0801菅平根子岳・四阿山スキー

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0801菅平根子岳四阿山スキー

参加者  木邨光宏   伊東 毅

1月7日
新百合ヶ丘発(6:20)=矢野口駅(6:50)=調布IC(7:00)=八王子IC(7:10)=あきる野IC(7:30)=上田IC(9:30)
=菅平峰の原(10:20) Pサトウ駐車場出発(11:05)~避難小屋(12:10~12:40)~根子岳(13:48~14:10)~
ゲレンデ(14:40)~ペンション入口

今冬初滑り、年末にスキー、靴、締め具等新調して今回はそのテストも兼ねての初滑り。スキーはブラックダイヤモンドのハボック、118~88~110のセミファットの163cm、締め具は軽量のTLT、靴はガルモントのメガライドの旧モデルを格安で、シールとクトーは新品。四阿山は前から行きたいと思っていたところ、1泊2日なら初日に根子岳も登ろうと欲張った計画になった。二人ともリタイヤしたので月火の平日山行。まず菅平峰の原のペンション・サトウ・アルペンフローラへ、ネットで探したら主人が山に詳しいと書いてあったので事前に情報を聞いたところ、親切そうだったのでここにした。開業して30年とかで以前木邨も泊ったことがあるということだった。10時すぎ、着くと主人が出てきて中で着換えて行きなさいと部屋に入れてくれ、さらにペンションから登山口のスキー場までわざわざ案内してくれた。裏ダボスのリフト終点近く、牧柵を越えてゆるやかな斜面を登っていく、好天が続いているので登り下りのトレールがいっぱいついている。適当に登ってまず避難小屋で休憩、コンクリート作りだが入口が金属製のシャッターというのがいただけない。あちこち錆びて開けるのに苦労する、いざという時に役立つのだろうか。その上は樹林が出てくるが広い切り開きがあり、なにより頂上が見えているので適当に登って行ける。平日だがワカンを背負ってツボ足で登る二人連れ、上から単独のボーダーとスキーヤー、頂上直下には5人のパーティーがいて、けっこう賑わっている。ここはヘリスキーもやっていたが今年から廃止になったそうで、結構なことだ。頂上まで長めの2ピッチ、天気は高曇りだが視界が良く、後ろに北アルプス妙高山塊、志賀草津の山、浅間から湯の丸、それに隣の四阿山などが良く見える。新調のスキーはTLTの使い勝手がいまいち、靴の先端の穴に爪がうまく納まらない、ちょっといらいらする。また滑走モードから歩行モードに切り換えるのにいちいちスキーを脱がなくてはならないのも問題、特にストッパーのプレートを強く押し付けないとかかと部分の締め具が回らないし、プレートを押し付けた状態、つまり歩行モードの時はストッパーが寝てしまって機能しないということも分かった。ディアミールに比べると操作性はかなり劣る、初めてで慣れないせいもあるが、もたもたして立ち遅れることが多かった。締め具は軽量化したがファットスキーは軽くないので登りは今までと大差ないような感じだ。さらに新しい靴が足に当たって痛く、登りはとても快調とは言えなかった。頂上は風が冷たく長居は無用、写真だけ撮ってUターン。滑降に入るとファットスキーは快調だ、雪は上の方は締まり雪、中間から下はモナカほどではないが固くて割れる雪、おまけにトレールが入り乱れて固まった、荒れている状態だったが、幅広い板はもぐらないので楽に回転出来る。これまでの板とは全く違う感じで、スキーがやさしくなった。ファットはもともと深雪用だが悪雪にも強いということが分かった。クラストしたバーンがどうかと思うが、雪の状態が変わる山には向いているように思う。登りではがっかりしたが下りでは気分を良くし、あっという間にゲレンデまで下りてしまった。根子岳は峰の原から標高差700m弱、なだらかで危ないところもなく、足慣らしには丁度よい。ペンションに戻り、風呂や食事まで時間があるので部屋でワインを1本あける。夕食はサトウ夫人の手作り家庭料理、肉が少し固かったが味はよい、サトウ夫妻ともう一人のお客と5人、最初にボージョレヌーボー、次に日本酒をサービスしてくれる。サトウ夫妻は峰の原ペンション村の草分け、根子岳風力発電に反対運動するなど自然保護に取り組んでいるようだ。30年だから建物も古いが高齢なのでこの先どうなるのかなと余計な心配をしてしまう。

1月8日
菅平発(6:40)=あずまや高原ホテル駐車場(7:30)~牧場の柵(8:00)~森林限界2100m(10:05)~10:35)
四阿山(11:40~12:00)~2060m樹林陰昼食(12:30~13:05)~高原ホテル駐車場(14:00)
=真田町千古温泉=横川SA釜飯=帰京

朝は5時15分起床、山に登るならと6時から朝食にしてくれる。暖めたパンに卵、野菜、紅茶、嬉しいサービス。おまけに四阿山の登山口あずまや高原ホテルまでの道を下調べしてくれていて、地図をわたしてくれる。ここまでしてもらって1泊7500円では申し訳ないような気分だった。あずまや高原までの道はくねくねとカーブが多く、路面に雪もあって思ったより時間がかかった。ホテルの下に広い一般向け無料駐車場がある。ホテルの先までスキーをかつぎ、路面が雪で覆われたところからシール歩行。すぐ牧柵にぶつかるがゲートの横が開いていてスキーのまま通り抜けられる。その先は広い牧場が広がっており、どこを歩いてもいい。天気は悪くないが前方の四阿山は雲がかかって見えない。牧場はいくつかに区切られており、有刺鉄線の柵をまたいで進むが、左の端に樹林の帯が残されていて、そこが夏道になっているようだ。スキーやツボ足のトレールがたくさん残されており、迷う心配はない。牧柵はかなり上まで続いており、地図に鳥居のマークのある岩のすぐ下まで伸びていて、夏道は柵の左側(北)だが柵の向こう側にもスキーの滑ったあとがある。どうもそちらの方が荒らされておらず滑りやすそうなので帰りはあっちにしようなどと話しながら登っていった。かんばの林がまばらになり、風が左手北西側から吹きつけてくる。風が出てきたので山にかかっていた雲が払われ、頂上が見えるようになってきた。2100m付近の針葉樹の蔭で風をよけて休憩。この先はまばらな針葉樹林になり、尾根の南側の斜面をトラバースして行ける。ガイドブックには頂上近くは尾根がやせて岩が出るのでスキーは脱いで登ると書いてあったが、我々が辿った尾根の南側はスキーで歩くのに何の問題もない、そのまま祠のある頂上までスキーをはいたまま到着した。たしかに頂上までの尾根の北側は切れているし、頂上の先の稜線はやせていてスキーでは厳しそうに見える。雪の状態にもよるだろうがガイドブックの記述はどうにもうなずけない。四阿山深田久弥百名山、登る人が多いようだが、今日は誰もいない、この日は登りも下りも他に一人もいなかった。下りも同じ尾根の南側、なだらかな斜面にまばらな針葉樹林が続いて気持ちよく滑って行ける。尾根の上に出ると雪が締まっていてひっかかりやすいがそれほど問題ではない。行きに休んだ樹林帯の近くまで下りて昼飯休憩、湯を沸かしてラーメンを作った。この下はかんばの疎林、祠の岩は登りと反対に左側(南)を通り、目論み通り牧柵の南側に入る。雪質は良くないし、小さな藪が出てくるがなんとかかわして滑り、広い牧場の上端に出る。あとは適当に広い斜面を滑って最初に通ったゲート、間もなくあずまや高原ホテルの駐車場に到着した。四阿山は標高差900m、昔からのクラシックツアーコース、スキーに向いたなだらかな斜面が続き、手ごろな日帰りコースと言える。帰りは真田町のふれあい真田館の風呂の予定だったが火曜日は定休日、仕方なく近くの千古温泉というのに行ってみた。渓流沿いのひなびた宿で源泉かけ流し、真田館の湯はここから引いているのだそうだ。無色透明だが温泉の匂いがして暖まる、小さな風呂だが500円だから納得。そのあと近くの蕎麦屋に行ってみたが、こちらも軒並み定休日、平日の山は空いていていいが、反面こういうこともある。仕方がないので高速に乗って横川のSAで釜飯定食を食べたが、懐かしい味でこれもまたよし、だった。新調のスキー道具で初滑り、クトーを試すのを忘れてしまったが、色々なことが分かって成果があった。ファットスキーは体重が片足にかかっても余り沈まないのでバランスが崩れにくい、これなら旧式の伸び上がり抜重でもやっていけそうだと思ったのだが、逆に木邨からこの機会に抱え込み抜重を習得したらと指摘されてしまった。確かに山には抱え込みがいいことは分かっているのだが、まずゲレンデで練習する機会がないし、はたして長年しみついた感覚がそう簡単に治るものかなあ???