0711滝子沢

0711滝子沢 

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参加者  木邨光宏   益崎健二郎   伊東 毅

11月18日
矢野口駅(6:45)=調布IC(6:50)=大月IC(7:30)=滝子沢堰堤(8:20~9:00)~奥の二俣(9:50~10:00)~
クラック滝下昼食(11:00~11:35)~四つ俣(12:10~12:20)~浜立尾根P2(13:00~13:35)~滝子山頂上(14:00)
~支尾根Uターン(14:20)~寂しょう尾根(14:30)~林道(15:30)~滝子沢堰堤(15:40)

以前から気になっていた滝子沢、初冬の一日を楽しむ。天気予報はいまいちで肌寒いとの予想だったが、よい方に外れ、南面の沢ということもあって陽射しを受けて暖かい沢登りだった。大月で下りて20号線、最初滝子沢沿いの林道に入ったが途中で沢を渡るところが崩れて道幅がせまくなっていて、危ないのでUターン、大鹿林道から滝子沢の堰堤工事用の新しい林道に入る。こちらの方が道も良く沢の上の方に出ることが出来るので正解だ。滝子沢の橋の手前に車を止めて、沢支度。ここで標高は約800m、堰堤を2つ右から越えて沢に入った。しばらくは河原歩き、やや長い、1ピッチ丁度で奥の二俣、ここから右俣に入る。すぐ傾斜のあるナメ滝やスラブ滝が現れる。難しくはないが、この季節に濡れたくないので水流を避けて捲き気味に登る。ちょうど紅葉が終わって落ち葉がたくさん積もっていて、これが曲者、ホールド、スタンスを隠している上に、不用意に落ち葉の上に乗るとズルッと滑る。40mスラブ滝では左の草付きとのコンタクトラインを小さな潅木を掴んだりして登った。益崎はさらに左の尾根、木邨は右手の尾根を捲いて登ったり、少し苦労させられる。20mクラック滝の下で休憩、クラックの中を水が流れ落ちていて、中にホールドがあって登れるようだが、冷たい水に濡れたくないので敬遠して左の階段状の壁を登った。そんな訳で終始ザイルは使わず、易しそうなところを選んで登った。その上の8mハング滝はガイドブック通り右岸を高捲き、続いて小さな滝をいくつか越えると、いよいよ四つ俣である。真ん中の2本が顕著なルンゼになっていてガイドもネットの記録もこれを登っているが、最後のつめが脆く、ボロ壁から尾根に移るところで苦労している。一番右は急なガリーでこれは問題外、一番左は明らかに支流だが、浅い沢で傾斜も緩く簡単に両側の尾根に逃げられそうだ。誰も登っていないというのが気になるが、明らかに易しそうなので、これを登ることにした。しばらく沢の中心の岩を登っていったが、どうも尾根の方が立ち木に掴まれて楽そうなので右手の尾根に出て潅木や岩角を掴みながら、しばらく登ると傾斜が緩くなって簡単に浜立尾根に飛び出した。頂上の一つ西のピークで、思った通り危ないところはなく、藪もこの季節だからほとんど気にならないので、このルートが正解のようだ。あえて本流にこだわり脆いルンゼを登りたいなら話は別だが。日当たりのいいピークで食事をしてから空身で頂上を往復、珍しく人がいない、あとから一人登ってきただけ、静かな頂上だった。南に富士山、三つ峠、御正体、北に黒岳、雁ヶ腹摺山など。下りは寂しょう尾根。急な下りだが道はしっかりしている。1箇所だけ左に登り返すようなトラバースのところが紛らわしい。最初まっすぐ行きかけたが、尾根らしくなく道がはっきりしなくなったので地図とGPSで確認、、このままいくと大鹿沢に入ってしまうことが分かったので、登り返して左の尾根の正しいルートに戻った。あとは迷うところはない、どんどん下る。伊東はフェルトの沢靴のまま下りたが枯葉に乗るとよく滑る、やはりビブラムの方がいいことが分かった。寂しょう尾根の林道に出て左に折れ滝子沢の出発点に戻ったが、このルートは登り下りとも効率的でロスがない。大汗もかいてないし、手ごろな温泉もないので、そのまま帰る。好天の日曜で中央道は混んでいた。滝子沢は沢としてはそれほどのことはないが、南面で暖かく冬場に滝子山へ登る格好のバリエーションルートと言える