0807中央ア・三ノ沢岳

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0807中央ア・三ノ沢岳

参加者  浜野宏明   片岡ひとみ   伊東 毅

7月18日
鉄驪荘集合、海の日3連休、夏山その1、なかなか行けない中ア三ノ沢岳へ。

7月19日
鉄驪荘発(6:50)=菅ノ台バスセンター(8:00)=檜尾橋(8:30)~下の水場(9:15)~赤沢ノ頭(12:00~12:30)~
しゃくなげピーク(14:10)~梯子ダル(14:15~14:30)~水場(15:45)~檜尾避難小屋(16:10) 幕営

前日の雨と変わって晴れ上がり、久々に甲斐駒を見る。中央道駒ヶ根ICから菅ノ台へ。駐車場1日400円、千畳敷のロープウェーへ行くバスに乗り、途中の檜尾橋までバス代400円、ここで降りたのは我々のほか50歳くらいの男性1人、準備体操している間に先行していった。檜尾橋の先に登山道入口があり、いきなり急登、ジグザグの道の途中に小さな沢の水場、避難小屋の下に水場があるが細いと書いてあるので念のため補給。これから樹林帯の尾根道が延々続く。浜野さんはゆっくりマイペースで登ると言うので2人先行。いい天気で暑いが湿度は高くない、時々弱い風が来るので助かる。とは言っても1600mの高度差でザックもそれなりに重いのでしごかれる。数日前から腰痛が再発したがザックを背負って歩くと痛みがなくなるのが不思議だ。赤沢の頭で昼食、浜野夫人のおにぎりがおいしい。しゃくなげピークは判然としないがそこを少し下りたコルに梯子ダルの鞍部と標識があった。ダルと鞍部は同義で重複した変な名前。ピッチは上がらないが、なんとかコースタイム通り登って、小屋の手前のコルの水場に到着、北東面に小さな雪田があり、その下部にホースをつけた水場があった。2リットル3本、1リットル1本、ペットボトルやテルモスまで満タンに、避難小屋への最後の登りは肩にズッシリ。先に小屋に着いた人たちが水汲みに来る。小屋はもう満員だそうだ。小さな小屋で20人もどうかと言うくらいだから予想通り。ここは主稜線に近いので、駒・宝剣から空木方面へ縦走する人たちが利用するようで、檜尾尾根を使う人は少なく、結局我々ともう一人朝会った人だけだったようだ。テント場もめぼしいところは既にふさがっていたが、先着組が辛うじて3人天を張れる平地を譲ってくれたのでホッとした。テントを張って飯を炊いて浜野さんを待つ。この山は小さな虫が多く、まとわりついて大変、ハッカの忌避剤をつけてもしつこく離れない。行動中も多かったがテント場は夕方だったのでものすごい数、ことのほか虫に好かれる片岡さんは長袖シャツの上から刺されて腫れあがってしまい、気の毒な限り。浜野さんはなかなかやって来ない、きつい登りで変化もないので途中でばてているかな、と心配だが、到着するまで飯は作れない。お先にワインをちびちびやりながら待つこと2時間、夕暮れ近く6時20分ようやく到着した。よく頑張りました、これまでもしばしば行動を別にしたことがあるが、余り遅れずに合流している。今回はちょっと時間があいたが、さすがは浜野さん、根性に年季が入っている。夕食はいつものマーボー春雨に乾燥野菜や豆腐をたくさん入れる。なかなかいける。遅くなったのと、みんな疲れたのでアルコールは進まず、早々に、と言っても10時前になったが就寝。星空に月が登って下界の街では花火大会。

7月20日
起床(4:40) 出発(6:40)~檜尾岳(7:00)~檜尾のコル(7:30)~濁沢大峰(8:10~8:25)~島田娘(10:00)~
三ノ沢分岐(10:20)~昼食(10:25~10:45)~最低鞍部(11:30~11:50)~三ノ沢岳(12:20~12:30)~
最低鞍部(12:55)~三ノ沢分岐(14:20)~宝剣岳(14:45~14:55)~千畳敷(15:45)=ロープウェー=しらび平
=菅ノ台バスセンター=鉄驪荘

周りのテントが早々と起きだしたが、こちらは平常起床。やや雲があるが今日もいい天気。朝飯はおじやと乾燥野菜卵スープ。避難小屋の横に立派なトイレがあるが一つだけなので順番待ち。檜尾岳に少し寄ったところにブロックの囲いがある。前の小屋の残骸だろうか、この回りにも平地があり、横に雪田もあるが、キャンプ禁止の看板が立っている。トイレがないので環境汚染防止のためだろうか。さて檜尾岳までは、ハクサンイチゲシナノキンバイ、ハクサンチドリなどの花を見ながらほんのひと登り。主稜線に出るとお目当てのウスユキソウが咲いている。砂礫地に群落になっていて、宝剣までの稜線で数多く見られるが、檜尾の付近が多いように感じた。今日は主稜線を北に向かい、宝剣の手前で西に分かれる三ノ沢岳を往復して千畳敷に下りる予定だが、浜野さんは三ノ沢を省略して直に千畳敷に下りると言うことで、今日もまた2人先行する。主稜線はさすがに人が多い、20~30人のツアーも3組くらいいた。ほとんどが北から南に縦走する人たち、ロープウェーで登りのほとんどをカバー出来るのだから当然か。今日の木曾殿越の小屋は予約で満杯だそうだ。200m足らずのアップダウンで島田娘のピークを越え、千畳敷分岐の極楽平、その先の分岐から三ノ沢の尾根に入る。主稜線から外れて片道1時間半もあるので、あまり人がいないと思っていたがどうして結構来ている。ガイドブックにも載っており、お花畑もあるとなれば当然かな。それでも主稜線とは比較にならない落ち着いた山歩きが楽しめる。稜線の東側には小さなカールがあり、水が流れてキャンプに良さそうなところも見えるが、主稜線からまる見えなのでちょっと無理だろう。途中昼飯を食べて最低鞍部まで1ピッチ、ここでザックをデポ、水と雨具とカメラだけを持って登る。空身になるとさすがに早い、30分で頂上に着いた。頂上手前東側斜面に小規模だがお花畑が3つほどあり、ちょうど見ごろだった。頂上は岩の積み重なり、ちょうどガスが出てきて展望もなくなったので早々に引き返す。最低鞍部で再び重いザックをかついで主稜線まで登りなおし、せっかくだから宝剣を回って千畳敷に向かう。鎖場があって時間によっては渋滞するところだが、この時間は人がいなくなるのでスイスイ登れる。でも雲が広がって視界がないのが残念、下からロープウェーのアナウンスが聞こえてくるのが興ざめ。頂上から宝剣山荘を回り、乗越浄土と言うところから千畳敷に下りる。石を組んで立派な階段が出来ていて、観光客も登って来ている。千畳敷ホテルの前は黒山の人、ロープウェーの整理券の案内が繰り返されていたが、先着した浜野さんが整理券を確保してくれていたので待ち時間は30分ほどですんだ。乗れば1000mあっという間、下りがないというのも助かる。脚の筋肉痛は下りで起きるのがほとんどだから、これも今回の計画の狙いのひとつ。しらび平でバスに乗り継いで菅の台バスセンターに戻り、近くのこまくさの湯は駐車場に車がいっぱいだったので、ちょっと離れた家族旅行村というところのこぶしの湯へ行った。60歳以上100円引きがいい。汗を流した後再び鉄驪荘へ、もう一晩ご厄介になり、3連休の3日目朝、渋滞のない高速を快適に帰京した。いつかは行ってみたいと思っていた三ノ沢岳に登れてまずは満足、夏山本番の千丈沢を控えてよいトレーニングになった。

7月21日帰京