1307 後立山種池~針ノ木縦走

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1307 後立山種池~針ノ木縦走

参加者  益崎健二郎   伊東 毅

7月21日 矢野口(6:30)=あずみ野IC=柏原新道入口先P(10:20~10:50)~ケルン(12:10)~1900m付近昼食(12:40~13:00)~雪渓ガラ場手前(13:45~14:00)~種池山荘(14:40)

夏山合宿前のトレーニング、かねてから計画しては取りやめていた種池~針ノ木の縦走。日曜朝出発で道路順調、東京はやませが入って曇りだが山梨から長野はいい天気で後立山の稜線まで見える。柏原新道入口の駐車スペースは満杯だったが、扇沢橋を渡って約100m先の左のスペースに空きがあった。身支度して出発、柏原新道は整備が行き届いていて歩きやすい。日曜なので下りてくる人が多いが登りは4パーティーほど。順調に高度を稼ぎ、1ピッチ300mはいい調子だが、蒸し暑いので汗を大量にかく。登るにしたがって対面の針ノ木、蓮華が大きく見えてくる。道端にエンレイソウサンカヨウキヌガサソウ、それにミヤマクワガタなどが咲いている。4ピッチ、ほぼコースタイム通りで種池山荘に到着。受付をすませ、小屋の前のテーブルで生ビール、900円は高いがやっぱりうまい。時間があるので続けてワインも、益崎がつまみを大量にボッカしてきた。あまり食べると小屋の飯が食えなくなる。小屋の前の斜面にコバイケイソウが満開、これだけの群落が咲いているのは珍しい。コバイケイソウは年によって咲いたり咲かなかったりするみたいだが、今年は当たり年なのかな。小屋は2食付9000円、水は1リットル無料、それを越えると150円。部屋は綺麗で1人1畳幅、まあまあというところ。飯もまあまあ、テレビの天気予報では明日は晴れのち曇り、雷雨だと、日本海の前線、低気圧の影響が増しているようだ。

7月22日 種池山荘(5:50)~岩小屋沢手前(6:45~7:00)~岩小屋沢岳(7:10)~新越山荘(7:40~7:55)~鳴沢岳(8:35~8:45)~赤沢岳昼食(9:27~9:55)~最低鞍部先(10:45~10:55)~スバリ岳(11:35~11:50)~針ノ木岳(12:30~12:50)~針ノ木小屋(13:30)

朝食は5時から、6時前に出られればいい。針ノ木に向かう人は少ない。会ったのは新越山荘前で朝食を摂っていた夫婦ぐらいだった。岩小屋沢、鳴沢はどうってことはない稜線のふくらみ、150mくらいの登降を繰り返していく。時期がやや早いせいかシャクナゲがよく咲いている。赤沢岳は姿もいい立派な山だ、猫の耳のある西尾根が特徴。黒部を挟んで立山、剣が正面、長次郎と平蔵の雪渓が見えるが、稜線に雲がかかっていて山の形が分からない。こちらの稜線も2650mくらいから上はガス、目指す針ノ木・スバリは今日はずっと隠れている。赤沢岳からやや長い鞍部を経てスバリ岳へ、岩質が変わり、西側のザレの斜面にコマクサがよく咲いている。西側からの風が冷たく、合羽を着たが、歩くと暑いので合羽の右袖だけ通し、左側の袖は脱いだ状態で歩いた。針ノ木の頂上はガスで何も見えない、休んでいたら荷物の大きい単独行の男の人がやってきた。船窪から来て新越まで行くと言ってそそくさと北へ向かって行った。こちらも写真だけ撮って峠の小屋を目指す。下から女の人が一人空身で登って来た。すれ違って少し下るとポツリと雨が落ちてきた。小屋はすぐそこで、我々が入って10分もしないうちにザーと本降りになった。今外にいる人は大変だなと思っていたら、さっきの空身の女性が引き返してきた。さらに女性中心の中高年パーティーが登って来たが、こちらは雨具を着けるのが遅かったようでずぶ濡れで入って来て、乾燥室がどうのこうのと騒いでいた。我々も今回はトレーニングの積りでしっかり歩いたので間に合ったが、のんびりしてたら途中でやられていただろう。雨は激しさを増し、雷をともなった豪雨になった。やれやれタイミングが良かったと、今日も生ビール、1000円、水はやっぱり1リットル以上は150円。ワインの残りも飲んで、まだ時間は早いがやることがない、部屋でひと眠り、食事は昨日と似たりよったり。食後もやることがなく、さっさと寝たが、激しい雨が一晩中続き、この雨で下山路がどうか心配になる。

7月23日 針ノ木小屋(6:50)~雪渓下夏道(8:45)~大沢小屋(9:30~9:50)~柏原新道入口上P(10:55)

雨はほぼやんだが、ガスがかかって山は見えない。これでは蓮華に登っても何も見えない、またこの次にしようと、このまま下りることにする。雨具を着け、6本爪のアイゼンを着けて小屋を出る。昨日種池から来た夫婦と新越から来た夫婦、それに空身で行きかけた女性の5人が一緒に下りたいというので、ついでだから面倒を見ることにした。針ノ木雪渓はグリセードが出来るほどではないが、それでも出だしはやや急で、みなさんアイゼンを履いてもおっかなびっくり、へっぴり腰で下るので時間がかかる。昨日の雨で山から土砂が流れ落ちているところもあったが、特に問題となるところもなく雪渓を下りて夏道に移る。夏道も赤沢、鳴沢と沢を渡るところがあるが、ここも水量はたいしたことなく、順調に大沢小屋に到着。ひと休みしてさらに1ピッチ、扇沢の大駐車場を過ぎて車を置いた駐車スペースへ。たまたま、2組の夫婦の車も同じところにとめてあったので、そのまま一緒に薬師の湯へ。今日は火曜日で上原の湯は休みなのでしかたがない。でも薬師の湯も露天風呂が大きくて悪くない。時間が早くてお客が少なかったせいもあるだろう。ここで即席下山パーティーは解散、次はそば、上原屋は同じく火曜休み、さらに南下して「つばくろ」に行ってみたがここも休み、有明まで行って手打ちそばの幟りを見つけ、松の木という店に入る。店構えはいいが入った途端、魚の匂い、これは間違ったと思ったが、しかたない、もりそばを頼んだが案の定、下の下。手打ちとは程遠い。がっかりして店を出、有明を過ぎたところで田圃の中に新そばの幟りを見つけた。ずっと前に行ったことがある「やまに」という店、どうしようかと思ったが、せっかくなのでもう一杯食べて行くことにする。ここはまずまず、親爺がきうりの浅漬けを出してくれ、そばの盛りをサービスしてくれた。せっかくあずみ野でそばを食べようと楽しみにしていたのに、見込み違いでがっかりしたまま帰るところだったので、これで取り返した気分。事前にしっかり研究しておく必要がある。あとは益崎と運転を交代しながら帰った。
北アルプスの主脈でまだ歩いていなかった種池~針ノ木~船窪~南沢の稜線のうち、半分をトレースした。針ノ木の頂上で何も見えなかったり、山としては平凡で、やや物足りなかったが、これはこれでまあよし、としよう。あとは烏帽子から針ノ木を歩きたい、さて、いつ実現できるか。