0207赤谷川笹穴沢 

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0207赤谷川笹穴沢

参加者  浜野宏明  藤原国生  木邨充宏  伊東 毅

7月27日
新百合ヶ丘=東京発(7:16)たにがわ431=大宮発(7:42)=上毛高原(8:37) タクシー=川古温泉(9:30)~
大源太山道分岐(10:45)~笹穴沢出合(11:30~12:00)~金山沢出合(14:15)~5m滝上(15:00)~
5m幅広滝(15:55)~10m滝(16:25)~二俣(16:40) 幕営  

赤谷川支流、明るく美しい沢、しかし長く豪快でもある。上毛高原からタクシー6000円。川古温泉から林道2時間、赤谷川本流と笹穴沢の合流点から入渓。最初の小ゴルジュは左岸の高捲き、平凡な河原歩きの中に小さな滝を問題なく越えて、金山沢出合。そこから変化が始まる。最初の5m滝は渕の左をへつり、水流の左の凹角を登る、ザイル使用。すでに15時を過ぎキャンプ地を探しながら進む。右岸から沢が合流する手前の木立の中に小さな適地を見つけたが、二俣までは行っておきたかったのでさらに進む。やがて5m幅広スダレ滝、これは左を登り、次の10m滝は水流左をザイル使用。16時40分二俣に到着、左俣のすぐ左に岩に挟まれた小れきの平地があったので、ここをならしてツェルト2張り分の敷地を作った。ちょっと水流に近いが、天気も良さそうなのでまずは快適な泊まり場が出来た。木が少なく薪が余り集められなかったが小さな焚き火も出来た。

7月28日
出発(6:30)~2段30m滝上(8:00)~5m滝(8:30~8:50)~20m滝(9:05~10:10)~50m滝下(11:08)
~大ナメ滝下(13:00~13:30)~6m垂直滝(15:45)~登山道(17:30)~平標山ノ家(18:10)~元橋(19:50)
タクシー=越後湯沢・温泉(20:15~ 21:34)たにがわ460

2日目、すぐ豪快な30m2段滝、1段目は右の草付きを登って左へトラバース、小沢に出てこれを少し下ってからまたブッシュを分けて落ち口に出た。2段目も右の草付きから登れた。次の5mは水流左をシャワークライム、ザイル使用。続いて現れた20mは左の乾いた壁をザイル使って1ピッチ、途中に残置ハーケンあり、ランニングビレイとして利用させてもらった。ここで後続の4人パーティーが追いついてきた。このすぐ上に平標の小屋へのエスケープルートになる沢がスラブとなって分かれている。結構急そうで簡単ではなさそうだ。そしていよいよ50m大滝、正面は登る気がしない。左岸手前に踏み跡があり、こちらから高捲けるかと思ったが、右岸に水の流れるルンゼがあり、これを登って草付きをトラバースするルートをとった。この草付き帯の斜度はそれほどではないがスリップすると100mほど落ちることになるので、ザイル使って3ピッチ、このまま行くと大滝とその上のナメ滝もまとめて捲くことになるが、他にルートはなさそうだ。トラバースのあと15mほどのクライムダウンで沢身に戻る。その上にまたまた大きな滝、どうやらこれが120m大ナメ滝らしい。とりあえず昼飯にしたが暑さと連続のアルバイトでバテバテ、食欲もない。無理やりパンを一つ飲み込んで出発する。大ナメ滝は正面から登ると楽しいらしいが、ここまで時間もかかっているし、バテてもいるので捲くことにする。左岸の小ルンゼを登って左へ岩と草付きの混ざったバンドをトラバースここもザイルを使い、大ナメの上に出ることが出来た。これでようやく核心部を抜けたが、このあとも小さな滝やナメが続き、水量もなかなか減らない。バテバテになりながら最後の6m垂直滝に着く。これは左の草付きから笹薮を登って突破した。このあとは流れも優しくなり、ようやく源頭近しを思わせるようになってきた。両岸は草原になり、コザクラやイワイチョウ、イワカガミなど可憐な花が咲いている。もう平標の稜線が見えるところなのだが、霧が出てきて回りが見えなくなってしまった。お花畑や笹の原を適当に歩いて、平標山の下を捲いている登山道に出たのが17時30分、あとは山の家経由元橋まで道を下るだけ。途中で湯沢タクシーに電話して迎えを頼み、暗くなる中を元橋に着いた。13時間半の行動は中高年にはきつい、長くて、大変だったが、面白い沢だった。