1504 鳥海山千蛇谷スキー

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1504 鳥海山千蛇谷スキー

参加者  木邨光宏  伊東 毅  内田 博  高井延幸  高井紀枝  益崎健二郎

5月20日 矢野口駅(6:40)=稲城IC=山形北IC=村山三郎兵衛そば=湯ノ沢温泉
ホテルまさか(泊)

 鳥海山の千蛇谷は前から行ってみたいと思っていたところ。内田さんが現地の本荘山の会と連絡をとって段取りをつけてくれたので、有り難く乗っけさせてもらう。内田さん、高井さんらはこのあと八甲田に回るので車は3台、伊東、木邨はいつもの矢野口集合、稲城大橋から中央道、首都高、東北道へ。中央道の上り渋滞もたいしたことなく順調に進む。ところどころで休憩を入れながら、山形道の山形北ICで下りて北へ。村山の市役所でそば街道のパンフをもらい、その中の三郎兵衛そばへ。広い畳の部屋に仏壇がある。板そば、かみごたえがあっておいしい。どこをどう通ったのかカーナビの案内、新庄や尾花沢は通らず真室川を通って院内から見覚えのある道に入り、湯ノ沢温泉ホテルまさかには3時半ごろ到着。内田さん、高井さん夫妻は既に着いていた。夕方本荘山の会の荘司会長と中村さんが来て千蛇谷の相談。この2人と若い会員の3人で案内してくれるそうだ。

5月21日 まさか発(9:00)=金浦白瀬記念館(10:00~11:50)=道の駅象潟(12:30)=蚶満寺
(13:30~14:10)=まさか(15:30)

 曇り時々小雨、この日の天気は予測済み、山には行かず日本海側のにかほ市金浦の白瀬南極探検隊記念館と象潟九十九島などの見学。白瀬記念館は展示が充実していて面白かった。お土産に探検隊の旗をデザインしたポロシャツを5人全員が購入、なかなか品のいいシャツで2000円は安い気がした。そのあと道の駅象潟で昼食、展望台から九十九島を俯瞰、田圃の中に小さな山がいくつも点在する面白い景色、鳥海山の噴火活動で出来たということだ。芭蕉の句で有名な蚶満寺も見学。帰りはにかほ高原、花立牧場などの山越えルート、水芭蕉がたくさん咲いていた。一日遅れて益崎も到着、夕食をはさんでビール、ワイン、日本酒の宴、ここは食事が美味しい、明日があるので早目に就寝。

5月22日 まさか発(7:00)=熊の森(7:25~7:30)=七ツ釜避難小屋付近(7:40~8:10)~氷の薬
師(9:05)~七高山(11:00~11:45)~新山(12:45~13:15)~大物忌神社(13:20~
13:40)~鳥越川(14:50)~獅子ヶ鼻湿原(16:00)~橋(17:05)~管理棟前(17:25)
=まさか(18:45)

 朝食は6時、いい天気になった。案内の荘司さん、中村さん、若い松本さんも到着、まさかの社長運転のマイクロバスで熊の森まで。そこにスノーモービル4台、後部座席に1人ずつなので2往復プラス1回、七ツ釜避難小屋の近くまで運んでもらう。標高差550mを20分足らずで登ってしまう。こういう山登りには内心抵抗があるが、歩いて登っていたら我々ロートルパーティーには千蛇谷は手の届かないコースになってしまう。背に腹は代えられぬとはこういうことか、武士は食わねど、などと言っていられる身分ではない。ともあれ、そこからシールをつけ登行開始。荘司さん先頭、中村さんラスト、松本さんはボードを背負ってツボ足、やわらかなザラメでシールがよく効く。氷の薬師から左に進路を変え、薄いブッシュを過ぎて最後の大斜面に出る。少し雪が固くなって傾斜も若干強くなるのでクトーを着用。七つ釜から3時間弱、まずは順調に七高山に到着、山頂で写真を撮った後、1回目の昼食。まさかの弁当は高菜の葉で包んだおにぎり、美味しくて2個ぺろりと食べてしまった。この間、荘司さんと松本さんが七高山の下り斜面のルート工作、ガレ場の下の岩に懸垂用ザイルをセット。例年だともっと雪があって、雪壁と岩のミックス斜面になっているそうだが、今年は壁の部分にほとんど雪がない。スキーをザックにつけ、ガレ場を下って岩場は懸垂、10メートルほどか、下り立ったガレ場から雪の斜面をキックステップでトラバース、新山との間に出来たスノーリッジに到達する。一人ずつ下りるので時間がかかるが、それも荘司さんの想定範囲だったようだ。ここで松本さんは下降地点の中島台に回るため、別れて熊の森へ戻る。ボードを飛ばし、20分で下りたそうだ。スノーリッジから新山までそのままツボ足で登り、溶岩ドームが固まった岩の頂上へ。記念写真を撮って岩場を下りてスキーをはく、スノーリッジから右へトラバース、大物忌神社へ。そのまま谷通し行くと急な片斜面でよくないということだった。神社に参拝して昼食2、さっき弁当を全部食べてしまったので内田さんのおにぎりを一ついただく。いよいよ千蛇谷の大滑走スタート、雪は陽射しを受けてやわらかなザラメ、傾斜も急なところはなく、みんな快調に飛ばす。と言っても齢だから短めに区切りながら。左側は行者岳、伏拝岳の壁から落石があるが、右側が広いので問題ない。稲倉岳の対岸930mまで下りてひと休み。雄大な千蛇谷、新山を振り返ってみんなにこにこ顔、楽しくてしかたがないという風情。この下は鳥越川の流れが現れ、流れの間の細い尾根を抜けると広いブナ林のツリーラン、ここも快適。でもだんだん雪が薄くなってきて、獅子ヶ鼻湿原の平地に下りたところでスキーは使えなくなった。この下りで益崎が雪を踏み抜き右ひざを痛める。この先はスキーをかついで歩きだが、例年だと最後までスキーで滑って行けるらしい。今年の東北は雪が少ないと聞いていたが、まさにその通り。少し下まで迎えに来た松本さんが合流、益崎のザックとスキーを運んでもらい、益崎は空身で下りる。この湿原は広く、木道歩き1時間あまり、ようやく入口の管理棟、迎えのまさか社長のマイクロバスに到着。バスは帰り道、にかほ高原の風力発電の風車群を見て、日本海に沈む夕日をのぞむ。絶景だがみんな疲れていて、展望台へ行こうという者なし。暗くなってまさかに到着、風呂入って8時過ぎ夕食。千蛇谷滑降成功の祝杯をあげた。

5月23日 まさか発(8:20)=お花畑駐車場(8:55~9:05)~七ツ釜避難小屋付近(12:20~13:29)
~お花畑駐車場(14:15)=まさか(14:50)

 今日もいい天気、鳥海山北面、昨日モービルで登ったところをシールで登って滑る。熊の森の一段下のお花畑駐車場から歩きだし、約3ピッチ、七ツ釜避難小屋の横で昼食、風もなく暖かい。下りものんびり、それぞれの技術課題に取り組みながら、1時間かけてお花畑駐車場に戻る。今回の主目的も果たしたし、今日はこれで十分。まさかに戻って早目に一杯、夕食を食べたらそのまま就寝。

5月24日

 帰る日、内田さん、高井さん夫妻、益崎はさらに八甲田へ、木邨、伊東は仙台経由帰宅の途に。まさかの社長からお土産に天寿2本いただいた。これは仙台への手土産にさせてもらう。まず本荘市内の松本さんの工房に寄る。木工制作などのかたわら、鳥海山のガイドの組合作りの活動に取り組んでいるという。荘司さん、中村さんも来てくれて、千蛇谷の写真、CDをいただく。八甲田組とはここで別れ、我々はそのまま日本海側を南下、酒田から月山道路に入り、寒河江で下りて昼食。またまた市役所の観光課でパンフをもらい、お薦めを聞いて、弘庵という店に行く。行ってみたら木邨は以前に来たことがあるという。板そば2種盛り、しっかりしたそばで美味。食後、木邨のリクエストで郊外にある慈恩寺へ、重文級の仏像がたくさんあった。あとは関山街道を通って仙台へ。帰り600キロを一人運転はしんどいので、仙台泊を予定、事前に東野、片岡と連絡をとり、一献傾けることに。まず宿の仙台ビジネスホテルへチェックイン、車を置いてひと休み、木邨は別行動で、夕方仙台駅前の居酒屋枡蔵に集合。久々の顔合わせ、色々な地酒を楽しむ。9時すぎまで飲んで、木邨は新幹線で帰京、残り3人はホテル近くの、名前は忘れた、チーズの店へ行って、さらにワイン。

5月25日

昨夜はずいぶん飲んだみたいでどうやって宿に帰ったか覚えてない。翌朝は完全な二日酔い、朝食は抜き、酔いを醒ましてやっと10時チェックアウト、休み休み東北道を帰ってきた。
念願の千蛇谷を滑れた、今回はそれに尽きる。標高差1650m、北面の雄大な斜面、傾斜もきついところはなく、誰でも快適に滑れる。本来、自分の足で登って滑ることで充足感があるのだろうが、こんなかたちでも十分満足感があった。多くの方のお世話になり、助けを借りて出来たこと、感謝。