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参加者 浜野宏明 木邨光宏 益崎健二郎 内田正明
片岡ひとみ 伊東 毅
7月9日
府中本町(8:40)=国立ＩＣ(9:00)=須玉ＩＣ(10:20)=鉄驪荘(10:30)=買出し・昼飯美しの森(13:30)～
赤岳沢出合小屋(17:00)
府中本町で益崎、片岡合流。木邨、内田は高速バスで長坂へ。きららで食料買出し、鉄驪荘で浜野さん手作りのカレーを御馳走になり、ＲＡＶ４と軽トラで出発。川俣川林道はゲートが閉じていたので美しの森に駐車、長い林道歩きを余儀なくされる。曇り空だったが歩き出したら雨が降り出し、だんだん激しくなる。途中道の分岐を間違えてしまい３０分ロス、林道から河原歩き、本降りの雨の中赤岳沢出合の小屋に着いた。予定は幕営だったが、この降りではいたしかたない、小屋を使わせてもらう。トタン張りの小さな小屋だが他に人がいないので十分、中に天幕を二つ張った。ストーブがあり、薪もあったので火をつけて暖まる。びしょ濡れで寒いくらいだったので助かった。ＶＳＡと同じストーブなので調理も出来る。フライパンで肉を炒め、マーボ茄子など、飲みながら夕食、満腹でご飯まで入らなかった。雨は激しさを増し、トタン屋根をうるさく叩く。これは明日は駄目かも知れないと思ったが夜１１時ごろにはやんだようだった。
7月10日
起床(5:00) 出合小屋発(7:00)～大滝下(8:12)～高捲き～二俣(9:30)～稜線(11:30～11:40)～ツルネ(12:00)
～出合小屋(13:30～13:40)～美しの森(16:30)=パノラマの湯=帰京
明ければ曇りながら空は明るい。これなら行けると勇躍出発。赤岳沢、権現沢、上権現沢と分かれて本谷は平凡な河原が続く。カゲ沢を過ぎてようやく小さな滝が現れるがどれも問題ない。次々に越えていくとゴルジュが深くなり、大滝３０ｍの下に達する。２ｍほどの段を越えて覗いてみたが、井戸の底のようなところに２段の滝が懸かっていて、上の段は１０ｍほどだがねじれていて落ち口は見えない。ほぼ垂直で登攀は覚束ない。写真を撮って戻り、左岸の草付きから高捲きにかかる。傾斜はあるが途中まで大きな倒木がかかっているので、それを頼りに登り、中段から左にトラバースしてブッシュのある岩場に出て、そこを直上した。難しくはないが高度感があるのでザイルを出した。セカンド以下はプルージックで登る。その先は踏み跡があり、天狗沢を横切ってから本谷に戻った。この上も小滝、ナメが続き、やがて二俣、左右から小さな滝がかかり、ミニ両門の滝と言ったところ。右俣に入るとさらに小滝、ナメ、どんどん水に入って流心を登れば難しくない。１箇所、５ｍほどの傾斜の急なナメ滝があり、取り付きのホールドが細かく、フリクションで登るところが微妙なので、上からザイルを下ろした。たまにこんなところもなければ面白くない。さらに登ると両岸が八つ特有の赤い壁になり、いかにも脆そうである。小さな支流がいくつかあるので間違って変なルンゼに入って、あんな岩場に出てしまったらにっちもさっちもいかなくなるだろう。忠実に本流をたどり、どうやら源流の樹林帯に入ったところで安心したせいか、ルートを間違える。小さな二俣で右に行けばキレット小屋だと思ったが、どっちに行っても大差ないだろうと思って左に入ったのが間違いで踏み跡のない草付から、最後は石楠花や這い松のヤブ漕ぎになってしまった。出たところはキレット小屋の南、６～７０ｍ登った稜線の縦走路、ガスがかかり風もあって濡れたズボンでは寒いくらい。靴を履き替えて怱々に出発、ツルネに向かう。途中、道の脇のザレ場にコマクサが咲いていた。八つでコマクサを見たのは初めて、近年は復活してきているのだろうか。また石楠花も満開で、なかなか綺麗な株もあった。ツルネ東稜は踏み跡と言うより道、標識もしっかりして間違えようがない。傾斜は急でどんどん高度を下げ、１時間半で出合小屋。荷物をまとめ、美しの森まで河原と林道歩き、下りは早い、登りの半分の時間で着いた。大泉の駅近くのパノラマの湯で汗を流し解散。水戸まで帰る内田氏を高速バス停へ送る浜野さんと別れ、残り４人がＲＡＶ４で帰京。途中蕎麦でもと思ったが、残念ながら時間が遅くどこも閉店だった。八ツの沢は初めて、地獄谷本谷は易しい、とあったが、ザイルを使うところもあり、我々には丁度手頃な感じで楽しめた。ただ枝沢が多く、間違えると大変なことになるのでルートファインディングが重要だろう。
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