1106 小楢山大沢頭南東尾根から

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1106 小楢山大沢頭南東尾根から

参加者    単独

6月16日 新百合ヶ丘発(5:40)=調布IC=勝沼IC=豊原芸術村(8:00~8:25)~大沢頭南東尾根1130m(9:15~9:30)~林道(10:00)~尾根1330m(10:10~10:30)~大沢ノ頭(11:18~11:30)~小楢山(11:55~12:30)~一杯水(12:35)~小楢峠(12:45)~父恋し路分岐(13:25~13:35)~豊原芸術村(14:10)=恵林寺ほったらかし温泉=帰宅

日程が合わずまたまた単独、ハイキングコースの小楢山に道のない大沢ノ頭南東尾根から登り、母恋し路を下りる。天気は下り坂で今日が限界、雲で山が見えない中央道を走って勝沼で下りる。途中コンビニでおにぎりを買って牧丘の窪平の奥、豊原へ。最初母恋し路の入り口を偵察、オーチャードビレッジフフ(休業中)のどんづまりに鹿柵があり、その手前に駐車場がある。鹿柵の先にも林道が伸びていて作業の車が入っていった。この道路を歩くのは気が進まないので大沢頭南東尾根を登ることにしたのだが、その取りつきは谷を一本はさんで南側、帰りこちらから谷を渡るルートが問題。地図で見るとすぐそこで谷の深さもたいしたことがないのだが、木が茂ってこちら側からはよく分からない。まあ何とかなるだろうと車で一旦下って目指す尾根の取りつきへの道を登り返す。畑の間の急な道を登り、ヘヤピンカーブを曲がった先に2台ほど停められるスペースがあった。道はもう少し奥まであって民家が数軒、このあたりを豊原芸術村というらしい。何の芸術か不明だが飼っている犬が盛んに吠えたててやかましい。さて取りつきはと見ると停めた車の真ん前にピンクのテープがぶら下がっていて、踏み跡が山に入っている。これほど分かりやすい取りつきも珍しい。靴を履き換え体操してGPSをセットして出発。雑木林の中、はっきりした踏み跡がある。ところどころピンクテープもあり、これはかなり人が入っているようだ。でも小さな灌木の茂みや、倒木などあって踏み跡通りに歩けないところも多い。でもまあ、順調に996mのピークを越え、一旦鞍部に下りて次の1079mのピークの先、1130m地点で最初の休憩。ずっと樹林におおわれ、天気も良くないので展望はない。そこから傾斜がやや急になった尾根を行くと前方が明るくなり、地図に載っていない林道に飛び出した。新しく作ったものらしく右手母恋し路の方から来て、左手の山腹の方へ伸びている。ところが、この林道が登ってきた尾根を断ち切った形になっていて道路から上の尾根との間は急傾斜の法面になっている。ちょっと見45度以上の傾斜、どこかゆるいところがないかと探したが左右に行くとどちらもセメント吹付けの壁になっている。唯一尾根の部分だけ草付きなのでここを登るしかない。まあ何とかなるだろうと取りついたら草付きの中に土止め用の金網が隠れていたので、うまい具合にこれがホールドになり、思ったより簡単に登ることが出来た。やれやれ、思わぬ伏兵がいたものだ。その先1330m付近で2回目の休み、腹が減ったのでおにぎりを一つ頬張る。この手前で目の前の斜面をリスが走り登って行き、次のピッチで大きな鹿が斜面を走り下りて行った。なかなか自然豊かなところだ。尾根が急になり、岩場が現れる。左側が通りやすそうだったのでまきながら登る。踏み跡もあった。ただこの辺で合流するはずの父恋し路の分岐を見落とした。最初の岩場の右手にあったのかも知れない。岩場はしばらく続き、やがて羅漢岩という標識のある岩を過ぎると明るくなって大沢ノ頭に着いた。4等三角点があり、木立ち越しに小楢山が見える。すぐ近くだが立ち木におおわれてあまりぱっとした姿ではない。ここから先は立派な登山道、小楢峠を過ぎ、ゆるい登りで小楢山1712mの山頂着、人声がして広い山頂広場に10人余りの中高年登山者がいた。ちょうど昼、こちらもちょっと離れたところで昼飯にした。そのうちみなさん下山にかかるが、どうやら7~8人と5人の2パーティー、どちらも焼山峠からのピストンらしい。小楢山の頂上は樹林があって展望はきかないが広く平らでズミの木がたくさんある。一杯水に寄った方にはレンゲツツジの群落もあり、季節によってはいろんな花が楽しめるようだ。誰もいなくなったところで写真を撮り、出発。西側一杯水から小楢峠に出て、そのまま母恋し路を下りる。石がごろごろしているがジグザグを切った良い道、どんどん下っていくと明るくなって大きな工事現場に出た。林道があり、堰堤工事だろうかブルが動いている。さっきの林道はここから伸びているようで、さらに登山口に向かっても舗装された林道が下っている。あとはこの舗装道路を歩くしかないようで、これではこちらから登る人がいなくなるのは当然だ。父恋し路の分岐で一休みしてさらに林道を下って行く。このまま行くとオーチャードビレッジの登山口に出るが、その前に車を置いた豊原芸術村の方へトラバースしたい。GPSをにらみ、右手の谷をのぞきながら900m付近、伐採して明るくなったところから見当つけて谷に下りる。作業用の踏み跡があり簡単に沢に出ると石を積んだ橋があり、立派な道になったと思ったら鹿柵にぶつかり、柵のゲートを抜けたところが狙い通り、芸術村の下のヘヤピンカーブだった。まさにピッタリ、こういうことが出来るのもGPSのおかげだ。登り下り、別々のルートをとることが出来たのも良かった。帰途、恵林寺に寄って参拝、よく前を通るが中に入ったことがないのでちょうどいい機会。心頭滅却の掛札とうぐいす張り廊下、夢窓国師の庭園など見学。そのあとネットで見た日帰り温泉ほったらかし温泉というのに行く。笛吹川フルーツ公園を抜けた山の上、あっちの湯とこっちの湯の2つあって、どちらも露天風呂の眺望が売り物、富士山はじめ甲府盆地が見下ろせていいらしい。あいにくの天気で山は見えなかったが開放的な露天風呂で気持ちがよかった。風呂を出たところでタイミング良くぽつぽつ降ってきた。昔からハイキングで知られる小楢山だが、焼山峠からでは1時間余りで近すぎる、母恋し路の舗装林道は願い下げ、となると道のない尾根を探すしかない、今回はまずまずうまくいったようだ。