0710尾瀬燧・至仏

 

 

 

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0710尾瀬燧・至仏

参加者   伊東 毅   東野 良   鈴木 茂   

                 仙台里山教室・フォトトレッキングの会 

10月8日
新百合ヶ丘(5:25)=戸倉(9:00~9:35)=バス=大清水(10:20)~一ノ瀬休憩所(11:10~11:25)~三平峠(12:20)~尾瀬沼山荘(12:35~13:15)~長蔵小屋など散策~尾瀬沼ヒュッテ(13:50)

  仙台の里山教室、フォトトレッキングの会のアシストを頼まれ、初の尾瀬訪問。仙台勢は桧枝岐からなので、こちらは単独、戸倉までマイカー、駐車場は1日1000円、大清水までバス。大清水の駐車場は1日500円だった、1往復余分になるが、こちらの方が割安だ。雨の中、合羽と傘で出発、三平峠を越えて尾瀬沼まで、3連休の最終日なので下りてくるハイカーが多い。下りきったところの尾瀬沼山荘で昼食、ただでおにぎりを食べるのも気が引けるので山菜汁というのを頼んだが、出来合い山菜の醤油味、ちょっと淋しいなと思っていたら、試作品とか言ってチャーシュー入り山菜味噌汁をサービスしてくれた。尾瀬の第一印象を悪くするところを救われた感じ。あとは湖畔の木道をたどり、長蔵小屋などを寄り道して今日の宿国民宿舎尾瀬沼ヒュッテへ。立派な宿で小屋ではない、風呂もあって、雨で冷えた身体には丁度良かった。仙台勢はかなり遅くなって到着、東野・鈴木講師に生徒が8人、大きなカメラと三脚持参。早速宴会が始まる、小屋閉め前で宿の酒が売り切れ状態だったが仙台勢が大量に持ち込んできたので問題なし。夕食も一人一人ミニコンロがつくなど旅館並み、これみなヘリで運ぶのだそうだ。

10月9日
尾瀬沼ヒュッテ(8:40)~沼尻(9:30~9:45)~長英新道分岐(12:10~13:10)~俎嵓(13:30~13:45)~柴安嵓(14:05~14:10)~見晴・尾瀬小屋(16:40)

  今日は写真撮影中心で尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ平坦ルートをとる東野班7人と燧ヶ岳を目指す鈴木班、後者には川下、有田の女性2人、伊東もこれに加わる。天気は回復するとのことだが朝はまだ雨、少し時間待ち、大体あがったところをみて出発。予定では長英新道を登ることになっていたが、雨でぬかるみがひどいとのことで、沼尻からナデッ窪を登ることにする。写真を撮りながら、ゆるゆると沼尻へ、大江湿原や浅湖湿原など茶色く枯れてなかなかいいが雲が厚く、湖が暗い。紅葉は全体に冴えない、夏の猛暑がひびいているのか、ナナカマドも真っ赤にならず、黒ずんでいる。ナデッ窪は急だが効率よく高度を稼ぐ、ここでも沼が見えるたびに撮影するので時間がかかる。登るにつれ雲が上がり、日が射してくる。ナデッ窪を登りきり、長英新道との分岐点に出て、さらにミノブチ岳まで戻って写真撮影。そこで昼食後俎嵓へ、眼下の尾瀬沼がガスに見え隠れする。さらに隣の柴安嵓へ、連休後のせいか登山者は少なく燧の登り下りで2人しか会わなかった。尾瀬としては稀有のことではないか。柴安嵓から尾瀬ヶ原見晴への下りは単調でやや長い、特に傾斜が緩くなってからが長く感じた。見晴では東野氏旧知の星光さんが経営する尾瀬小屋に泊る。ここにも風呂がある、上がってすぐ宴会、夕食には星さんから珍しいアカダケというきのこの炒め物がサービス。食事が終わってからも談話室で酒盛り続き。ところが、この最中に腰痛がひどくなり、痛みが脚まできたので途中退散、早めに横になった。残りの面々はさらに盛り上がって果てしなくなるところだったが、小屋の消灯時間でようやくお開きに。

10月10日
尾瀬小屋(7:25)~山ノ鼻(8:40)~ベンチ(9:25)~至仏山(11:15~12:00)~鳩待峠(13:25~13:40)=バス=
戸倉 入浴(玉城屋) そば=下仁田偵察=帰京

快晴、朝冷え込む、朝霧の黎明を撮ろうと皆尾瀬ヶ原に飛び出していった。朝食6時半、トイレはここも尾瀬沼ヒュッテもウォシュレット、風呂といい旅館並みに快適だが排水など環境問題はどうなっているのかと思った。今日は一行は裏燧林道から御池へ、こちらは鳩待峠へ。見晴の十字路で別れ、尾瀬ヶ原の木道を突っ切って行く。さすがに人が多い、あちこちで三脚を立てて写真を撮っている。確かに尾瀬は登る山ではなく、花や景色を楽しみ、写真を撮って楽しむところかも知れない。腰痛の方は歩いているうちに痛みがなくなってくる。具合が悪ければ山の鼻から直接鳩待へ向かおうかと思っていたが、この調子ならなんとかなりそうだ。それに正面に至仏がくっきりと見え、この天気に登らない手はないだろうと、山の鼻から至仏への道に入る。階段を交えて結構急な登りだが、快調に高度を上げる。今朝冷え込んだせいか、こちらの紅葉は楓やどうだんつつじなど赤い色も鮮やかでなかなかいい。背後に尾瀬ヶ原がひろがり、周りの山がよく見える。燧の左から会津駒、平ヶ岳、魚沼の中ノ岳、駒ケ岳、巻機、谷川、南に日光白根、皇海、上州武尊、赤城、それに富士山や浅間も。至仏の頂上に着くと人だらけ、鳩待から簡単に登れるからかな。人ごみを避けて一つ南の岩陰で昼食、暖かく気持ちがいい。鳩待への下りは妙に滑りやすい石の道、蛇紋岩というのだそうで風化すると粘土状になり、岩の表面に乾いたドロが乗ったような状態になってよく滑る。それでも一人だから自然にスピードアップ、1ピッチ少々で鳩待峠着。戸倉まではシャトルバス、900円。バスの運転手に聞いた玉城屋という旅館で入浴、700円(+ロッカー代100円)もとって狭い風呂で失敗した。シャレーおぜとくらでそばを食べて帰路に着く。途中、下仁田に寄ってねぎキャンプ候補地や台風被害の様子を偵察、案の定町内のハイキングコースは全面クローズだそうだ。初めての尾瀬、これまで人の多さを敬遠してきたが、いい機会を作ってくれて感謝。尾瀬沼、燧、尾瀬ヶ原、至仏と駆け足だったが、尾瀬の主舞台を歩けて初回としては満足の山行だった。