冬山 乗鞍スキー合宿

冬山 乗鞍スキー合宿

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冬山 乗鞍スキー合宿

 

1962年12月

 

参加者   

 4年 高井(L) 都留(SL) 柳沢保

 2年 池戸(食糧) 井上浩(装備燃料) 岸(気象)

 1年 伊東(記録) 大坪(食糧) 笠原(医療) 中沢(小物) 藤原国(気象)

    平松 益崎

  OB    西幹    佐藤(慶応山岳部)

 

装備

 共同 冬用天幕6人用2、4人用1、ラジウス6、石油、ESSEN、ザイル6、他

 個人 キス2尺4寸、シュラフ、エアマット、冬山衣類、ヤッケ、オーバーズボン、オーバーシューズ、スキー、シール、ピオレ、アイゼン、サブ、PF

 

12月21日小雪

新宿発(7:00)=鈴蘭(15:00~16:00)~ゲレンデ中段設営(16:30)

 

 小雪のちらつく鈴蘭に到着。逆ボッカ用の荷を金山ヒュッテに預ける。

 

12月22日雪

起床(4:30) 撤収出発(6:00~7:00)~鳥居尾根分岐(7:18)~大岩(8:05)~三本滝

(8:25~9:50)~摩利支天(10:35)~荒れた沢(11:40)~冷泉(13:15)~位ヶ原設営(15:10)

 

 三本滝からスキーを履く。喜ぶ者と、がっかりする者、1時間ほどシールをつけて練習。荒れた沢で積雪40cm、ほとんど夏道を行く。冷泉で半日遅れの都留が追いついた。位ヶ原山荘から15分ほど、肩に向かって登ったところに設営する。

 

12月23日雪

起床(5:30) 出発’7:20)~位ヶ原山荘前ゲレンデ練習・昼食(7:30~11:00)~地蔵(11:30)~位ヶ原上部ゲレンデ練習(11:45~14:45)~帰幕(15:00) 就寝(20:30)

 

 中沢が風邪気味で沈殿。他は柳沢、西幹のコーチでスキー練習。

 

12月24日雪

起床(5:30) 出発(7:15)=地蔵(8:00)=位上部ゲレンデ練習(8:15~12:30)~冷泉(13:30)~帰幕(14:30)

 

 今日も雪、風も強い。地蔵迄行って、すぐ下る。昨日と同じく、お釜の下でスキー練習。その後振り子沢を下りて冷泉を往復。

 

12月25日快晴

起床(5:30) 出発’7:45)~肩(8:45~9:00)~剣ヶ峰(10:00~10:45)~肩(11:20~11:30)~天幕(12:00~12:35)~冷泉(12:50^13:15)~鶴ケ沢上部(14:30~14:45)~帰幕(15:10)

 

 朝冷え込んで快晴となる。逆ボッカの予定だったが、好天を利用するため、乗鞍山頂に変更。益崎は風邪で沈殿。屋根板に上がると穂高が見える。頂上で大阪女子大クリスタルOBと女子2名を交えて記念撮影。下って、肩からスキーで冷泉まで降り、今度は位山荘の右手の鶴ケ沢を登る。上部、広くなったところで、ハイ松のある右岸に上がり、シールを外し、富士見沢を滑降。途中の滝で右へトラバリ、ブッシュをくぐって天幕まで。

 

12月26日吹雪のち快晴

起床(5:30) 出発(7:20)~冷泉(7:40)~黒い沢(8:00~8:20)~三本滝(8:30~8:45)~鈴蘭(9:20~11:00)~三本滝(12:50~13:05)~荒れた沢(13:55~14:15)~帰幕(15:30)

 

 鈴蘭下りで逆ボッカ。途中集結地を、位山荘、黒い沢、三本滝とし、三本滝からスキーを外す。ゲレンデからまたスキーを履く。西幹OBはそのまま帰京、他はみな荷を背負って位ヶ原に戻る。10kg前後。

 

12月27日快晴

起床(5:30) 出発(7:15)~鶴ケ沢スキーデポ(8:00)~雪上訓練(9:10~11:10)~位ヶ原山荘(12:00~12:15)~帰幕(12:20)

 

 予定では天幕移動だが、雪上訓練となる。シールを着けて鶴ヶ沢へ。一昨日と同じ辺りにスキーデポ。鶴ケ沢上部は雪が軟らかいので、コロナの裏あたりの斜面でコンテ練習、スタッカートの練習をし、昼食後アンザイレンのままスキーデポ地へ戻る。午後は休養、大阪女子大から堂々のESSENをいただく。

 

12月28日快晴

起床(5:30) 撤収・出発(7:30~8:25)~屋根板設営(8:50~10:00)

 

 天幕移動の日にはもったいない天気。設営後はスキーの自由練習と肩へ行った2人のほかは休養。

 

12月29日晴れのち曇り、一時小雪

 

 高井、都留、柳沢の3パーティーに分かれて、大学尾根周辺を探査する。

 

高井隊 高井(L)、井上浩、笠原、平松、大坪

 

 初めの20分ほどはスキーが使えたが、後は樹林帯で悪戦苦闘する。幸い3時間ほどで材木の切り出しに使ったらしいところに出る(10:30)。バス道に出て(11:30)

帰幕(14:00)

 

都留隊 都留(L) 池戸、中沢、益崎、佐藤

 

 天幕を南に出て、落ちている沢を下る。(5万分の地図の乗鞍岳の「乗」の字の東の沢)少し下って滝のため、右岸に取り付く。だだっ広い尾根で、尾根の感じがまるでない。やがて幾本も小さな沢がある平地に出た。一番大きいと思われる沢を下ると滝に出合う(10:05)。休憩しコールすると、柳沢隊の返しコールがあり、尾根に上がって柳沢隊に会う。現在地は2160m。帰りは下降路を下りの半分の時間で登ったので、肩まで登って直滑って帰幕(13:20)。

 

柳沢隊 柳沢保(L)、岸、伊東、藤原

出発(7:20)~No2ペナント(7:45)~No4ペナント(9:10)~急斜面上(9:40)~急斜面下・昼食・No7(10:20~10:50)~急斜面上引き返し・No8(11:00~11:20)~帰幕(13:30)

 

 都留隊よりさらに南に沢を渡り、広い尾根に出る。小広い雪原に2つ目のペナントをつけ尾根に下る。小さな滝やブッシュに手間取りながら下り、左岸の尾根に取り付く。ここから平らな尾根を下り、急な斜面を下りたところで都留隊に会う。さらに下るとはるか下にVSAが見えた(11:00)。ここにNo8のペナントをつけ引き返す。帰幕(13:30)

 

12月30日雪のちみぞれ

起床(4:30) 撤収・出発(6:30~7:20)~冷泉(8:45)~黒い沢(9:35~10:35)~バス道(11:25~11:35)~VSA(13:20)

 

 夜来吹き始め、朝は雪。30kgの荷を背負って滑るのは苦しい。雪まみれになって下る。黒い沢からみぞれになる。途中でバス道に入り、VSAには裏の近道を通って入ったが、最初、道が分からず、びしょ濡れでシビアだった。鈴蘭に寄った柳沢と都留が酒瓶を持ってきてコンパとなった。

 

12月31日晴れ

 

 晴れ上がった空の下、鈴蘭に下り、解散。