00後立山縦走

 

参加者 東野 良 伊東 毅 塚田 玲子 片岡ひとみ
9月16日(土)
新宿発(8:00) 松本(10:37~10:44) 白馬着(12:10)八方(タクシー・ゴンドラ・リフト)
   ~八方池山荘発(13:20)~第3ケルン~丸山~唐松岳山荘(16:00)

連休2日目、台風15号と17号の影響で南から湿った空気が入り、関東は雨、北の方はいくらかましだがそれでも山の上は霧から雨。リフト終点の八方山荘の辺は霧だったが、丸山付近から雨になって、雨具(上着)をつけた。コースタイム3時間半のところ、2時間40分、特に急いだわけではなく、イーブンペースでこのくらい。総じてガイドブックのタイムは最近の中高年を意識して、相当ゆっくり目になっているようだ。唐松岳山荘では支配人の中川さんに話が行っていたので、料金割引、生ビールのサービスもあった。の夏新築した棟の八畳ほどの個室を使わせてもらって、快適だった。夜、飯の時夕焼けの雲の間から剣がちょっと顔をのぞかせたが、それもつかの間でまた風が出て雨になった。 宿泊料は2食つき8000円、水は1リットル500円、生ビールは850円

9月17日(日)    唐松岳山荘発(6:18)~五龍山荘(8:40~9:15)~五龍岳(10:10~11:00)~キレット小屋(14:10)

 

朝食が6時からなので、出発が6時50分になった。最初から雨、風は南東だが弱く、気温が高い。終始雨具の上下をつけて歩いた。唐松の頂上は見送り、南へ縦走開始。最初の牛首の岩稜はところどころに鎖などあるが、大したことはなく順調に通過。大黒岳はどこか分からぬうちに過ぎ、白岳も黒部側をまいて五龍小屋に到着。ちょっと休んで五龍岳の登りにかかるが、ここも雨のため視界がなく、G0とかG2とかどこだか分からない。五龍の頂上は縦走路からちょっと西に外れたところ、一応百名山の一つだが、全く展望がなく、印象に残らない。軽く食事をとるが昨日の飲み過ぎで胃の具合が悪く、食欲がない。流動食のウィダーでつなぐ状態。カラコルム帰りの東野がいつにも増して絶好調で、ピッチが速い。片岡、塚田の二人もペースが速いので、こちらは出来るだけイーブンペースを保つようにする。五龍の下りはザクザクで長い。ところどころ鎖があり、安全は問題がない。下りきったところから八峰の岩稜、痩せ尾根で小さい上り下りが連続する。雨の中結構時間がかかる、北尾根の頭、口の沢のコルなどを過ぎ、鎖場、鉄はしごを越えて、キレット小屋に着いた。時間は2時過ぎでまだ早いが、このまま歩いても何も見えず面白くないし、明日は天気も回復しそうなので、予定通りキレット泊りとする。小屋は狭い尾根のちょっとした鞍部に建っっている。この天気では登山者は少なく、最初一人だけだったが、もう一人鹿島槍方面から来たのに続いて、夕方5時過ぎて唐松から7人の中高年パーティーが着いた。我々より3時間ほど時間をかけているが実に元気なおばさんたちだった。夕食は食料が余っているため、自炊にした。パックライスとスープなどで胃の調子が悪く、食欲もないのでこんなもので十分だった。雨は夕方前に上がり、少しずつ良くなっている。

宿泊料は朝食のみで7300円、水はタダ、お湯は有料。

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9月18日(月)       

キレット小屋発(6:18)~鹿島北峰分岐点(7:40)~北峰(7:50)~鹿島槍南峰(8:25)~冷池山荘(10:30)~爺ガ岳(11:50~12:30)~種池山荘(13:00)~柏原新道入口(15:10)(タクシー)大町温泉 薬師の湯 大町発(各駅停車18:51) 松本(19:49~20:00)(スーパーあずさ16号)新宿着(22:36)

朝、雨はあがり、上空は快晴、小屋の窓から西に剣がガスの中から姿を現した。朝日を受けてモルゲンロートに染まり、幻想的な光景。今日こそは周りの山々、景色を見ながら、稜線歩きが出来ると喜ぶ。朝食は5時半、6時18分出発。いきなり急な岩場で鉄バシゴ、鎖でほどなく、キレットに出る。キレットも鉄バシゴで全く問題ない。それからは鹿島槍を目指してどんどん登る。岩場もなくなり、這い松帯をぐんぐん高度をあげ、思ったより簡単に吊尾根に到達した。空身で北峰を往復後、南峰に向かう。空気が入れ替わって、冷たい風が黒部側から吹いて快適な登降。吊尾根の冷池側には雪田が残り、テントも張れそうだったが、幕営禁止だから、しょうがない。西に剣の東面がよく見える。剣沢、長次郎、三ノ窓、小窓、大窓の雪渓が残り、八峰、源次郎、チンネ、北方稜線が指呼の間。さらに立山から薬師、赤牛、水晶の稜線、南には手前に爺から針の木、蓮華、その向こうに槍、穂高がくっきり、また北には昨日越えた五龍はもちろん、白馬へ続く山並み、と北アルプスの山々がわれもわれもと言う感じで姿を競う。信州側は一面の雲海で雲の上に中央、南アルプスの峰々、富士山、八ガ岳、浅間などが浮かぶ。空気が澄んで素晴らしい眺め、3日分をまとめて晴れてくれたという感じで、一同感嘆と大満足。鹿島槍から南は岩場もなく、穏やかな山容になる。夏ならばそこら中お花畑、という中をどんどん歩いて冷池の小屋へ。ここはわずかに樹林帯で、急に暑く感じる。小屋の前では従業員たちが久々の陽光の中でお茶を楽しんでいた。暖かいお茶をごちそうになって元気回復、爺に向かう。ここも気持ちのいい縦走路、ハイマツとお花畑の中のザレ道まさに雲上の散歩道、たいした登りもなく爺の中央峰に。頂上で昼飯、陽射しを浴びて湯を沸かして、ワインをあけて、のんびり最後の食事を楽しむ。爺には種池側から登山者がボツボツ来ていたが、月曜とあって、全体に人は少なく、静かな山を楽しめた。あとは下るだけ、種池の小屋で迎えのタクシーをたのんでよく整備された柏原新道を下りる。標高差1100mだが、2時間で、それでも最後は足にきた。3日間まともに歩いたのは初めて、さすがに疲れた。下山後は大町温泉の日帰り温泉、薬師の湯に入り、そばを食って、予定通り最終のスーパーあずさで帰京した。