0810乗鞍VSA生活

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0810乗鞍VSA生活

参加者  益崎健二郎   大谷尚史   藤原国生   木邨光宏   伊東 毅

10月10日
大谷・益崎・藤原出発、VSA入り

10月11日
羽村発(16:10)=小作駅 木邨合流(16:15)=日の出IC(16:30)=松本IC(18:50)=VSA(20:10)

恒例の秋の乗鞍、10日に大谷車で3人出発、食料など調達してVSA入り。11日は一ノ瀬散策など。木邨と伊東はそれぞれの母親の事情で1日遅れ、11日夕方近くに出発、夜道を走って夜8時過ぎ到着。遅くなったが先着組の歓迎を受け、いつものVSA生活が始まった。薪は当座の分を鈴蘭の実さんが入れておいてくれた。天気は回復基調、明日は懸案の前川本谷を屋根板の源流まで遡行する予定。

10月12日
VSA発(6:00)~前川本谷橋入渓(6:20)~ガンガラ沢出合(7:20)~虹の滝上昼食1(8:20~8:35)~F4上(9:35)~F5ゴルジュ滝上(9:45)~F6直瀑(9:54)~F9上昼食2(10:35~11:15)~F11(12:00)~ゴーロ帯2356m(12:35~12:50)~屋根板トラバース(14:20)~肩入口バス停(15:08~16:20)=VSA着(17:50)

4時10分起床、飯はすんだが交代のキジ打ちに時間がかかり、出発は6時になった。天気は良さそうだがちょうどVSAあたりの高度にガスがかかっていて、やや肌寒い。前川林道から入渓、ガンガラ沢出合の二股まで1ピッチ。虹の滝は一瞥しただけで高捲きにかかる。ガンガラ沢との間の尾根を木に摑まりながら登り、この前と同じところから滝の落ち口に出た。この高捲きにやはり1ピッチ、軽く昼食を食べて遡行続行。

 虹の滝をF1としてF2はナメ、右側の苔のついた岩場を登る。F3は25mほどの直瀑、ミニ虹の滝で直登は無理、右側のガリーを登り左へトラバース、これも前回と同じルート。

 いつの間にかガスは消え振り返ると南アルプスの塩見、荒川、白峰が見える。F4は正面は急なナメだが、その右側にブッシュがあり、それを木にぶら下がりながら突破する。続いてF5はゴルジュ滝、階段状でやさしい。前回はここで岩についたしぶきが凍ってベルグラ状になっていたので遡行を打ち切ったが、今回は問題ない。少し平凡な河原を登るとF6、10m弱の直瀑、左側から捲く。

 この上はちょっときれいな傾斜のゆるいナメがあり、F7は2段になったナメ滝、フリクションで登る。F8も同じような滝だったがよく覚えていない。F9は大きな岩が組み合わさった滝、正面は難しそうなので左側、右岸を高捲く。この上で昼食の2、標高は2120m、屋根板まで500m、まずは順調に来た。ここからしばらく登ると水流が消え、涸滝が2つ、F10とF11を越えるとゴーロ帯になる。滝は全部で11個あったが時間節約のため高捲き中心、ザイルは使わなかった。

 屋根板の一部が見え、左岸は溶岩壁が続く。このあたりナナカマドの紅葉が美しい。沢床も固い一枚岩の緩いスラブになっったりして登りやすい。いよいよ源流近し、両岸が開けてきて岩と草付きと適当に登っていける。夏はお花畑のようで、このへんは気持ちのいい、いい感じのところだった。そして春に屋根板からトラバースした黒い岩の上に出たところで遡行終了、屋根板の向こうに槍穂高がきれいに見える。

 前川本谷は本峰と高天原のコルに突き上げているのだが、この上は傾斜の緩いゴーロがあるだけで、本峰まで回ると時間がかかるので予定通り、ここから屋根板をトラバースしてバス道を目指すことにした。GPSで見るとバス道の屈曲点まで距離は約500mほぼ水平、ハイマツ漕ぎを覚悟していたが、最初の半分は歩きやすいザレ場で助かった。ハイマツは背丈より高く太い幹や枝がが横に伸びているので、それに足を乗せ、落ちないように越えて行く。なかなかしっかりしたハイマツだったが、距離は200mほど、水平移動なのでさほどのことはない。最後のお楽しみといったところで、ぴったりバス道のカーブに出た。

 バスの時刻表だと次は15時10分畳平発なので近くの肩の小屋入口のバス停へ急ぐ。バス停には名残の大雪渓でスキーをやっていた人たちがバスを待っていた。この季節には雪渓も数十メートルしか残っていないが好きな人たちはいるものだ。ところでバスはと言うと5~6台続いてきたが全部満員で乗せてもらえない。連休2日目の好天で人が押し寄せ、畳平にあふれているらしい。そうは言っても乗せてもらえないと困るので、なんとかしろと車掌に強く申し入れ、アルピコの営業所にも電話した甲斐があって下から途中のバス停で待っている客のためのバスを出してくれた。やれやれである。

 紅葉のバス道を位ヶ原、冷泉、三本滝と通って東大ヒュッテ前で下車、雪のない道を初めて歩いてVSAに戻った。それにしても肩入口からバス代1400円は高い、客がいない時もあるかも知れないが独占路線だから釈然としない。それはともかく念願の前川本谷を遡行して満足、特に源流部が思ったより良かったのでいい気分だった。

10月13日
VSA発(9:00)=平湯大滝=平湯キャンプ場=朴の木平など

昨日しっかり行動したので今日は観光かねて平湯方面の偵察。白骨温泉から沢渡、中の湯から安房峠旧道を越えて平湯に出てバスターミナルに車を止め、近くのそばやよしもとで昼食。平湯大滝を見物がてら四ッ岳北面ルートの偵察、平湯キャンプ場からゆるい沢を登って尾根を越えるルートを確認した。ついでにキャンプ場の上の山にある大ねすこの木も見学。次に平湯峠に登り平湯スキー場から金山岩への尾根も確認、スキー場のトップまでリフトで登れば標高差も少なく楽そうだ。さらにスカイラインから猫岳に登るルートとして殿下平、朴の木平などを偵察、あちこち走り回って温泉に入るヒマがなくなってしまった。

10月14日
撤収・帰京

撤収、雪が来るかも知れないので雪囲いの板を立てる。鈴蘭に寄って湯煙館で風呂、入っている間に雨が降り出し、本降りに。島々の徳兵衛でそば、今回は車の運転が多かったせいか妙に疲れて帰京した。