0503乗鞍高天原県境尾根

 


 


参加者  木邨充宏   藤原国生  益崎健二郎   内田正明   伊東 毅

3月19日
府中本町集合(7:20)=塩尻北IC(10:00)=山形村買い物=昼食いがや=鈴蘭(12:30~14:25)~VSA(15:10)

木邨・内田はバス、3連休で高速渋滞、鈴蘭行きのバスは1本遅れ。車組の3人はいつものように山形村で買い物、いがやで昼飯のあと鈴蘭小屋で時間待ち。5人揃ったところで出発、連休で休暇村のスキー場の駐車場も混んでいた。夜泣から林道、いい天気で山が良く見える。VSA着後、木邨・藤原・内田は前川林道の偵察、益崎、伊東は水汲み、カーテン張りなど小屋整備とESSEN準備。水穴は前回のものがそのまま残っていた。偵察組は前川本谷の先まで行って17時半ごろ帰る。夕食は寄せ鍋、食べきれない。

3月20日
VSA発(6:00)~ミソギ沢左俣(7:20)~県境尾根2100m(8:00)~森林限界(9:45)~2430m引き返し(10:10)
~ミソギ沢左俣出合(12:35)~VSA(13:35)

4時起床、昨日の寄せ鍋の残りにご飯を入れておじや、6時出発。高曇りで悪くはないが朝焼けが気に入らない。前川林道から県境尾根を見ると野麦乗越に登るより、ミソギ沢左俣からすぐ正面の疎林の斜面を登った方が近くて良さそうなので乗越は省略。県境尾根は思ったよりヤブがない。大きな針葉樹が多く、樹間が広く歩きやすい。最初傾斜も緩く、尾根も広く幕営に良いところもある。穂高が見え、御岳や中央や南も見えるが風が出て、天気はぱっとしない。2300mくらいで傾斜が急になって樹林限界を過ぎると、ところどころ雪面が固くなる。クトーをつけて登って行ったが、表面がつるつるの氷の部分が広がってきた。数日前に降った雨のあと凍ったようだ。クトーの歯はささるが傾斜が急になって、ここで滑ったら下まで止まりそうにない。風も強くなり、これ以上登ると危険と判断、引き返すことにした。標高2430m、もう80mほど登れば傾斜が緩くなるのだが仕方がない。ピッケルとアイゼンが必要だ。山容から推してスキーで行けるだろうとアイゼンは携行しなかったが甘かった。下りも傾斜が緩むまでクトーを着けたまま慎重に下り、雪が軟らかくなったところでクトーとシールを外した。緩傾斜帯に下りてほっと一息、この下はもと来た尾根を下りるのも芸がないので、ミソギ沢の左俣を下りてみる。上部は傾斜が急なので万一の雪崩を警戒、2200m付近から沢に入るが、雪が重い。かえって樹林帯の方が滑りやすいくらい、左俣から左岸の尾根などを適当に選びながら滑る。沢筋はところどころ水が出ていたが、今年は雪の量が多いようで無事林道まで滑り降りた。VSAに着いて時間が余ってしまったが、雪も良くないし、出かけるのもおっくうで、そのまま沈殿。そのうち雪も降り出した。夕食はカレーとサラダ。

3月21日 撤収帰京

夜間20cm位積もったが、朝は快晴。天気は全く逆目になった。のんびり片付けてのんびり出発。鈴蘭小屋で風呂に入り、いがやで蕎麦食って帰る。松本の丸山鉄工所に寄ってストーブを見たがなかなか難しい。帰りの高速は3連休最終日で大渋滞。今回もまた高天原に達せず、課題は先送りになった。でも県境尾根はなかなかいいところ、高天原を越えて屋根板から大学尾根を下りる周回コースを目標に、また来年挑戦したい。