1102 戸隠スキー(飯縄山、佐渡山、黒姫山)

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1102 戸隠スキー(飯縄山佐渡山、黒姫山

参加者  木邨光宏  内田正明  伊東 毅

2月3日
 矢野口駅(6:15)=長野IC=戸隠中社民宿マルイ屋(10:15)=中社ゲレンデ(10:45)~瑪瑙山(11:45)~瑪瑙山コル先・昼食(12:20~12:40)~飯縄山(13:40~14:05)~飯縄神社(14:15~14:25)~林道~中社ゲレンテ(15:40)=マルイ屋泊

今シーズンの初スキー、戸隠をベースに飯縄山佐渡山、黒姫山を滑る。特に佐渡山は奥に高妻山、乙妻山の広大な山スキーエリアが広がって近年人気上昇中。今回は概念を掴むための偵察が主目的。矢野口駅で木邨と合流、長野駅を目指すが途中で内田から常磐線がトラブルで遅れるので先に行ってくれとの連絡。長野ICから駅には寄らず戸隠に直行、中社の民宿マルイ屋に声をかけてから中社ゲレンデへ。駐車場で準備してすぐ出発、リフト3基乗り継いで瑪瑙山の頂上。素晴らしい天気で振り返ると戸隠の衝立のような岩山が雪氷をまとって大迫力、右手に鋭く均整のとれた高妻山が高く、さらに焼山、火打山妙高、手前に黒姫、上越の平野の向こうに日本海も見える。戸隠の左手奥には北アルプス、白馬から五龍・鹿島・針ノ木・蓮華、槍も穂高も見える。反対の東側には目指す飯縄山がコルをはさんですぐそこ。まず100mほどを滑り降りる、好天続きで雪はクラスト気味だが東面だからそう悪くない。コルの少し先で昼食をとり、300m弱の登りで飯縄山頂上。東の志賀、菅平、浅間を始め、苗場や上越の山、目の下に野尻湖が見える。長野から近く簡単に登れる山だが時間が遅いから誰もいない、シールを外して飯縄神社のピークまではひと滑り。ここから中社ゲレンデに向かう西尾根に入る。こちら側は雪が悪い、尾根の左側は南向きで特にサンクラスト、なるべく右の北側を滑っていくが、ボーゲン主体だ。この尾根は微妙に屈曲して支尾根がいくつか出ているので間違わないように気を遣う。今日は天気がいいからまず大丈夫だが、それでもGPSで確認しながら下りていく。1400mくらいで傾斜がゆるみ、まばらな林の中をいくと右側に林道が見えたので、西登山口まで行かず、そのまま右の斜面を林道に下りて、あとはそのまま中社ゲレンデに戻った。瑪瑙山から休憩入れてほぼ4時間、半日コースの軽いツアーだったが、トレーニング不足と悪雪の初滑りで足がガタガタだった。マルイ屋に帰ると内田が待っていた。今日は奥社まで行って来たそうだ。戸隠は宿坊、旅館、民宿、ホテル、ロッジなどたくさんあるが、観光協会に聞いてここにした。民宿だから浴衣もタオルもハミガキもないが2食付6500円だから当たり前、風呂に入っていると後から馴染み客らしい中高年のスキーグループがやってきた。おばあちゃん二人(だけ?)でやっているみたいだが、気楽で親しみやすく、まあまあの宿のようだ。部屋でビール1本とワインでくつろぐ、木邨が不整脈でセーブしているので3人でワイン1本が空かない。食事は豪華ではないが年寄りにはこれで十分、お腹いっぱいになって、あとは寝るだけだった。

2月4日
 中社マルイ屋=戸隠大橋(8:25)~佐渡山南東尾根取り付き(9:15~9:25)~1550m(10:20~10:40)~佐渡山(11:45~12:30)~氷沢川(13:00~13:15)~佐渡山のコル(14:05~14:20)~南東尾根取り付き(14:50)~戸隠大橋(15:00)=マルイ屋泊

朝食7時のところを6時半にしてもらう。朝は雪が舞っていたが天気はよくなるはず、予定通り佐渡山を目指す。戸隠大橋の駐車スペースは作業事務所の横、数台分が除雪してある。われわれが最初ですぐ後から単独のスキーヤーがやってきた。出発するときには雪はやみ、晴れてきた。最初は林道、1ピッチ弱で黒姫方面と別れ左の林道、沢を渡って右側が南東尾根の末端。ひと休みしていると先ほどの単独スキーヤーがやってきて、乙妻山方面に行くと言って通り過ぎていった。長野ナンバーだからこの辺には慣れている人だろう。南東尾根にもトレールがある。ブナを中心としたまばらな林でシールで登るのに丁度いいくらいの傾斜。1550m付近でひと休み、少し登ると右側が切れて雪庇が出ている。結構大きい雪庇で乗らないように左側を登る。樹林が切れて頂上が見えるが、なかなか近づかない。長い1ピッチで佐渡山頂上、黒姫山が真向かい、高妻、乙妻は雲がかかったり、切れかかったりしている。昼飯を食べているとまた一人若い人が登ってきた。こちらは佐渡山初めてとか。登ってきた尾根を少し下りてから右〔西〕側、氷沢川への斜面に入る、ここもまばらな樹林帯でなかなかいいが雪はややクラスト気味。氷沢川は水が出ているので渡渉点がどこになるのか、多分上流、佐渡山のコルに近い方にブリッジがあるのだろう。佐渡山のコルは広い鞍部でブナがまばらに立ち並ぶ、感じのいいところだ。乙妻方面に行くためのベースとしては絶好、氷沢川の岸も水がとれそうなのでそちらも快適そうだ。コルからは左より、小さな尾根を下るが南東面で雪は最悪のモナカ、ボーゲンがやっとでくたびれる。小さな沢を渡り林道に出てほっとした。あとは林道を滑って行くだけ、傾斜はないがよく滑るのであっという間に大橋の駐車スペースに戻ってきた。佐渡山周辺は山スキー向きの斜面がいたるところにある、今回はいい偵察になった。宿に帰ると昨日のスキーグループに家族連れなども加わり、にぎやかになった。われわれは昨日と同じ、風呂あがりのビールとワイン、飯食って寝る。

2月5日
 中社マルイ屋=戸隠大橋(8:25)~林道分岐(9:05)~黒姫分岐(9:55)~1540m台地(10:05~10:15)~1750m尾根(11:10~11:30)~黒姫外輪山(11:55~12:20)~戸隠大橋(13:10)=神告げ温泉遊行館・そば山口屋=長野駅=長野IC=矢野口駅

朝食7時でも出発時間はあまり変わらない。今日は黒姫山に行くつもりだが、土曜日なので大橋の駐車スペースがあいているかどうか、駄目なら東側の黒姫スキーパーク側から登るかなどと話しながら行ってみると、大橋入り口付近の国道わきにズラッと車が駐車している。ところが事務所わきのスペースには1台だけ、どういうことか半信半疑ながら、ありがたく車を入れさせてもらう。昨日と同じ林道、われわれの前には若い男女のパーティーがいたが途中で左側に分かれて行った。五地蔵山にでも向かったのかな。佐渡山方面とは逆に右側の林道に入るが、大きなカーブでショートカット、黒姫外輪山へつながる尾根に登る。ゆるやかな台地で休んでいるとボードを背負った若者が追いついてきた。大ダルミ方面との新道分岐を過ぎ、ルートはそのまま尾根を行くのだがトレールを追っていくと、一箇所小さな沢状のところから尾根に登り上げるところがあり、そこだけ地図と違っていた。あとは小尾根をひたすら登り上げるだけ、途中1750m付近で小休憩のあと、外輪山の一角、約1900mに到着。先ほどのボードの若者が待っていた。天気はようやく下り坂、雲が広がってきたが、樹林に囲まれた尾根の向こうに中央火口丘の小黒姫、御巣鷹山がうっすら見える。この先外輪山を辿っても頂上は遠いし、今日はここまで、シールをはがして滑降に入る。今日も雪質は変わらず、ひっかかるのでゆっくりゆっくり下りていく。ボードは悪雪など関係ないようで、もたもたしている年寄りを尻目にあっという間に滑り降りて行った。尾根の右側、北に向いた方は若干滑りやすいが、どこでひっかかるか分からないので慎重に滑った。それでも下りは速い、1時間かからず、大橋まで戻ってきた。今回はこれでおしまい、中社ゲレンデの下にある日帰り温泉、神告げ温泉遊行館で汗を流し。中社の山口屋でもりそば大盛り7ボッチを食べて帰る。途中長野駅で内田を降ろし、あとは来た道、矢野口駅解散。戸隠スキーエリア初訪問、3日間天気に恵まれ、効率よく予定のコースを滑ることが出来た。雪が悪かったのが残念だが、佐渡山周辺の概念はつかめたし、今後の足がかりにはなったろう。