1008宝川ナルミズ沢

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1008宝川ナルミズ沢

参加者  木邨充宏  伊東 毅

8月19日 矢野口駅(7:00)=調布IC=水上IC=宝川林道ゲート(9:40~10:05)~林道終点(10:55~11:10)~渡渉点(12:15~12:50)~小沢(13:40~13:50)~大石沢(14:05)~幕営地(14:20)
夏の一日、沢登りで涼をと、かねてから行ってみたかったナルミズ沢へ、良い天気で林道歩きは暑い。大汗をかきながら高捲き道を渡渉点に着いて昼飯。ウツボギ沢出合の広河原には天幕が2~3張り、学生のような若者がのたっていた。ここから沢に入るのもあるが、荷物もあるし面倒なのでそのまま朝日岳登山道を行く。途中小さな沢で休憩、その先で下りてきた釣師2人とすれ違う。そこから間もなくで大石沢、出合にテントプラッツがあるが、左岸の草付は傾斜している上、上の斜面からの落石に無防備、右岸のは川から近く、後ろは急なブッシュで逃げにくい。この下流にもあるということなので探しに行くと左岸に草付きの台地があった。ちょっと水っぽいところが多いが、比較的平らで乾いたところがあったので、そこに張ることにした。川からは3mほど上がっていて余程の増水でもなければ大丈夫、すぐ上の草付きも逃げ道になる。ブッシュを使ってタープも張れた。その下にゴアライトの2人天、まずは快適な幕営が出来た。ところが張り終わったところで、眼鏡がないことに気がつく。またしても、である。大石沢の手前の小沢で休んだ時にGPSを見ているのでそこまではあった。その後は記憶がない、眼鏡がなくても歩くのに不自由はないので、こういうことになる。これで何回目か、戸隠では見つからなかったし、女峰でも置き忘れたが取りに戻って発見、キナバルでも置き忘れたのをポーターが見つけて持ってきてくれた。ともかくさっきの小沢までもどってみることに。ところが気が焦っていたので大石沢に戻るところで足を滑らせ沢の中に倒れこんでしまう。なんてこった、上半身まで水浸し、まさに泣き面に蜂。大石沢から登山道を戻り始めると今度は雨が降ってきた。まったく最悪の展開、そして問題の小沢まで戻ったが、眼鏡はない、草の根を分けてもという感じで探したが見つからない。どういうことだろう、他でなくすということは考えにくい。さっきすれ違った釣り師が見つけて持っていったのだろうか?他人の眼鏡なんて何の役にも立たないだろうに。ともかくないものはない、がっかりしてテント場に引き返す。遠近両用乱視入りの大事な眼鏡、あれがないと仕事に差し支えるから作り直さなければならない。また大金が飛んでいくことになる。テント場は快適で雨が降ってきたがタープの下で炊事が出来るし、ゆっくり飲める。ここは人気の沢で薪が採りつくされてしまい、焚き火が出来ないのが難点だ。夜は結構な雨、浸水はしなかったが明日あがってくれるだろうか。

8月20日 沢登りは中止下山、大石沢~林道ゲート=水上温泉=帰京
4時起床、雨がやまない、霧も出ている。ナルミズ沢の核心部遡行が2ピッチ強だが、そこから稜線に出て朝日岳を回って下りて来るのに4~5ピッチ、さらに林道ゲートまで3ピッチ、結構時間がかかるので、なるべく早く出たかったがこれではどうにもならない。しばらく様子をみるがガスは上がらない。仕方ない、眼鏡をなくして元気もなくなったので、今回はあきらめて帰ることにする。朝飯を食って撤収していると雨はあがって、やや明るくなってきたが、上部のガスはとれない。そのうち下から声がして、広河原に泊まっていた学生らしきパーティーが登ってきた。学生はヒマがあっていい、こちらは時間切れ、予定通り撤収して下山にかかる。途中もう一度眼鏡を探してみたがみつからない。渡渉点を過ぎるころから天気が良くなってきて暑くなる。暑さの中を歩いていたら、そうだ、核心部だけ登ってそのまま沢を下りてくれば短い時間で帰れるのだ、ということに気がついたが、すでに後の祭り。意気消沈していて前向きの思考ができなかった、ということだ。余計がっかりして下りの林道の暑さが身にしみた。ところがついてないというか冴えない話はまだ続く。水上温泉に行って安い日帰り温泉に入り、そばを食べてさあ帰ろうとしたら、タイヤががたがた、見たら右の前輪がパンクしている。なんてことだ、近くのホテルの駐車場に突っ込んでJAFに連絡、レスキューを依頼する一方、スペアタイヤを出して交換作業、暑い日差しの下汗まみれになってしまった。約1時間後JAFが到着、タイヤの装着具合、空気圧など調整してもらう。スペアタイヤで東京まで走るわけにはいかないので、どこかタイヤを売っているところはないかと聞いたところ、沼田に大きな自動車用品店があるというので、次はそこを目指す。スペアタイヤで高速を走るのは気持ちが良くないが、何事もなく沼田ICで下り、オートアールズという店でタイヤを交換してもらった。パンクの原因は不明、パンクの後しばらく走ったためサイドが磨耗して修理も不能ということで、新品1本約2万円、またまた散財である。帰って眼鏡を作り直したら8万円、合わせて10万円の出費、とにかく今回は三隣亡ではないけれど大厄日、とことんついてないというか、散々の山行だった。山での眼鏡は今後考えなくてはいけない、だんだん物忘れが激しくなってきているから、この調子ではまた同じことをやりそうだ。ナルミズ沢は残念だったが、問題はアプローチの長さ、その割に核心部が短いので効率が悪い。再チャレンジするかどうか微妙なところだ。