1305三ツ峠岩登り

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三つ峠 岩登り研修
記録担当:金山
メンバー 
 OB 伊東毅(L)岸元士 椿谷健(SL) 飯泉和史(SL)
 現役 塚本宇信(二年SL) 金山慎介(二年) 津田啓仁(二年) 土井崇史(二年)
日程:5月25日(土)~26日(日)

5月25日
天候 晴れ→曇り→晴れ
行動記録
駒場発(7:30)=三つ峠入口(11:00~11:56)~三つ峠山荘(12:45)~設営完了(13:30)~一般ル
ート付近(14:14)

第一パーティ(伊東、飯泉、津田、土井)
0貳魅襦璽蛤~化住惞ラック~㉗No.15クラック~㉖No.14クラック~㉟No.18クラック~天狗の踊り場(16:45)~懸垂下降3ピッチ~帰幕(18:00)

第二パーティ(椿谷、塚本、金山)
グ貳魅襦璽髪~No.10.5クラック~㉘No.16クラック~㉖No.14クラック~㉟No.18クラック~天狗の踊り場(16:30)~㉝大根おろし~懸垂下降3ピッチ~帰幕(20:00)

夕食(20:30)~就寝(22:00)

飯泉さんと金山、津田は駒場にて、残りの5名は分倍河原にて集合し、三つ峠駐車場で落ち合った。週末でもあり入山者が多く、駐車場確保に苦心した。天幕は三つ峠山荘のテント場に張り、上記のように2パーティに分かれて岩登りを行った。第一パーティでは飯泉さんが、第二パーティでは椿谷さんがトップとなり、現役はセカンド以降を担った。トップがダブルロープで上がり、残りの人員がそれぞれのザイルを用いて登った。第一パーティでは第一バンドに登った時点で土井のシューズが破損してしまったため、伊東さんと土井はその場に留まり、二名が天狗の踊り場に向かった。その為、第一パーティは天狗の踊り場に着くとすぐに懸垂下降を始めた。
第二パーティは比較的余裕を持って天狗の踊り場にたどり着き、トップロープで金山が確保をし、塚本が大根おろしを登った。しかし、懸垂下降の際にザイルが岩に引っかかってしまい、椿谷さんがその修正のため登りなおすというアクシデントが生じたため、下降しきる前に日が暮れてしまい、帰幕は一苦労であった。ヘッドライトは必携であることを今更ながら感じた。水は待機の岸さんが、中央フェイス付近の湧水を汲んで不便無く炊事に使えた。

5月26日
天候 晴れ→曇り
行動記録
起床(6:00)~朝食(6:30)~出発(7:16)~一般ルート付近(7:26)

第一パーティ(飯泉 津田 土井)
0貳魅襦璽蛤~NO.10.5クラック~㉕81年日山協ルート~㉟No.18クラック~天狗の踊り場(11:00)~以降第二パーティに合流
第二パーティ(伊東 椿谷 塚本 金山)
ぐ貳魅襦璽斑羆~㉑サンドイッチ~㉗No.15クラック~㉖No.14クラック~㉟No.18クラック~天狗の踊り場(10:30)~㉝大根おろし~懸垂下降3ピッチ~帰幕(15:17)~下山開始(16:00)~三つ峠入口(16:40)

この日は現役がトップを練習する日で、それぞれのパーティで現役が交互にトップで登った。登ったルートの中では一番初めの一般ルートが最も難しく、それ以降は大きな困難を感じた場所は無かった。初日の練習でザイルワーク自体には各々慣れが見えたものの、非常に混雑していた為、登るのに時間がかかった。天狗の踊り場についてからは各自トップロープ大根おろしに挑戦し、冬靴で挑戦した金山以外の3名は見事登りきった。懸垂下降ものぼり同様順番待ちが必要であった。

総括
今回は日常的に岩登りに親しんでおられる、飯泉、椿谷両OBが参加して下さったため、技術的な指導を多く受けることが出来、全体として非常に有意義な岩登りが出来たと思う。
一方で、登攀システムやザイルの扱いにまだぎこちない面がありタイムロスに繋がったことを重く受け止め、更なる習熟に励みたい。また、必要な登攀具の数に関する想像力が欠如していることが実感されたので、実地経験を重ね、そうした感覚を養うことも今後の目標にしていきたい。
今回も天候に恵まれ富士山をバックに気持ち良く岩登りに励めた。人が多かったのは多少不満を感じたが、他の山岳集団が如何様に岩登りを行っているのか観察することも勉強になった。とはいえ、次回来るときは人の少ない平日を狙ってさらに三つ峠を満喫したいとも感じた。
トップで登ることはやはりセカンド以降とは緊張感が違い、確実な登攀が要請されることが体で理解できたのも大きな収穫であった。
初日、懸垂下降中にザイルが岩に引っかかり回収できないという事態は話には聞いていたが、遭遇するのは初めてであり危険はどのような場所にも潜んでいることを改めて実感した。OBの方に引率されていなければあの事態は対処出来なかったと思うので、単にシステムを学ぶだけでなく、アブノーマル事項が生じた際の対策も現役で予め打ち合わせておく必要があるように感じた。それに関連して、リヒトをゲレンデに持っていかなかったことは今回の場合致命的になり得た。そうした点にも注意を払っていきたい。