春山合宿前半 五龍岳(遠見尾根より

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春山合宿前半 五龍岳(遠見尾根より)

日程  3月10日~3月13日
メンバー:OB 伊東(L)、岸、田中(SL)
     現役 泉(2年) 金山(1年) 津田(1年) 土井(1年)

3月10日
現役(泉、金山、津田、土井)は駒場出発(5:32)-分倍河原にて伊東、岸と合流(6:30)-白馬五龍スキー場にて田中と合流(10:30)-テレキャビン発(12:30)
アルプス平駅発(13:30)~小遠見(14:40)~中遠見(15:30)~幕営地点設営(16:00)~夕食(17:00)~就寝(20:00)

天候:小雨のち曇り、風強い

白馬五龍スキー場到着時は小雨が降っており、スキー場の最上部では強風のためリフトの運行状況に乱れが発生しているということであったが、事前に得た気圧配置から今後回復が予想されるため登山を決行した。麓のエスカルプラザで昼食のあとテレキャビンに乗りアルプス平駅からリフトを使わず歩き始めた。リフトの終着点からはワカンを装着し、地蔵の頭まで膝下程度のラッセルを10分ほど。地蔵の頭にはOBの新井裕己さんの記念碑があり黙祷を捧げた。以降ラッセルが必要な個所は無くワカンは外し中遠見まで移動し、幕営した。稜線上なので雪のブロックを積み防風壁を作る。鹿島槍の北壁が真正面、五龍の武田菱も迫力ある姿を見せている。予定では、翌日は西遠見に幕営し、翌々日に五龍岳にアタックする計画であったが、予想外に雪の状態が良かったため、翌日天候が良ければサブザックで一気に五龍岳にアタックすることが決定された。

3月11日
起床(4:00)~朝食(4:30)~待機(5:00~10:00)~撤収(11:30)~大遠見(12:40~50)~西遠見(14:00)~設営完了(15:00)~夕食(16:30)~就寝(20:00)

天候:快晴 強風

空身ピストンでのアタックを想定、4時に起きる。天気は雲一つない快晴だが非常に強い風が吹いていたため10時まで待機。この日のアタックは取りやめ、当初の計画通り、西遠見を目指すこととした。比較的風の弱まった昼前に天幕を撤収し行動を開始した。非常に景色の良い中で歩いたが、風はいっこうに止まず、途中何度も身をかがめて風を凌ぐこととなった。それでも西遠見に近づく頃には風もようやく収まって、西遠見直下、キャッチボールが出来るくらいの広い平地に幕営。今日もテントの周りに雪のブロックを積んで風除けにした。

3月12日
起床(5:00)~朝食(5:45)~出発(6:45)~白岳(7:45)~五龍山荘(8:00)~五龍岳手前のコル(9:00)~五龍岳山頂(9:30~9:45)~五龍岳手前のコル(10:00~10:30)~五龍山荘(11:30)~帰幕(12:30)~下山開始(14:00)~中遠見(14:45~15:00)~小遠見(15:15)~一ノ背髪幕営(15:35~16:30)~夕食(18:00)~就寝(21:00)

天候:快晴

この日も前日同様の快晴、武田菱がモルゲンロートに燃える。風も穏やかで、予定通り五龍岳へのアタックが行われた。西遠見から白岳は広い雪の斜面で降雪直後など状態が不安定の時は雪崩の危険がある。何日か前のトレールはこの斜面の真ん中を登っていたが、我々は安全第一、右側稜線近くにルートをとって登った。白岳を越え、五龍小屋の前で休憩、ここは風がよけられるので暖かい。ここから五龍岳への登りは夏道がはっきり見える。この時期の山行記録などから五龍岳の山頂直前でザイルを使う可能性も想定されたが、雪の状態が良く、岩の状態にも問題は無かったため往路ではザイルを使用せず、そのままジャンクションピークを経由して五龍の頂上へ。山頂は風が強かったため15分ほどしかいなかったが、近くの鹿島槍は勿論の事、剣、立山から槍ヶ岳まで北アルプスの峰々の殆どを見渡すことが出来た。復路は鎖場上のトラバース斜面が急なのでザイルをフィックス、プルージックを使って下った。帰幕後、一気に下山してしまうか相談がなされたが、下山してもその日のうちに帰京することは難しいことを考慮し、小遠見の下、一ノ背髪まで下りて幕営を行った。なおこの日は金山の誕生日であり誕生会が催された。

3月13日
起床(6:30)~朝食(7:00)~下山開始(8:30)~アルプス平駅(9:15)

天候:高曇り

天気は下り坂だが、まだ崩れはしない。スキー場の整備が9時まで行われるという情報を入山時得ていた為、出発はゆっくり1ピッチ足らずでゴンドラのアルプス平駅に下山。近くの十郎の湯で汗を流し、安曇野インター近くのCOCOSで昼食のあと帰京。高速上はまた風が強まっていた。今回は事前の天気予測が比較的うまくいき、またいいタイミングで好天をつかんで五龍の頂上まで達することが出来た。おまけに雪、岩の状態が極めてよく、極めて順調な行程となり、逆に雪山の厳しさを体験できなかったのが、今後の懸念材料と言えるかも知れない。