0809餓鬼・唐沢

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0809餓鬼・唐沢

参加者  木邨光宏   内田正明   伊東 毅

9月22日
新百合発=矢野口駅(6:30)=調布IC(6:45)=豊科IC(9:00)=豊科駅(9:10)=白沢登山口(10:00~10:15)
~紅葉滝下(11:00~11:10)~最終水場(12:00)~大凪山(14:15)~百曲り下(16:00)~餓鬼岳小屋(16:50)

飛び石連休の後半、以前から行きたかった餓鬼・唐沢へ小屋泊まりで。関東は雨、甲府盆地に入るとようやくやんだが雲が低く、湿っぽい。豊科駅で内田合流、白沢登山口は数台分の駐車スペース、既に2台停まっていた。歩き出してすぐ沢沿いの道、沢を渡ったり高捲いたりアップダウンが多い。紅葉滝から鎖場が始まる。しっかり整備された道だが木の桟道が濡れて滑るのでいやらしい。魚止ノ滝の上で小沢を横切り、そこが最終水場。餓鬼の小屋は水が有料なので2リットルほど補充。そこから大凪山までトラバース気味に長い登り、このコースは標高差1600m、アップダウンがあるので累積1800mくらいの登り、時々水溜り、ぬかるみなどもあって歩きにくい。湿度が高いので大汗をかいてようやく餓鬼の小屋に着いた。着いたのが5時10分前、すでに夕食の準備が出来ていて、早く食べてくれとせっつかれる。汗がひく間もなくだが、とりあえずビール、350ccが600円。小さな小屋で食べ終わったらお膳を片付けて布団を敷くので急がされたというわけ。隅にVSAのと同じストーブがあり、薪は客が適当にくべる。食べ終わってストーブの周りで休んでいたら脚が攣り出した。左足から右足へと広がってイタタッである。急いで芍薬甘草湯を飲む。どうなることかと思ったが30分ほどで効いてきて痛みがなくなった。やれやれ助かった。登りで足を使ったのと汗を大量にかいたせいか、それにしても初日からこれでは情けない。このところ体力の低下がはなはだしい、トレーニング不足だ。夕方雲がとれて晴れ上がり、裏銀座の稜線、槍も見えた。東沢乗越方面のケンズリの岩峰がなかなか迫力がある。同宿は他に男女9人で合わせて12人。布団は1人1枚あったのでまあまあ、耳栓をして騒音対策、おかげで比較的よく眠れた。

9月23日
餓鬼岳小屋(6:30)~餓鬼岳(6:37)~餓鬼のコブ(7:45~8:00)~2382m先(8:50)~唐沢岳(9:45~10:45)~
餓鬼岳小屋(13:50)

朝飯は5時、4時50分に起こされて布団をたたみ、すぐ飯になる。朝からいい天気、雲海の上に南ア、富士、八ツ、浅間の上に太陽が昇った。今日は唐沢岳往復だけなのでゆっくり、朝のうち風が冷たいので合羽の上をはおって行く。餓鬼までは7分、頂上に出ると槍・穂高から笠、裏銀座、薬師、立山・剣、針ノ木、鹿島槍、さらに妙高・火打・焼山・雨飾などが見える。唐沢岳へはいったん下り餓鬼のコブを経てまた登っていく。這い松や潅木の間に花崗岩の砕けた砂地の道が伸びていて歩きやすい。ナナカマドやウラジロツツジなどが紅葉を始め、コケモモやクロマメノキの実が熟れている。このクロマメの実をつまみながらのんびり歩く。途中高度が下がると針葉樹の林間、ここもなかなかいい雰囲気だ。昨日小屋に泊まった中には唐沢岳へ行く人がいなかったが、幕営組が3人朝早く登って帰ってくるのに出合った。ピストンしてこのまま下山するのか、元気なことだ。唐沢岳は花崗岩の大きな塊り、なかなかか立派で見栄えがする。頂上に立つと目の下に高瀬川ダム湖が見え、夏に登った千丈沢の源流が見渡せる。頂上の岩陰に風をよけて昼飯、湯を沸かし味噌汁とスープ、のんびり1時間過ごす。帰りものんびり、クロマメの実を採集しながら帰る。小屋に戻ったあと外のベンチに陣取りワインで乾杯、続いて焼酎のお湯割り、周囲の山々を眺めながら至福のひととき。今日は秋分の日で休日なのでぼつぼつ登山者がやってくる。宿泊者はみんなで9人、昨日よりゆったり。5時に夕食を食べたら、昼酒の酔いもあってすぐ寝てしまった。

9月24日
餓鬼岳小屋(5:50)~ケンズリ下捲き道(6:55)~2450m(7:05)~東沢岳分岐(8:35)~
東沢乗越(9:05~9:30)~河原(10:00~10:10)~ブナ平(11:00~11:20)~中房温泉(12:05) 入浴
タクシー(13:00)=白沢登山口(13:40)=そば=豊科IC=帰京 分倍河原(18:15)

夜中雨が降ったようだが朝はまた快晴。今日は木邨が泊り勤務で夜出勤なのでなるべく早めに下りることにする。ケンズリへは最初普通の尾根道だが、やがて花崗岩の大きな岩が尾根をふさいでいる。それを捲くのに梯子や鎖のある岩場が連続する。そのうち樹林帯に入って大きく下っていくので何故かと思ったら大きな一枚岩のスラブを捲くためだった。続いて大きなガレのトラバースがあり、再び稜線に戻ってまたしばらく岩稜が続く。地図の道は東沢岳を通っているが、手前で右手に捲き道が分岐していたので頂上は割愛、東沢乗越に向かう。このあたり昭文社山と高原地図は随分誤りが多い。コースタイムもかなりいい加減だ。おかげ?で予定より早く乗越に着いた。軽く食べてから中房への下り、最初ジグザグの急な下り、東面で日が当たるので暑い。30分で河原、冷たい水で顔を洗いのどを潤す。ここからは沢沿いの道、整備されていないと聞いていたが、踏み跡も標識もあって問題はない。砂防堰堤がいくつもあってそれをどんどん越えて下りる。両岸からは大きなガレが落ちていて、焼石に水と言うか蟷螂の斧と言う感じだが、でもせめてこれを作らないと下流が大変なんだろう。途中なぜかブナの木が一本も見当たらないブナ平で一休みして、予定より1時間早く中房温泉に着いた。迎えのタクシーを呼んで登山客用に作った日帰り露天風呂で汗を流す。アルカリ泉ということで肌がつるつるする、新しくて気持ちがいい。白沢口までタクシー8820円、思ったより安かった。車を回収して松川村の山際の農家のような蕎麦屋(名前は失念)で大盛りを食べて帰途についた。餓鬼岳の山塊は岩場が多く、明るくて思ったよりいいところ、天気に恵まれ、静かな山歩きが楽しめた。だが初日の登りで消耗、脚が攣ったのは問題、2日目、3日目はゆっくり歩いたので比較的楽だったが、体力低下が著しいので今後も登り続けるためには何とかしなければと思う。