1205 尾瀬燧ケ岳北面スキー

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1205 尾瀬燧ケ岳北面スキー

参加者  木邨光宏  伊東 毅

5月7日 矢野口(6:35)=西那須野塩原IC=御池(11:30~12:00)~大杉岳(14:20~14:40)~御池(15:30)=桧枝岐 やまびこ山荘(泊)

TUSACの新人対応に追われる中、木邨が声をかけてくれたので今シーズン最後の山スキー、懸案の燧北面を目指す。連休明けの月曜日、高速の渋滞もなくスムーズに西那須野塩原IC、塩原温泉を抜け山王峠、舘岩村南会津町のいつもの道、桧枝岐は素通りして御池着。銀山平方面は除雪が始まったばかりで通行止め、沼山峠方面はかなり先まで除雪が進んでいるようだ。御池ロッジは連休明けで休業、閑散としたロッジ前に車を置いて今日は燧の対面の大杉岳1924mに向かう。通行止めの柵を抜けて御池峠方向に少し行ったところから雪の斜面に入る。連休中は荒れ模様の天気で北アルプスで遭難が相次いだが、休みが明けたらいい天気で暖かい。広葉樹と針葉樹の混ざった林の中は枯れ枝や葉っぱが雪面に散らばってスキーには邪魔、灌木や木の枝をよけながら良さそうなところを選んで登って行く。30分ほどでやや開け、燧が見えるあたりで小休止、昼飯を食う。御池が1500mくらいだから標高差は400m余り、2ピッチほどで大杉岳、頂上は木に囲まれているが少し北に行くと会津駒が見える。下りは登りとほぼ同じルートだが木の間隔が狭いところや枯れ枝が落ちているので余り快適ではない。広いところを探して滑っていたら少し左へ寄りすぎてしまい、灌木の生えた斜面をトラバースさせられたりしながらも、1時間弱で通行止めの柵の手前に滑り降りた。桧枝岐やまびこ山荘はこれで3回目、無料パスをもらって燧の湯へ、川べりに少し赤いきれいな桜が咲いていた。湯から戻って生ビールを1杯、あとは夕飯のおかずを肴に熱燗2合どっくりを3本、イワナの刺身、塩焼、山菜てんぷらなど、程よい量で美味しい。最後に裁ちそば、満足してすぐ寝てしまった。

5月8日 桧枝岐=御池(7:15)~最初の急坂上(7:50)~広沢田代(8:15)~熊沢山肩(8:55~9:05)~熊沢田代(9:20)~2140m大斜面下(9:55~10:30)~俎嵓頂上(11:05~11:55)~御池(12:40~13:00)=桧枝岐(入浴)=西那須野塩原IC=矢野口駅(19:30)

朝食は6時、おいしいご飯をしっかり食べて出発。昨日に増していい天気、御池の駐車場の奥から山に入る。しばらく林間を行くと広沢田代に向かう最初の急斜面にかかる。前方に4人パーティーがいたが、シール登行に慣れていないみたいなので横を追い抜いて行く。こんなロートル隊に抜かれてはいかんな。急斜面が終わると間もなく広沢田代、木のない平らな雪面が広がる。気持がいいところだがガスったら方角が分からなくなりそうだ。この上は熊沢田代の手前の1966mのピーク、勝手に熊沢山と呼ぶことにしたが、地図で見ると40mほど熊沢田代より高い。直登すると40m余分に登り、40m下らなければならない。帰りも余計な登りでシールをはらなければならないので、ここは左(東)側を捲くことにする。地図とGPSで見当をつけ熊沢田代の高さと同じ地点を目指してトラバース気味に登る。やがて目標地点、熊沢山の東に伸びる肩のようなところに着いたが、そこから見ると少し下に傾斜がゆるくなった段のようなところがあり、どうやらそこを登った方が楽のようだった。まあ、それでもそこからは水平なトラバースで熊沢田代の真ん中に到達、ルートどりはうまくいった。熊沢田代に来ると燧北面の大斜面が目の前、縦にブッシュの帯が何本かあり、右側の2本は上でつながっているので、その左に出て登る必要がある。今日は見えているからいいが、ガスがかかったりしたらルートファインディングが難しそうだ。ブッシュの帯をよけて左の斜面に出るところで腹が減ったので軽く昼食の1。その上は頂上に続く真っ白な大斜面、まだしばらく登りがあるかと思ったが、意外に早く俎嵓の頂上に着いた。スキーを脱ぎ岩の出た頂上に登ると、目の下に白い尾瀬沼が見える。右は尾瀬ヶ原、その向こうに至仏山、その右手には大きな平ヶ岳、さらに兎岳、中ノ岳、駒ケ岳、荒沢岳、北には会津駒、その左は会津朝日、未丈ヶ岳も見えているようだが確とは分からない。日光の山も見え、奥鬼怒から帝釈の山まで、ぜいたくな眺めだ。最初誰もいなかったが尾瀬沼の方から一人登ってきた。大清水を5時に出て三平峠を越え、尾瀬沼を横切って来たと言う、元気なものだ。風もなく暖かな頂上で昼飯の2を食べていたら、御池側からも3人ほど登ってきた。さっき抜いた4人組とは違う、御池の駐車場にいたパーティーらしい。さて下り、雪は陽射しでゆるんだザラメ、やや重ながら快適、写真を撮り合いながらどんどん下る。熊沢田代からのトラバースで右下に東田代やメラッパシ田代が見え、広沢田代と見間違えそうになったが、木邨の注意ですぐ気がついてことなきを得た。スキーの下りは早い、登り3時間半かかったところ、45分で御池の駐車場に下りてしまった。まだ1時前、桧枝岐に下りてやまびこ山荘の入浴券を持って燧の湯に入って汗を流し、帰途舘岩村の道の駅番屋に寄ってそばを食べてゆっくり帰った。これも懸案だった燧の北面が滑れて満足、天気に恵まれて言うことのない山だった。