0802北八つ雨池~双子池~大河原峠ツアー


0802北八つ雨池~双子池~大河原峠ツアー

参加者  浜野宏明   木邨充宏   伊東 毅

2月9日
新百合ヶ丘発(6:20)=矢野口駅(6:45)=調布IC(6:55)=八ヶ岳PA(8:40)=竜源橋(10:00)=ピラタス山麓駅(10:15)=山頂駅(11:25)~雨山峠(11:50)~林道大石川線(12:15~12:45)~双子池ヒュッテ(13:30)~双子山(14:30)~天祥寺原(15:00)~1950mシール(16:20)~竜源橋(17:40)=鉄驪荘(20:20)

3連休初日、鉄驪荘滞在の浜野車と八ヶ岳PAで合流、小淵沢ICから蓼科へ。下山口の竜源橋に伊東車を置き、浜野車で横岳ピラタスの駐車場へ。ここで浜野が靴を忘れたことに気がつく、仕方がないのでゲレンデブーツをレンタル、ゆるゆるにして歩くことにした。そんなことで手間取りピラタス山頂駅出発は小1時間遅れ。このところ南岸低気圧が続いて新雪が十分、いつも難渋する雨山峠からの下りも滑りやすかった。林道大石川線に出たが、レンタル靴ではこれ以上深入りは無理、浜野は雨池まで行って引き返すことに、木邨・伊東の2人で計画続行。雨池から旧登山道を行く積りだったが時間もなし、大石川の下りと登り150mを避けて水平な林道を行く。双子池ヒュッテまで1ピッチ、そこからはトレースなし、登山道の道型と標識を見つけて登る。森林帯の登りで時々シールの限界に近い急なところがあり、意外にしごかれる。双子山まで1ピッチ、頂上だけ樹林がなく草原状、朝のうち良かった天気もすっかり崩れ、湿った雪がふり続いて展望はなし。北峰でシールを外し、大河原峠目指し滑降、樅の木の林間で雪は軽いが、木立の混んだところが多く続けては滑れない。大河原峠へ行くはずが少し西にズレ、天祥寺ヶ原よりに下りた。峠に登り返すこともないのでそのまま下る。天祥寺ヶ原は針葉樹に囲まれた雪の原、気持ちのいいところだが、のんびりしているヒマはない。おまけに傾斜がゆるく、スキーが滑らない。ネットの記録でもスキーが滑らず、苦労している人が多い。また湯の滝川の沢筋に入ると大石や水穴に邪魔されたり、ゴルジュの高捲きで苦戦しているので、沢には入らず、離れた樹林帯の登山道とおぼしきところを行くようにした。このへんでもGPSが役に立つ、ルートはほぼ正確、だがほとんど水平に近い下り、新雪ラッセル靴まで、木邨はテレマークソールにウロコがあるで後すべりしないが、伊東のアルペンスキーは一歩一歩滑るのでピッチが上がらない。1時間余り歩いて半分に達しない、これは日暮れまでに下りれるかどうか怪しくなってきた。薄暗くなってきた1950m付近の木陰で小休止、とりあえず腹ごしらえ。ここでまたシールを貼ってみたら、今度はスイスイ歩けるようになった、なんだ最初からシールで歩けば良かった。少し下っていくと下から2人パーティーが登ってきた、女性2人、ワカンである。蓼科山に登るのか分岐はまだかと聞いてきたが、この雪では道も標識もよく分からない。いずれにせよ日暮れなのでその辺で幕営するらしい、元気な女性たちである。でもおかげでこの下は2人のトレールがある、ラッセルもなくなるし、ルートがはっきり分かるので暗くなっても下りられる、少なからずホッとした。雪は降り続く、気温が高く湿っぽいので衣服が濡れてきた。なにはともあれ、下るしかない、ゴルジュを抜けると傾斜が強くなるが、もう暗くなってしまったので滑るのは危険、そのまま歩いて下る。雪明りでほのかにトレールが見えるが樹林帯に入るとはっきりしない、GPS も時計の針も見えない。もうそろそろだが、まだ下が見えないか、この下りが長かった。やがて湯の滝川の対岸に別荘地帯の灯りが見え、間もなく足の下にビーナスラインを行く車のライトが見えた。やっと着いた、リヒトを出す寸前だった。5時40分もう真っ暗である、車の屋根には20cmも雪が積もっていた。ビーナスラインは舗装が隠れ圧雪状態、スリップの危険があるのでゆっくり運転、ラジオで中央道諏訪~小淵沢通行止めと言っている。浜野さんはどうしたかなと思って電話したら、もう富士見のあたりだというので安心してたら、また携帯が鳴り、途中で雪に突っ込んで立ち往生しているので来てくれという。驚いて場所を聞いたがどこだか要領を得ない、携帯にかけ直してもかからない、電池切れか、どうやら我々よりも後にいるらしいのでとりあえずUターンしたが、そのあと鉄驪荘の奥方から「脱出できたから大丈夫」という連絡があり、再びUターン、高速は使わず一般道をゆっくり長坂を経て鉄驪荘に到着、8時20分。浜野さんはさらに20分ほど遅れて到着した。濡れ物を物干しにかけ、お風呂に入れてもらい、なにはともあれ一杯。いろいろあって大変だったが無事到着してなによりだった。

2月10日
南アルプス市十日市見学 帰宅

今日は高ボッチ・鉢伏山に行く予定だったが、昨日の思わぬ苦戦でズクをなくして取りやめ、おりから近くの南アルプス市で年に一度の市場が立つというので、浜野夫妻と一緒に見学。店の数は多いが夜店の屋台風が多く、見るべきものは乏しい。夫妻は三春の枝垂桜などを購入していた。市場見学を終えて夫妻と別れ、そのまま帰京。北八つのスノーハイクと甘くみたのが間違い、あの女性2人パーティーがいなかったら、確実にリヒト行軍になっていた。まさかビバークにまでは至らなかったろうが、ネットの記録を読みながら何とかなるだろうと高をくくっていた。反省しなければならない。