夏山合宿2 涸沢~槍~笠縦走

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夏山合宿2 涸沢~槍~笠縦走

参加者 OB 伊東 毅(L)大谷尚史 岸元士

    1年 土井崇史 塚本宇信 金山慎介 津田啓仁


8月6日
エッセン班起床(3:00)朝食(3:20)撤収出発(5:14)~本谷橋上トラバース道(6:17~6:35)~本谷橋通過(6:45)~横尾(8:05~8:30)~槍見河原(9:21~9:30)~一の俣(9:44)~二の俣(9:51)~槍沢ロッジ(10:23~10:41)~槍沢キャンプ場(11:18~11:30)~大曲(12:07)~最後の水場(14:30~14:40)~殺生テント場(15:15)

 天気は雨時々曇り。9時から10時辺りは晴れていた。
 縦走1日目
撤収時に通り雨を受け、横尾まで雨具を着けての下山となったが、初日と比べれば大分荷物が軽くなった。横尾にて帰宅組と縦走組が分かれた。縦走メンバーは伊東、大谷、岸、金山、塚本、津田、土井の7名。荷物が軽くなったとはいえ、合宿始まって初めての悪天候であり、雨と曇りの繰り返しで中々雨着を外せず、雨水と汗が入りまじり不快感を伴った。また、谷筋を登るルートであったため展望が開けず歩くことに集中せざるを得なかった。槍沢の登りで一時TUSACいた田代、大原の2人に会う。岸の後輩という事で、TUSACの現状を気にかけていたとのことであった。 殺生ヒュッテには水場が無いため、ヒュッテから1ピッチ前にある水場で各自エッセン用の水を汲んで登った。
初日以来の重荷を背負ってのやや長時間行程であり、夕食後は皆すぐに就寝した。また、この日メンバーの状況を鑑みてリーダーの伊東が縦走ルートの変更を決断。1日の行程を短縮、明日は双六山荘まで、以降烏帽子岳ではなく、笠ヶ岳を目指すことになった。

8月7日
エッセン班起床(3:00)撤収・出発(5:15)~槍ヶ岳山荘(6:00)~槍ヶ岳山頂(6:30~6:45)~槍ヶ岳山荘(7:10~7:30)~西鎌尾根途中(8:10~8:30)~千丈乗越(8:45)~硫黄尾根頭手前(10:36~11:07)~樅沢岳手前(11:56~12:16)~樅沢岳山頂(12:50~13:00)~双六小屋(13:26)

 晴れ時々曇り。
縦走2日目
膝の調子が悪化した岸はパーティを離れ一人下山。残りの6名で槍ヶ岳山荘へ向かう。殺生は晴れていたが槍の穂はガスに隠れている。大したことはないと思ったがガスの中は結構な雨になった。肩の小屋に着いて、この雨の中、頂上に登ることを躊躇っていたが、土井のたっての希望で登頂を決断。ところが山頂に着くころには雨が上がり、ガスが晴れて周囲の山が現れてくる素晴らしい景色を見ることが出来た。穂高は勿論のこと、北鎌尾根、硫黄尾根や黒部五郎等を見渡せた。一同土井に感謝。
槍の肩から千丈乗越までの道は急な下り坂であったが、丁度槍ヶ岳が影となったため涼しく、快適に下ることが出来た。途中鎖が張ってある場所もあったが取り立てて危険な道はなかった。硫黄尾根の頭、左俣の頭、樅沢岳の稜線はやや単調だが、高山植物が多く、色とりどりの花が目を楽しませてくれる。
双六のテント場は池の上の砂地でほぼ平らな快適なところだ。比較的早く着いたため、双六岳を登ることも考えたが、山頂付近が濃霧であったため断念。夜は快晴となったため、非常に冷えた。

8月8日
エッセン班起床(3:00)撤収・出発(4:55)~弓折岳手前お花畑(5:47~6:00)~大ノマ乗越(6:44~6:55)~大ノマ岳昇り(7:41~8:05)~大ノマ岳山頂(8:20)~秩父岩下(9:03~9:30)~抜戸岳手前(10:18~10:32)~抜戸岳山頂(11:00)~笠ヶ岳テント場(13:00)~笠ヶ岳山頂(14:00)~帰幕(14:45)
 天気は晴れ。
 縦走3日目
弓折岳、大ノマ乗越、大ノマ岳の道は特に難しいところもなく、順調に進んだ。秩父岩付近は非常に広々したところで休んでいて心地よかった。雪田から滴る雪解け水が冷たく美味、お昼時になると雪が更に溶けて流れが出来るとのことであった。抜戸岳の頂上は縦走路から外れていたが、折角なので寄り道して登った。笠ヶ岳のテント場は小屋のかなり手前、水場もすぐ横にあったため、先に天幕を張り、その後山荘で受付、その足で笠ヶ岳に向かった。山頂からの眺めはガスに阻まれる場所もあり360度開けているわけではなかったが、剱岳まで見通すことが出来た。夕食後はガスが徐々に晴れ、夕日を受けてブロッケンが出た。槍穂高の稜線が赤く燃え、非常に綺麗な景色を見渡すことが出来た。

8月9日
エッセン班起床(3:00)撤収・出発(4:51)~抜戸岳手前笠新道分岐点(5:57~6:30)~杓子平昼食(7:23~7:50)~休憩(9:00~9;20)~休憩(10:17~10:27)~蒲田川左俣林道(11:10)

 天気は晴れ
縦走4日目
笠ヶ岳からクリヤ谷経由の下りは標高差が2000mもあり大変なので、新しく出来た笠新道を下ることにする。抜戸岳頂上近くまで戻り、新道に入る。ガラ場と草付きの急な道を下ると杓子平、ホッとする草地だ。そこから一本尾根を越えると大岩のゴーロ地帯を利用した急な下り、左俣林道まで約1000mある。どこから登っても大変な山だが、百名山ということで下から続々登山者が登ってくる。これが最後の下りなので膝を壊さないようゆっくり時間をかけて下りた。左俣林道の笠新道入口で合宿解散、あとはそれぞれのペースで新穂高温泉に下り、新しく蒲田川左岸に移った中崎山荘で入浴、さっぱりしてからバスで平湯へ。17時の新宿行き直通バスの席を確保したあと、バスターミナルの食堂で飛騨牛のステーキ定食で打ち上げ、涸沢ヒュッテ小林銀一氏からの差し入れのおかけである。新宿には21時半到着、1年生は駒場に寄って装備を返してから帰宅した。