1410 野反湖 白砂山

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1410 野反湖白砂山

参加者  木邨光宏   伊東 毅

10月9日 矢野口(6:40)=渋川伊香保IC=野反峠(11:00)=野反湖キャンプ場(11:38)~三壁山(13:10)~高沢山(13:55)~エビ山(14:45)~野反湖キャンプ場15:40)=展望台駐車場

 この夏、船窪の稜線を歩いて西穂から日本海まで足跡がつながったことから、さらに西穂の先へ足跡を延ばそうと、西穂~焼岳縦走という面白そうな計画を立てていたところ、御岳山が噴火し、登山者60数名が犠牲になるという大災害が発生。連日行方不明者の捜索が行われている中、隣接する活火山に登るというのは如何なものかと、計画を撤回、遠く離れた野反湖周辺の山に変更した。
いつものように矢野口駅集合、関越道渋川伊香保ICから中之条、暮坂峠を越えて旧六合村に入り、花敷温泉を通って4時間余り。野反湖人造湖だが標高1500mの高原、ゆるやかな山々に囲まれ、のびやかに広がる明るい湖だ。当初、湖畔のキャンプ場にテントを張る予定だったが、水曜木曜が定休日、出発前キャンプ場に問い合わせたが、休みの日はキャンプは出来ません、湖の周りはすべてキャンプ禁止です、とけんもほろろ。どうしたものかと思ったが、野反湖展望台の食堂横のトイレに広い休憩スペースがあり、そこで仮眠が出来そうというネット情報があったりしたので、何とかなるだろう、駄目ならどこか目立たないところにテントを張るか、それも駄目なら30分ほど戻って尻焼温泉の宿に泊まるかということで、来てみたのだが、やっぱりキャンプ場は受け付け休止だった。時間はまだ昼前、夕方までは時間があるので、湖の周りの山に登ることにする。キャンプ場のバンガローの間を抜けて山道に入ると、すぐ急な登り、高度が上がると野反湖がよく見える。1ピッチ半で三壁山、まだ時間があるので高沢山、エビ山を回ることにする。ところが三壁山から少し下りだしたら右膝が痛む、この前の平ヶ岳と同じ、まだ続いている。膝を曲げると痛いので右足を伸ばして右足から下りるようにして歩く。耐えられないほどではないが、どうもうまくない。高低差も余りなくゆるい下りなので何とかなった。エビ山の辺りは笹原で景色が良く気持ちがいい。キャンプ場のテントサイトを通って入口の駐車場に戻った。さて、そろそろいい時間だ、泊まれる場所を探しに、まず展望台の食堂横のトイレに行ってみる。トイレは男女別水洗、洗面所もあり、清潔で匂いはまったくない。その前の休憩スペースは広く、床はコンクリート、頑丈な木製机一つと椅子がある。食堂の係員(?)に相談したところ、熊が出るので駐車場にテントを張るのはやめてもらいたいが、みんな困っているのだからどうぞいいですよ、という返事。有難い、これで気がねなく使わせてもらえる。他には誰もいないので、床に銀マットを重ねて敷いて、エアマット、シュラフの寝床、食事は机でゆったり、実に快適な泊まり場だった。エッセンは木邨担当、クラッカー・チーズ、レトルトのすじ肉煮込み、きんぴら、ひじき、おでんなど、飲み物はワイン1本、ジンとベルモット、焼酎。快適すぎて飲みすぎて、就寝は9時過ぎになってしまった。

10月10日 野反湖展望台P(7:30)~地蔵峠(8:15)~シラビソ尾根1834m(9:15)~堂岩山(10:10~10:20)~白砂山(11:40~12:20)~猟師ノ頭(13:10)~堂岩山(13:40~13:50)~水場(14:20)~地蔵峠(15:30)~野反湖展望台P(16:15)=沢渡温泉宮田屋(17:30)

 5時半起床、朝食はスープスパゲッティ、麺を煮るのにやや時間がかかったりして出発は7時半。朝は風が強く山はガスがかかっている。このままだと何も見えず、霧の中を歩くだけになるかなと思いながら出発。秋山郷切明温泉への道が分かれる地蔵峠まで1ピッチ。そこから堂岩山への尾根を登る、地蔵山はらしきところに標識なし。北風が冷たく休む場所を探すのに苦労する。木の間越しに四阿山草津白根山横手山などが見えてきた。堂岩山にもガスがかかっていたが、近づくにつれ晴れて、頂上では日がさしていた。堂岩山から白砂山への稜線の南側は一面笹の原で気持ちのいいところだが、目指す白砂山はガスに隠れている。堂岩山の先八間山への分岐まではしっかり刈り払いがしてあったが、その先は道を笹が覆い隠して地面が見えない。道は稜線の南側につけられていて、冷たい風は当たらなくなったが、逆に陽射しが当たって暑いくらいになった。堂岩山から少し下って猟師の頭、さらに下って200mの登り返しで白砂山だが、最後の登りにかかる頃にはガスもなくなり、頂上へ続く稜線が姿をあらわした。堂岩山から1ピッチ半で頂上に着くと10人ほど先客がいた。地元の青年団のような若い人が多い。先にいた人が場所をあけてくれたので、腰を下ろして昼飯、ポットのお湯で玉子スープ、いつものカレーパンとアンパン。さっきまで吹いていた冷たい風も収まり、日が当たって暖かい。頂上の東側には上ノ間山、忠次郎山、上ノ倉山など上信国境の稜線、北には佐武流山が大きい。登山道は白砂山までで、この先はびっしり笹に覆われていて、かき分けて歩くのは相当馬力が要りそうだ。帰りは八間山には回らず、まっすぐ来た道を下ることにした。相変わらず右膝が痛いが、昼に痛み止めのボルタレンを飲んだせいか、なんとかもっている。猟師の頭から見た白砂山は優雅なピラミッド、なかなか姿のいい山だ。野反湖畔から白砂山まで標高差600m余りだが、途中結構上り下りがあり、木邨がカシミールで見たところ累積標高差は900mもあるという。71才の高齢ペアには少々きつい。堂岩山を過ぎて水筒の水がなくなったので、下の水場で補給、北山沢の源流、うまい水だ。堂岩山の急な下りも持ちこたえて、地蔵峠、ハンノキ沢を渡って、展望台の駐車場に帰って来たのは午後4時をすぎていた。食堂のおばちゃんにお礼を言って、今日の泊まり、沢渡温泉に向かう。暮坂峠を越えて1時間のドライブ、薄暗くなった沢渡温泉、宮田屋旅館に到着。安いぼろ宿を想像していたのだが、どうして立派なきれいな旅館だった。建物もきれいだし、部屋数も多く、お客も入っている。風呂は温泉、露天もあり、泉質は無色無臭、やわらかいお湯だ。食事はそれぞれ別室、われわれは最もリーズナブルな、食事控えめプランだが、もともと旅館料理は品数が多いのでこれで十分、お銚子3本で気持ち良くなって、早めに就寝。

10月11日 帰京
 今日は帰るだけ、朝風呂入って、ゆっくり朝食、土曜日の午前中の上り、空いている道、昼前に矢野口に到着、解散。白砂山は200名山、姿も良くまあまあいい山だった。佐武流山は切明から登れるようだが、縦走は無理。積雪期ならと思ってもアプローチが大変で到底手が届かない。野反湖はいいところ、八間山、弁天山など登りやすい山もある、花の季節もよさそうだ。