0704銀山平越後駒ケ岳

 


参加者  内田正明   木邨光宏   伊東 毅

4月12日
府中本町(7:10)=新前橋駅西口(9:10)=小出IC=銀山平奥只見山荘(11:20~12:05)=石抱橋(12:27)~
柳沢出合(13:15)~道行山(15:50)~柳沢出合(16:50)~奥只見山荘(17:50) 泊

初めての銀山平、府中本町で木邨、新前橋で内田ピックアップ、関越小出からシルバーラインの長いトンネルから出ると一面の銀世界、小雪の今年も積雪1.5m。奥只見山荘は貸しログハウス群の中、まだ新しい。ひと休みして越後駒のルート確認に出発、石抱橋を渡ったところで単独のボーダーに会う、白沢を登ろうとしたが沢が割れていて引き返してきたそうだ。車を置き、北ノ又川左岸の林道を柳沢出合まで、ほぼ平らでシールなしで行ける。柳沢出合から夏道の1本南の尾根を登る。いきなり急でジグザグを切らされるがザラメの下10cmに弱層があるようで、スキーがずれるのが不快。やがて尾根に出るが急な登りで雪が割れているところがあり、スキーをかつがされた。天気が良くてちょっと暑い、道行山までで引き返す。小倉山から越後駒までまだまだ遠い、駒の北面は樹林がなく真っ白、逆光に輝いている。天気予報は下り坂、明日はあそこまで行けるかどうか。東には険しい山容の荒沢岳、夏道のある前嵓は大変そうだ。銀山平のすぐ北側には日向倉山から未丈ヶ岳、こちらも長いがスキーなら行けそうだ。下りは夏道のある尾根を下ったが、こちらの方が尾根が広く良さそうだ。帰り、林道に小規模ながら新しいデブリが出ているところがあった、気温が高かったので、また落ちたのだろう、要注意だ。宿に帰って、まず温泉、こじんまりした露天風呂がある、ここは山より釣りの客がメインか、まだ解禁になってないので誰もいなかったが、壁に大きな魚拓や剥製が飾られている。ビール、夕食、山菜ばかりかと思ったら、いろいろ手の混んだ料理が出てきて美味かった。明日を期して早めに寝る。

4月13日
起床(4:30)=石抱橋(5:20)~柳沢出合(6:10)~道行山下尾根朝食(7:13)~7:55)~道行山(8:45)~
小倉山トラバース(9:20)~百草ノ池(10:20)~スキーデポ(11:30)~駒の小屋(11:50)~越後駒頂上(12:12~12:20)
~駒の小屋横昼食(12:30~13:20)~小倉山(14:00)~道行山(14:30)~道行山南尾根(15:00)~白沢川床(15:14)~
柳沢出合(15:45)~奥只見山荘(16:40)

内田が前立腺の病いで自重したため、木邨と二人で出発。朝外に出ると地面が濡れて霧が立ち込めている。これは駄目かなと思ったが、霧はいわゆる朝霧で盆地の底の部分だけにかかり、山の方は晴れている。朝霧は好天の徴しというが、この後その通りの天気になった。気温は高く雪は凍っていない、柳沢からの取り付きは夏道のある尾根、道行山の下、雪の割れたところの下で朝食。宿で作ってもらったおにぎりと味噌汁、岩魚の甘露煮がついていた。道行山からはいったん下りだが、わずかなのでシールのまま。小倉山直下の尾根はまた雪が割れているが、頂上を通らず、左側の斜面をトラバース、上に雪庇が出ているが斜面の傾斜が緩いので危険は少ないだろう。50mほど先、雪庇の切れたところで稜線に戻った。駒までは標高差700m、まだまだ遠い。この先の尾根も左側、白沢側に雪庇が出ているので右側の斜面を辿る。天気が良くなって暑い、百草ノ池あたりの登りでは汗が目に入るほど、汗をかき過ぎてやや脱水気味になった。1763mの標高点を越え1850m付近から傾斜が増し、スキーではきつくなったのでスキーをデポ、つぼ足キックステップで登る。この高さになると駒本体と灰ノ又の稜線を越えた南よりの風があたるようになる。この急斜面を登ると駒の小屋、ほとんど雪に埋まっている、小さな小屋だ。オツルミズ沢源頭のカールを横切り、駒への最後の登り、雪庇の切れ目を登りきると傾斜が弱まって、ちょうどそこが頂上だった。目の前水無川の谷を挟んで八海山、白く大きな中の岳の左に純白の兎岳や丹後山、その向こうには大きな平ヶ岳、東には灰ノ又、荒沢岳の向こうに会津の山、北には浅草、守門が霞んでいる。頂上は風が強いので写真を撮ったあと、駒の小屋の横まで下りて昼食。雪を融かして湯を沸かし、また味噌汁とおにぎり。ゆっくり水分を補給する。駒の小屋からの下りは、やはり急で狭く、転んだら止まらない、スキーをデポして正解だった。デポからも尾根が狭いが傾斜が緩くザラメなので滑るのに問題ない。1763mからは尾根も広がり快適な滑降が楽しめる、写真を撮り合いながら下って行くとあっけなく小倉山のトラバース、気温が上がっているが雪庇の状態は大丈夫のようだ。道行山の登り返しではシールを貼る。道行山について、さあ、ここからは昨日通ったばかりと気が緩んだか、ルートを間違える。南東の尾根を下りるべきところを南南西の尾根を下りてしまった。途中で間違えたことに気がついたが、登り返すのは大変だし、なんとか下りられそうなのでそのまま下りて行くと白沢の谷が狭くなる境目あたりに出た。沢は割れて水が出ていたが、この先は広い河原になっていて問題はなさそうだ。それにしても二人して間違えるとは、一度通っているということで地図も見ず、方角も確認しないで下りてしまった。結果的にことなきを得たものの危ないところであった、油断である。このおかげで白沢の川床を柳沢の出合まで延々と歩かされてしまい、しっかりペナルティーを食らった感じだった。宿に帰ってすぐ温泉、ビール、これが出来るのがなんとも言えない。

4月14日
帰京
昨日一日フル行動で疲れてしまったので、今日は何もせず帰ることに。天気も夜中から雨で山も見えないので丁度よかった。朝風呂入って、ゆっくり朝飯を食べて、ゆっくり帰途につく。気圧の谷が通って弱い冬型になったのか新潟県は時雨模様、関東に入ると晴れ上がっていた。銀山平は初めてだがいいところだった。夏も冬も楽しそうだ。銀山平~越後駒は標高差1200m、距離もたっぷりでしっかりしごかれた。ロートルパーティーにはギリギリのところかな。