1403 乗鞍雪の集い

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1403 乗鞍雪の集い

2月27日 大谷尚史、益崎健二郎、伊東 毅 
恒例のTUSAC乗鞍雪の集い、今年も2日前にVSAへ入り、去年下った冷泉~かもしかゲレンデのルートを登り返して確認しようなどと計画したのだが・・・
まずこの冬は南岸低気圧が2週続けて来て太平洋岸、内陸に大雪を降らせ、山梨、長野の山間部には大量の雪が残っていた。それがここに来て暖気到来、3月末なみの気温と雨、いつものように山形村で買い物して上高地線158号を乗鞍に向かっていたところ、道の駅風穴の里付近の情報板に雪崩渋滞中の表示、さらに鵬雲崎の先のレストラン、グリンデル前で車が並んで停まっていた。先の様子は分からないが全く動かない、これはしばらくかかるかなと思い、昼時で腹も減って来たのでUターンして稲核下の徳心まで戻り、そばを食べる。パトカーが何台か登って行き、暫くしたら上から車が次々に下りてくる。これは開通したのかな、と思って再びグリンデル前まで行ったところ車の列はなくなっていたが、警察官がいて、バスが雪崩に巻き込まれたので、この先通行止め、開通の見込みはないとのこと。仕方なく再びUターン、これで今日乗鞍に入るのはあきらめ、どこか宿を探そうと松本方面に戻る。まず島々宿の下の竜島温泉というのに行ってみたがここは日帰り温泉だった。さらに下り、深沢酒店でどこか宿はないかと聞いたところ、新島々に石川旅館、波田にビジネスがあるというので、まず新島々駅の手前の石川旅館に行ってみたところ、1泊2食付で5,000円、安いので即決、部屋も風呂もきれい、ウォッシュレット、食事も豪華ではないが十分おいしい。他に客はなく、寝る時は2間使ってゆったり、掘り出し物の宿だった。肝心の道路の方だが158号線は島々宿から先奈川渡まで通行止め、飛騨側は安房トンネルで止めているとのこと。奈川渡と前川渡の間はよく分からないが鈴蘭の山水館の話では木曽の藪原から奈川渡へ出て乗鞍高原へは通れるようだ。国道を管理する道路事務所は明朝8時から情報を提供するとのことなので、明日はその情報を聞いてからどうするか決めることにした。

2月28日 
 朝8時、国道事務所に電話、158号は依然不通、藪原から奈川渡~前川渡は通れるということで波田から塩尻鳥居峠から木曽路、藪原から県道26号境峠を越える。この谷は明るくのびやかで雪崩の不安はない、寄合渡の下からはバイパスが出来ており、奈川渡近くはトンネルが多いので安全な道だ。乗鞍高原は大雪、鈴蘭小屋も雪の山の中で屋根から落雪がしきりだった。休暇村から背負子にザックと食料箱を付けてVSA入り、大雪だが入口は辛うじて開いていた。玄関ドアを開けるために除雪、雪割り、通路作り。終わって水穴掘り、雪は深いが一発で水が出る。暖気続きで水量が多いようだ。荒川、久村両名到着、屋根の雪がベランダまでつながっているので、これを切る。切ると屋根の雪がせり出してくるので恐ろしい。重労働を終えてストーブに火をつけたころ、現役4人と藤原、稲垣、岸到着、総勢12名。大谷がエッセンを作り1年生がアシスタント、にぎやかな宴、TUSAC LIEDも出て夜が更ける。

3月1日
ゲレンデ練習の現役たちは早めに出発、大谷、稲垣はVSAツアーの接待に残り、フジクニ、益崎、伊東は鈴蘭小屋まで下りる。部屋に荷物を置いた後、集合まで時間があるので
お茶でもと思ったがメイプルは準備中、下のふきのとうまで行ってコーヒー、帰りに観光センターに寄ってフジクニがスノーシューを借りる。三本滝に上がってレストランで昼食、13時にTUSAC旗に集合。記念写真のあとVSAツアー、今年は荒川がVSAに直接出るルートを開拓してくれた。ほどよい林間コースで最後VSAの真上に出るところなどなかなかいいルートで、今後の定番になりそうだ。VSAでは大谷、稲垣が豚汁と御汁粉を作って待っていた。暖かい室内でくつろいだあと解散、みんなが下りた後、撤収して鈴蘭小屋へ。温泉入って宴会、今年は現役4人を含め34人参加、にぎやかになごやかに宴が進んだ。二次会の酒がなかったのが反省点。

三本滝13:15~VSA13:50

3月2日
大学尾根ツアー 参加者 高井夫人、矢崎夫妻、荒川、久村、伊東
鈴蘭小屋(8:30)~かもしかリフト上(9:15)~屋根板トラバース(11:30)~大学尾根2207台地(12:40)~前川林道(14:05)~鈴蘭小屋(15:50)
8時半鈴蘭小屋発、朝のうちガスが垂れこめていて、行けるところまでという積りだったが次第にあがって視界がきくようになってきた。新雪がうっすら積り、シールがよく効く、かもしかの急坂も難なく登り、ツアーコースを2ピッチ半で屋根板、風弱く肩の下を行く人の列が見える。大学尾根へトラバース、そのまま滑降開始、やや固めのパウダー、タンネの疎林をみんな快調に滑る。高低差250mほど滑り2207mの台地でひと休み、おだやかな陽射しの中で昼食。ここまでは快適、この先はいい天気が災いして雪がどんどん重くなる。樹林帯の下りは思うようにターンが出来ないのでみんな苦労する。VSAを望む最後の急斜面も超重雪、前川林道に出てようやく一息ついた。それでも大学尾根の上から2時間あまりに、今年は参加者の技量が揃っていたので、順調に下りることが出来た。
VSAに寄り、鈴蘭小屋まで1時間45分、こうしてみると大学尾根下降と大差ない。大学尾根もこれで何回目か、よいルートだがそろそろ新しいコースを開拓したいものだ。

いつもはこのまま帰るのだが今年は帰路の渋滞を避けてもう一泊、内田、高井夫妻と大谷、益崎、伊東の6人、ゆったり、のんびり一夜を過ごす。

3月3日
 帰る日、内田車と伊東車は往路と同じく奈川の谷へ、雪の清水牧場に寄ってチーズ、ヨーグルトを購入、木曽路から権兵衛トンネルを抜け伊那へ出て、渋滞のない中央道を快適に帰京した。

 今回は初日上高地線の雪崩のためにVSAに入れず、2日目に予定していたかもしかゲレンデから冷泉へのルートの再探索が出来なかった。来年以降の新規コースとするには確認が不十分となってしまったが、一回は通っているので本番探索でもいいかと思う。検討課題ではあるが、メンバーを大学尾根並みのレベルとすればやれるのではないか。