1402 那須三本槍岳(中の大倉尾根敗退)

1402 那須三本槍岳(中の大倉尾根敗退)

2月21日 益崎健二郎、伊東 毅 
宮前平駅那須IC=休暇村那須=Mt.ジーンズスキー場=休暇村那須
那須の最高峰、三本槍岳に登るルートとしてMt.ジーンズスキー場から中の大倉尾根は前から考えていたが、1泊するなら前日にもうひと山と、北となりの旧白河高原スキー場から赤面山に登ろうと計画。ところが先週の大雪で那須甲子ラインが通行止めになってしまい、あえなく断念。初日は行くだけになり、田園都市線宮前平駅9時集合という遅い出発、東北道那須ICから、まず宿の休暇村那須へ。着いたが周辺には昼飯を食べるところがない、しかたなく那須街道をまた下まで戻って東小屋というそばや、わざわざ行ったがたいしたことはなかった。食後Mt.ジーンズスキー場を偵察、ゲレンデ下の建物から見たが、上の方はガスがかかり、中の大倉尾根は見えなかった。

2月22日 
Mtジーンズスキー場トップ(10:10)~中の大倉尾根1720m(11:20)~スキー場上(12:15~13:10)~スキー場下(13:30)
 休暇村那須は建物はきれい、お風呂も広くていい、食事はバイキング、家族連れが多かった。気圧配置は悪くないのだが、寒気が抜けず、夜のうち小雪、道路は薄く積もっている。山は雪雲で上の方は見えない。これは難しいなと思ったが、とりあえず行けるところまでと出発。ゴンドラでスキー場トップ、パトロールに計画書を出して、今は休止しているリフトのあるピークへ尾根上の切り開きを行く。このピークは中の大倉尾根の一部、手前で林間をトラバースして尾根上のコルに出る。ここから中の大倉尾根、最初は傾斜がゆるく、幅も広い。スノーシューやスキーのパーティーが先行していてトレールが残っている。しばらく行くと上からスノーシューが下りて来た。風が強くスダレ山までも行けなかったそうだ。登るにつれ木がまばらになり、傾斜も急になってくる。1ピッチちょっと登ったが風強く、視界も悪い、斜面もクラストしてきて、シールだけでは登れない。クトーをつけて登っても下りが難儀になるので、ここで断念、下ることにした、標高1720m。下りもクラストと締り雪のまだら斜面で滑りにくく楽しくない。樹林帯に入って一息、スキー場の上に戻り、パトロールに声をかけ、昼飯を食べてからゲレンデを下りた。それにしてもこのスキー場はにぎわっている。土曜日ということもあり、600台収容の駐車場は満杯、周りの道路にあふれ、ゴンドラには長い列、ゲレンデも人だらけだった。オリンピックに刺激された家族連れなどが多かったのだろうか、30年前、バブルの頃のスキー場を思い出させられた。前泊者は入浴無料というので休暇村那須に寄り温泉に入ってから帰る。せっかく1泊2日でやってきたが収穫はほとんどなし、残念だがこういうこともある。またの機会があるかどうかわからないが、また課題が残った。