1906富士山御中道

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1906富士山御中道


参加者
木邨光宏  大谷尚史  伊東 毅
 
6月25日
新百合ヶ丘(6:39)=八王子(7:22)=高尾(7:41~7:43)=富士山駅(9:17~9:40)=スバルライン御庭(10:34~10:50)~御中道合流(11:25~11:35)~林道分岐往復(11:40~11:55)~最初の沢(12:27)~二番目の沢(12:31)~昼食(12:35~13:05)~林道分岐(13:35)~御庭分岐(13:40)~小火口(13:55)~五合目(14:30~14:55)=河口湖=大月駅、浜野屋ホテルいろり亭

 梅雨の晴れ間を狙って富士山の御中道を歩く。スバルラインバスは富士山駅(旧富士吉田)が始発、河口湖で外人客が乗ってきて満席。御庭バス停で下車、立派なトイレがある。お中道への道の入口には何故かトラロープが張って立ち入り禁止になっているが、その先に道があるのが見えているので、かまわず入っていく。すぐ立派な石畳の道。50cm角ぐらいの石を横に2枚、それが続いている。整備した積りなんだろうが、これがかえって歩きにくい。表面が凸凹している上、固くて足に響く。なるべく横の溶岩の砂礫部分を歩いた。
カラマツとシラビソが主な樹相だが、風や雪に叩かれてカラマツが盆栽のようにひねこびているのが面白い。新緑の季節は過ぎていると思うが、カラマツの葉の色がやわらかい。小鳥(名前が分からない)も鳴いて、いい雰囲気だ。100mほどの登り、30分ほどで御中道と合流、ひと休み。ここから大沢崩れ方面に行こうとしたが、間違えて御庭バス停に下りる林道に入ったりして、時間をロス、それでも正しい御中道を発見して入っていくと、ここにもトラロープ、崩壊してるから通行止めとある。かまわず潜り抜けて進むと、シラビソの木立の間にしっかりした道が続いている。どうも、このへんは観光客が迷い込まないようにということのようだが、御中道も文化遺産、どう考えているのか、面倒なことが起きないように廃道にしようとしているのかと勘ぐりたくなる。
大沢崩れまでは時間的に行けないが、滑沢ぐらいまでと歩いていくが、林が濃くて展望がなく、あまり面白い道ではない。1ピッチ弱歩いて初めて小さな沢を渡る、ここでようやく富士山の上部が見えた。その先にもう少し広い沢、開けたところに出て、頂上も見えたので、ここを最終到達点とする。GPSで見ると滑沢の少し手前、沢の真ん中で休むわけにもいかないので、少し戻った林間で昼食。富士山駅で買ったモスバーガーを食べる。
そこから来た道を戻り御庭分岐まで40分、御中道はそこから5合目までの間が、木も少なく展望がよい。地元としては、ハイキング客にここを歩かせたいということなんだろう。途中小さな寄生火山の火口があったり、頂上への赤い山肌と残雪を見渡せたり、なかなか楽しい。頂上には雲が次々にわいて、見えたり隠れたり、それも変化があっていいのだが、反対側は雲が厚く、御坂の山や、その向こうに見えるはずの南アや八ツの展望が見られなかったのが残念だった。
御庭分岐から5合目までも1ピッチ、それまで静かなプロムナードだったが、突然観光バスと観光客の喧騒の中に放り込まれる。上高地よりひどい、何も見えないのに、なんでこんなに人が来るのか。ほとんどが外人、中国人、世界遺産で稼ごうという業者の浅ましさが溢れていて、何とも気持ちのよくないところだ。
お中道を短めにしたので、予定より1本前のバスに乗って下りる。河口湖の駅は前回と違って、大喧騒はなかった。前回は桜の季節と富士山も雪できれいな時だったから、観光客があふれていたのだろうか。おかげで富士急もすいていて、ゆっくり座って大月で、また浜野屋2階のいろり亭で打ち上げ。
お中道は簡単に行けるいいところだ、石楠花の木が多いので花の時期はもっといいだろう。カラマツの紅葉(黄葉)の頃もよさそうだ。おじいさんの散歩コースとしては、この先当分使えそうかな。