0607鳳凰三山~早川尾根

 

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0607鳳凰三山~早川尾根

参加者  浜野宏明   木邨光宏   益崎健二郎   伊東 毅

7月14日
府中本町(7:00)=芦安駐車場(9:00)=夜叉神峠口(9:50)~夜叉神峠(11:20)~杖立峠(13:20)~苺平(15:43)~
南御室小屋(16:15) 幕営

海の日の連休一日前に出発、芦安の温泉ロッジ前駐車場で浜野さん合流、夜叉神峠口に車置いて出発。下界は梅雨明け前の猛烈な暑さ、山の中は多少ましだが汗が大量に出る。夜叉神峠から白峰三山のうち間ノ岳、農鳥が見えるが北岳は雲の中。シラビソやコメツガ?など八つや奥秩父に似た樹林帯、代表的なハイキングコースだけに道はよく整備されていて歩きやすい。最初17人の団体と抜いたり抜かれたりだったが、急がぬ旅なので先に行ってもらう。大崖頭の肩、杖立峠、苺平とゆるやかに高度を上げ、樹林の中にぽっかり開いた平地に立つ南御室小屋に到着。テント場は小屋前の砂地でかなり広く、平らで快適。水場は小屋のわき、トイレも水洗で洋式・和式があり、清潔で快適。幕営料は1人500円、ビールも350mlが500円、小屋には芦安中学の全校登山の一行がいてにぎやかだった。晩飯は相も変らぬマーボー春雨、何故か浜野さんに大好評、今後も定番になりそう。飯が終わってテントに入ったら夕立が来たが夜になって上がった。

7月15日
起床(4:05) 出発(6:15)~薬師への稜線(7:15~7:45)~薬師小屋(8:00~8:10)~薬師岳(8:20)~観音岳(9:15)~
分岐のコル(9:35~10:00)~地蔵分岐(10:57)~オベリスク登攀(13:10)~高嶺(13:48~14:10)~
白鳳峠(14:48~15:10)~広河原峠(16:02~16:20)~早川尾根小屋(16:45) 幕営

朝は晴れ、モルゲンロートになりそうな光だったが樹林帯のため見られず。小屋泊まり、幕営のパーティーに混じって出発、芦安中学の一行と前後するのでたびたび休憩させられる。薬師への稜線に出ると白峰三山が姿を現す。バットレスが正面、4尾根・中央稜がよく見える。ここからは白い砂礫の稜線で左に白峰、右に富士山や秩父の山波を見ながら歩く、展望のプロムナード。青空が広がり、すっかり梅雨明けのようだ。薬師、観音を過ぎ鳳凰小屋への分岐があるコルで昼飯にしてたら、あとから団体が来て近くの岩陰にタカネビランジの花を発見、鳳凰北岳に固有の種らしい、可憐なピンクの花。地蔵への分岐にザックを置いてオベリスクに向かう、なにせ浜野さんが登降器まで新調して意気込んでいるので今度は登らずばなるまい。頂上の大岩の一段下から左に回りこむと人ひとりがやっと通れる隙間があって、そこを抜けると最後の大岩の開いたクラックの基部に出る。そこにピンクのザイルが3重、青いザイルがダブルで下がっている。前回は途中まで黄色のザイルがあっただけだったので、ずいぶん整備されたようだ。これなら登れる、アンザイレンして取り付きのピンクザイルにマッシャーでシュリンゲをかけて支点をとり、登り始める。残置ザイルにぶら下がるしかないが、クラックの右側の岩にところどころ足場を切り込んであるので楽に身体を上げられる。最後の出口だけ、足場がなくフリクションになるが強引に登りきった。浜野さんも木邨も続いて登る。頂上は狭く立ち上がるのも恐ろしいくらい、とりあえず念願かなって満足。支点はクラックに太い鉄パイプが差し込んであり、そこから出ている鎖にシュリンゲがたくさん掛けてあって、それにザイルを結んであった。ザイルはともかく、このシュリンゲがちょっと古そうなので下りは新たに1本捨て縄をかけて、二人はクライムダウン、最後の木邨は懸垂で下りた。登ってみれば、それほどのことはないが、何もなかった最初に登ったウエストンはやはり大したものだ。予定より大分時間がかかったが再び縦走路に戻り、高嶺を越えて早川尾根を目指す。ここから道が狭くなり、アップダウンも多くなる。どうやら地蔵までがハイキングコース、その先が普通の山道ということらしい。白鳳峠への下りは岩がごろごろして歩きにくい。晴れていた空がすっかり曇り、仙丈の上で雷が光ったと思ったら、すぐこちらにやってきた。先行していた益崎・伊東は樹林帯にいたが、後続の浜野・木邨はハイ松帯で怖かったらしい。雨もパラパラ来たが、なんとか早川小屋に到着。こじんまりだが、しっかりした小屋だ。幕営料1人400円、缶ビール600円(去年のビール400円)、水場もいい、トイレも水洗だが風が吹き上げるのが難点。夜はカレー、食べ終わったら雨が降り出す。夜はかなり強く降り、風も強くなった。

7月16日
起床(4:00) 出発(6:35)~広河原峠(7:00)~広河原(9:25)=鉄驪荘

朝もしっかり降っている、仙水峠まで行く予定を変更して広河原峠から下りることにする。広河原峠の下りは急だが悪い道ではない、足を痛めないようゆっくり下る。スーパー林道に下りて20分ほどで広河原、雨で下りてきた登山者がいっぱいいてバスが足りないようだった。10時半のバスで夜叉神峠口まで820円。金山沢の日帰り温泉に寄ったが客が多いのに狭く、洗い場が少なく、ここはNGだ。そのあと、鉄驪荘に1泊、いつものようにしっかり御馳走になった。高校の時以来の懸案だった鳳凰三山オベリスクにも登れ満足の山行。アサヨ峰~仙水峠が残ってしまったが、それはまたいつの日か、だな。

7月17日 帰京