんとか下まで滑り降りた。下まで下りると風はあまり感じなくなったが、それでも時折強い風がやってくる。まあ、やめて正解だろう。最初は1ピッチでも行ければいいと思ったくらいだから、むしろよく登ったと言えるかも知れない。時間も早いのでいったんやまびこ山荘に戻り、また無料パスを借りて燧の湯へ、冷えた体を温めて、村の中のそばやで裁ちそば大盛り、帰途についた。山王峠を越えて関東に入ったら快晴、天気の読みは難しい。