1311 乗鞍鎌倉街道探索

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1311 乗鞍鎌倉街道探索

参加者  次田経雄ガイド  高井延幸  高井紀枝  益崎健二郎  伊東 毅
     
11月17日 鈴蘭福島屋(7:45)=次田宅(7:50)=湯川道1台駐車(8:15)=白骨スーパー林道ゲート(8:35)~セバ谷(9:30)~林道から鎌倉街道に入る(9:55~10:00)~障子ヶ瀬(10:45~11:05)~林道に戻る(11:35)~鎌倉街道△鮟个襦11:43)~送電巡視路に入る(11:53)~送電鉄塔(11:55~12:15)~尾根離れる(12:22)~セバ谷渡渉(12:45)~貯水池橋(12:50)~湯川駐車位置(13:25)=福島屋(14:00)
                                                 
乗鞍地酒フェスタの翌日、高井さんに誘われて昔乗鞍を通っていた旧鎌倉街道を地元のガイド次田経雄氏の案内で歩く企画に参加。前日の11時に次田さんのお宅に伺い、打ち合わせというかルートの説明を聞く。高井さんはこれまでに何度か歩いているが今度は白骨の先、セバ谷から障子ヶ瀬に出る、薬研堀の街道跡がよく残っている区間だということだ。
 今年の地酒フェスタは午後1時から3時と2時間繰り上がり、41銘柄の地酒とおかみさんたち自慢のつまみ各種と新そば、ライブ演奏がやや騒がしかったが、今年もまた楽しい会だった。宿は福島屋、白い温泉と美味しい料理を堪能。
17日当日は7時朝食、次田さん宅に8時の予定、10分ほど早く着いて次田さんのエクストレイルと伊東車の2台でまず沢渡の先、湯川沿いの白骨温泉に行く道の途中に伊東車をデポ、次田車に全員乗って白骨温泉の先スーパー林道のゲート前まで入る。工事の作業小屋の前に次田車を停め、今は通行止めになっているスーパー林道を中の湯方面に歩き出す。気温は低いがいい天気でカラマツの残りの黄葉と青空、霞沢岳や焼岳を眺めながら1時間20分の林道歩き。使われなくなって久しいが舗装はしっかりしていて今でも車で走れそうだ。セバ谷の先、大きくカーブする切通しのところから、いよいよ鎌倉街道に入る。林道の土手を上がったすぐ先に薬研堀鎌倉街道の跡があった。山の斜面を数メートル堀り込んだ直線に近い道跡が100メートルあまり続いている。なるほどこれは人手をかけて作った道で普通の山道ではない。この先道形がはっきりしないところもあり、少し薮をこいで、障子ヶ瀬の近くは斜面にトラバース道跡が残っている。今日はここまでだが、障子ヶ瀬を渡って対岸を登って安房山の南のコルを越えて飛騨に抜ける道があったと言う。そちらもいつか行ってみたいが、相当な薮漕ぎになりそうだ。残雪期ならよさそうだが、それでは道形が分からないのではないか。ひと休みしてUターン、もと来た道を戻って林道を横断すると、その先の山中にふたたび薬研堀跡があった。こちらは短距離で終わり、また林道に戻って暫く歩き、左手の送電線の巡視路に入って、送電鉄塔の下で昼食休憩。そこから夏小屋という出作り小屋があったという尾根方向に進み、途中から右手セバ谷に下り、貯水池の上の堰堤の上で渡渉、と言っても飛び石を2つほどで簡単に渡れる。この先はしっかりした道がある。セバ谷の貯水池は小さいが地図で見ると中の湯の下の梓川と白骨の下の湯川から来る地下水路が合わさって、ここからさらに地下水路で湯川渡発電所に水を送るようになっている。梓川本流にいくつもダムを作る前の小規模発電所のひとつだが、当時は大変な工事だったろう。この先は貯水池の小屋手前から小さな峠を越えて湯川の谷に向かって下りて行く。落ち葉に埋まっているがしっかりした道、30分ほどで湯川沿いの車道、伊東車のデポ地に到着した。これで今回の鎌倉街道探索は終了、伊東車に5人乗って白骨の先の次田車まで戻り、帰りは蛭ヶ窪のトンネルを抜けて鈴蘭高原に出た。全行程4時間50分、休みを除くと約4時間の軽い山歩き、福島屋に帰ったのは14時で、時間的には帰京するのに十分な時間だったが、日曜日の渋滞もあるので予定通りもう1泊して、翌日ゆっくり帰った。
今回、鎌倉街道そのものは障子ヶ瀬近くの短いものだったが、薬研堀のあとがしっかり残っていて、なかなか興味深かった。次田さんは山中を歩き回って、こうした古道跡を探しているということで、大変な作業だが、反面昔の道跡を見つけた時の喜びなど、やりがいもある面白そうな仕事だと思った。