1908夏山涸沢トレッキング

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1808夏山 涸沢トレッキング

 今年の夏山は涸沢小屋の個室を確保して、涸沢から屏風のコルを越えるパノラマコースを計画したが、直前にパノラマコースは8月いっぱい通行禁止ということが分かり、愕然とするも、そのまま徳沢園2泊、涸沢小屋1泊という優雅な小屋泊まりトレッキングということになった。みんなあちこち体調が悪く、大谷は腰痛+目の検査、フジクニも肩など体調不十分、木邨は夏風邪で3人不参加という、やや寂しい状況、伊東も7月末から夏風邪で直前までダウンしていたが、なんとか回復したので、予定通り実施した。結果は1日の行動が2~4時間、快適な山小屋、天気に恵まれて、楽しい山歩きになった。

 

参加者  益崎健二郎  片岡ひとみ  伊東 毅

     藤原国生   浜野由美   須藤さん  浜野アキ(鉄驪荘のみ)

  

 

8月15日

 伊東車(益崎・藤原) 矢野口駅(10:00)=須玉IC=うどん千座=

            スーパー渡辺・きらら買い出し=鉄驪荘

  片岡車(単独)山形=新潟・長野道=鉄驪荘

 

10時矢野口駅、フジクニ、益崎合流、中央道、台風10号の影響で時々強い雨、上野原付近50キロ制限、前が見えないほどでやや渋滞。談合坂で休憩したが雨なので、充電は取りやめ。昼はいちに行こうと思ったが電話に出ない、お盆休みかな、須玉から清里線をちょっと北上したところで、手打ちうどんの看板を見つけ、右手の農道に入る。やや分かりにくいところだが、千座(ちくら)という農家風の小さい店があった。その割にはお客が入っていて、一応地元では知られているのかな。ざるうどん、ごまだれ、混ぜご飯、野菜の煮物など、900円でうまかった。

 買い物は新しくできた渡辺スーパー、肉が専門のようで、なかなかいい肉があった。野菜などもあらかた買って、酒類その他をきららで補充。鉄驪荘に着くと家全体に足場が組んである。きつつきが穴を開けるので、木の壁を鉄板で覆うのだそうだ。浜野さんの奥さんと、友人の須藤さんという同年配の女性がいて、昨日電車で来たそうだ。

 今回はシェフ大谷がいないので、せっかく作ってくれた冷しゃぶメニューは取りやめ、簡単に出来るホットプレートの焼肉に変更。これなら料理が要らない。ところが須藤さんが料理上手で、何から何までてきぱきと要領よくやってくれるので、われわれは何もしないで、座って食べていればよい、というありがたいことになった。ホットプレートは伊東が一つ持って行ったが、鉄驪荘にも一つあって、この人数なら一つで間に合った。

 17時ごろ片岡到着、新潟はフェーン現象で異常な暑さだったそうだ。アキちゃんは強い雨の中、ちょっと遅くなったが、無事到着、いつものなごやかな、鉄驪荘の夜。奥さんが建設当時からの鉄驪荘日記を出してきて、昔の話に花が咲いた。

 

 

 

8月16日

 鉄驪荘9:00=長坂駅9:30フジクニ送り=長坂IC=松本IC=沢渡11:20=上高地

(12:00~13:00)~徳沢園(15:10)

 

  朝はたまごかけご飯、フジクニが入笠山に登って帰るというので、長坂駅まで送り、伊東車、片岡車の2台で沢渡へ。アルピコの営業所に駐車、1台1日700円、4日で2800円、上高地までのタクシー代4400円

 天気は曇り時々小雨、傘も出したがさすまでには至らず。のんびり歩いて徳沢園、相部屋は改装されて、2段式だが幅1m、奥行き2mあまりのセパレートされた、ほぼ個室、清潔で快適になった。トイレはウオッシュレット、風呂もきれいで洗い場、シャワーが6つ、シャンプー、ボディーソープもあって、山小屋とは思えない。

 夕食は5時から、ビールと信州牛ステーキ、岩魚の塩焼きなど、豪華メニュー。これで1泊12,000円。ぎゅう詰めの山小屋でも10,000円とるのだから、むしろ割安ではないか。

 

8月17日

朝食7:00 徳沢発8:40~横尾10:00~本谷橋(11:00~11:40)~横尾本谷見える(12:10)

~涸沢小屋14:00

 

 晴れたが、明神には雲がかかっている。ゆっくり歩いたつもりだが、まずまずのタイム。本谷橋の上、トラバース道から横尾本谷右俣がよく見える。二俣の上の滝場、上部の小滝連瀑帯がポイントだが正面から見ると、急で高度差もある。あれを幕営用具一式持って登るのは大変かな、みんな体力が落ちているから、ちょっと厳しそう。最上部のカールもよく見える。テント張って、焚火したら、こちらから見えそうな感じだ。

 涸沢小屋はヒュッテより50mくらい高い、テント場を見下ろし、前穂の北尾根が正面、眺めがいい。個室は前穂と常念を望む角部屋の6畳、今回は3人だからゆったり。個室代は12,000円だから、1人4,000円+小屋代10,000円、これが高いか安いか、高齢者としては、もう雑魚寝の山小屋はご免こうむりたいので、多少の出費はやむを得ないだろう。

 時間がたっぷりあるので、前のテラスで生ビール。天気はよし、景色もよしで気持ちがいい。前穂に残照が当たっていたが、アーベントロートまではいかなかった。夜は満天の星。

8月18日

朝食5:00 涸沢小屋7:30~涸沢ヒュッテ8:30~本谷橋10:40~横尾12:20~13:10

~徳沢園14:10

 

 朝は冷え込んで、セーターを着てダウンのインナーをはいた。前穂から奥穂がモルゲンロート、部屋の窓から見られるのだから贅沢な話だ。朝食後ゆっくりしてたら、県警のヘリが飛んできて、Ⅳ峰の奥又側を旋回していた。そのあと涸沢ヒュッテ脇のパトロール詰め所で聞いたら、事故があったとのこと。今でもⅣ峰正面を登る人がいるのか、それとも北尾根から落ちたのか。ヒュッテからパノラマコースの入口に回ってみたが、ロープが張ってあって、通行禁止。もう雪はないので問題はないだろうが、ヘリも飛んでるし、強行突破は出来ない。

 徳沢園チェックインの14時目指し、ゆっくり下る。本谷橋で昼食、日曜日で人が多い、家族連れや若い人たちで大にぎわい、上高地から涸沢は銀座か原宿、ファッション誌から抜け出てきたような山ガールがいっぱいいた。横尾でも休憩、アイスクリームを食べようかと思ったが、ソフトはなし、ハーゲンダッツしかなかったのでやめにした。

 徳沢園に着いて、まず風呂、次に生ビール、ジョッキ2杯飲んだ。一日あいたが連泊扱いで、夕食のメニューが変わっていた。

 

8月19日

徳沢園8:20~上高地10:30 タクシーで沢渡 徳兵衛でそば、解散、帰京・帰仙

 

 今日も晴れだが穂高は雲の中、明神でアルピコに電話、上高地から沢渡、往きと同じ運転手。新島々の徳兵衛で昼、そばを食べて解散した。上高地線も中央道も車が多く、あちこち渋滞があった。

 

 山とも言えない山歩きだったが、病み上がりの身には、ちょうどよかった。快適な宿、頑張らず、気楽に楽しむ、こんな山もいいものだ。