0307乗鞍岳南面・野麦から 

 



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0307乗鞍岳南面・野麦から

  静かな乗鞍南面、高原の清流に泊まり、コマクサのお花畑を訪ねる。

参加者  木邨光宏   塚田玲子   片岡ひとみ   伊東 毅

7月26日
新百合ヶ丘発(5:40)=府中本町(6:05)=国立IC(6:20)=松本IC(9:00)=野麦(10:30)=林道ゲート1500m(10:55)
~白樺林1620m(11:40)~岳谷滝上 1800m(12:40)~岳谷渡渉点2150m(13:40)~雪渓末端 2430m(14:40)
~源流の幕場2620m(15:45)

なかなか梅雨が明けないが、天気はまずまず。野麦峠を越え、岐阜側野麦部落から林道に入る。間違ってオートキャンプ場まで行ってしまい、管理棟の人に聞いて戻って未舗装の林道に。地図の林道終点までは行けず、1500m付近のゲートまで。道端にはヤナギランの咲いていた。白樺林のなだらかな道を抜けると、ちょっとした草原に出たが、ここで道は左に曲がるところを間違えて真っ直ぐ草原を行ってしまい、道がなくなって気づいて左に疎林を登って道に戻った。針葉樹林の登り、地図に崖記号のあるところで岳谷の滝が見える。道はだんだん急になって、岳谷の渡渉点を過ぎてしばらくして再び沢にもどるところから雪渓になった。それほどの傾斜ではないがピッケルがないのでスリップするといやらしい。今年は雪解けが遅れているようで、このまま雪渓が続くと水がとれない可能性がある。ガスで上部の様子が分からないので各自水筒を満タンにして登るが、間もなく雪渓が切れ、小川が流れる草原地帯に出た。傾斜もゆるやかになり、高山植物が咲いて、いかにも源流のお花畑地帯、いくつかテントを張れそうなところがあったが、流れが右に曲がる手前の左岸に手頃な平地を見つけ、テントを張った。ミネズオウツガザクラ、矮生潅木のじゅうたんの上でクッションが効いてふかふか。周りはチングルマやキンバイのお花畑、すぐ近くに小川が流れ、絶好のテントプラッツ。ネットの記録と地図から想像した通りの場所だった。這い松の枯れ枝を集めて流れの横で焚き火も出来て、まずは理想的な状況、今回の山行目的のひとつは達成した。夕食は無洗米450g、マーボー春雨2パック(6人分)ほかに生野菜・漬物など。日暮れてガスが上がり、山頂方面が見え、夜更けて満点の星空になった。

7月27日
幕場(6:35)~高天原分岐(7:05)~剣が峰(7:55~8:35)~幕場(9:25)~岳谷渡渉点(10:35)~草原(11:45)~
林道ゲート(12:40)=入浴、リフレイン奈川=そば、福伝=高根町浜野山荘(16:40)

4時起床の予定が30分寝過ごす。またガスになっていた。朝食は飯の残りの鮭雑炊、餅入り味噌汁。テントはたたんで岩蔭にデポ、小川を少し登ると雪渓になり、お花畑とガラ場になったところで右手、左岸に曲がる赤ペンキの案内があったので、そちらに上がるとそこはコマクサの群生地だった。高天原に続く尾根で、火山特有の溶岩のザクにピンクの花が点綴して足の踏み場もないくらい。ここからほぼ尾根伝いに剣が峰へ、山頂は肩の方から来た登山者でいっぱい、ゴミも散らかって気分が悪いので縄張りの外で休んでいたら、神社のお兄さんに怒られてしまった。下りもまたもと来た尾根の方に行こうとしたら大日のコルを回って下りろとうるさいこと。おまけに最後高天原は立ち入り禁止です、と宣告されてしまった。道のことはともかく立ち入り禁止は初耳。高天原を楽しみにしていたのに仕方がない。さっきコマクサの群落を見たのでそれで満足することにしておとなしくテント場に下りた。下山は下の雪渓を気をつけて下り、あとは登った道をどんどん下った。結局、野麦コースは昨日今日の土日2日間、他に登山者なし、山頂を除いて、独占状態だった。中部山岳の3000m峰でこういうところがある。まさにエアポケットのような、残された天国だった。高天原が入れないとなると、入山者はますます減るだろう途中の雪渓も一般登山者には問題だし、この状態は当分続くように思われる。下りて野麦峠を越えて奈川村で風呂、リフレイン奈川500円、そば福伝。その後高根町の浜野山荘「鉄驪荘」訪問、16時40分到着、一泊して翌日帰京した。まずは大成功の山だった。

7月28日 帰京