0711飛騨千町尾根から乗鞍 

 

 



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0711飛騨千町尾根から乗鞍

参加者  益崎健二郎   伊東 毅

11月1日
矢野口駅北口(7:10)=調布IC(7:20)=塩尻北IC(10:00)=山形村買い物=番所御池そば(11:10)=鈴蘭(12:00)=VSA入り(12:30)

恒例の秋の乗鞍、今年は益崎、伊東の2人だけ。いつも通り山形村で買物、いがやは改修工事中で休み、すぐ下の御池そば、ここも味は悪くない。紅葉は梓川沿いが見ごろだが、天気がいまひとつ。VSAにはストーブが入っていた。水汲みも簡単だし、用意はすぐ終わって、早めに飲み始める。ワインを1本あけて、夕食は豚しゃぶ、鍋だけで満腹。

11月2日
VSA発(6:30)=子ノ原高原(9:00)=林道ゲート(9:35)~水場(11:05~11:20)~奥千町避難小屋(12:15)

今年は飛騨側の乗鞍をということで、千町尾根を目指す。安房峠から平湯を抜け高山近くまで下りて山越えで朝日村(この区間は冬期通行止め)再び山に向かい高根村から子ノ原高原へ。この無印良品キャンプ場を通る登山道は遭難騒ぎの影響で通行禁止になったとか、でも営業は10月半ばで終了、今は誰もいない、中には別荘地もあり道路は閉鎖されないので問題はない。1ヶ所鍵のついてないゲートの鎖を外して林道に入り、予定通り水源地のため通行禁止のゲート前まで入る。身支度して出発、林道終点までは20分、そこから山道に入る。通行禁止で荒れているのかと思ったが、熊笹が綺麗に刈り払われていい道だ。ゆるゆると登って水場まで2ピッチ、天気はまだ回復せず、ガスがかかっている。水場から少し急になるが1ピッチで千町尾根奥千町ヶ原の一角に出る。小規模ながら池塘がいくつか、水はきれいで沸かせば十分使えそうだ。避難小屋はすぐ左手、ログハウス調のこじんまりした小屋、中に入ると手前が土間、奥半分が板の間になっていて新しくきれいで清潔。トイレも土間の横にあるが臭いはほとんどしない。天気が悪いせいか最初すごく寒かったが、板の間にツエルトを張ったり湯を沸かしたりしている間に暖まってきた。ホットワインが美味い。午後になってガスが晴れ、山が姿を現す。手前に屏風岳、剣ヶ峰は見えているのかどうか、肩からコロナは見える。こちら側から見たことがないので、どれがどれだかよく分からない。稜線近く上の方はうっすら雪化粧、反対側には御岳が大きく見える。夕方になりアーベントロートが始まると乗鞍の稜線がオレンジ色に染まり、上空の雲が輝く、御岳の上空も真っ赤に染まり、夕焼け雲が広がっている。久しぶりに見事な夕景に遭遇、綺麗な写真がたくさん撮れた。デジカメしかないのが残念なくらいだった。夜は満天の星、天の川が見える。

11月3日
起床(4:00) 避難小屋発(6:12)~中洞権現(7:25~7:50)~剣ガ峰(9:15~9:35)~中洞権現(10:30)~奥千町避難小屋(11:45~12:35)~水場(13:15)~林道終点(13:55)~林道ゲート(14:15~14:25)=鈴蘭(16:00)
VSA撤収=ゆけむり館入浴=松本POM夕食=帰京

標高2300、朝は冷え込み、寒いので早く起きる。明るくなったところで出発、凍った池塘の横を抜け暫く樹林帯、霜柱に動物の足跡がついている。道はしっかりしているが左右の木の枝が道にかぶさってわずらわしい。森林限界を過ぎると這い松の海が広がる。この這い松が道を覆い隠して足下が見えない、藪漕ぎではないが結構抵抗してくれる。1ピッチ分歩いたがそのまま中洞権現まで足を伸ばす。阿多野郷からの道が合流、風が冷たい。雲海が広がり、右に大きな御岳、後ろに白山が浮かんでいる。この辺は平たい石が散らばって皿石原と言うのだそうだ。中洞権現から少し下りたところ、屏風岳とのゆるやかな鞍部は岩が散在してお花畑になるところのようだ。テントを張れるところはいたるところにあるが肝心の水がない。ここからは屏風岳と大日岳の東側を捲いていく。岩の間に雪が現れ、サンクラストして結構固い。なるべく岩を拾って行くが時々雪のトラバースになるとキックステップを4~5回くりかえして足場を作らされる。これで時間がかかった。剣ヶ峰に立つと穂高、槍が見える、左に水晶、三蓮、五郎など白い峰が見えるが後ろの薬師などが見えているのか重なっていまいち良く分からない、笠だけは良く分かる。八つや南ア、中央も雲海に浮かんで見えている。頂上では湯を沸かさず軽く食べて下りにかかる。雪のトラバースがどうかと思ったが、日が当たって少し軟らかくなったので下りは楽になった。中洞権現の下で中年夫婦に会う、日影平から登って来たそうだ。今回会ったのはこの一組だけだった。這い松帯では下りも、足下が見えず注意がいる。避難小屋に戻って湯を沸かし、昼飯を食べてもと来た道を子ノ原に戻る。帰りは野麦峠を越え、寄合渡から奈川渡を回って鈴蘭へ、乗鞍をちょうどひと回りしたことになる。道沿いのカラマツの黄葉が最盛期、ひと風来たら黄金色の針が舞うところ。本当はもう一晩VSAに泊る予定だったが、家に急用が出来たので、その日のうちに帰宅した。初めての千町尾根はなかなか良かった、見事なアーベントロート新雪の山、乗鞍の新しい魅力に出会うことが出来た。