1608 安房峠・安房平

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

1608 安房峠安房

 今年の夏山はお盆明けに横尾本谷右俣を予定していたが、台風7号接近のため中止、その代わり出発予定日の16日に残念会の暑気払い、その席で18~19日の1泊2日に短縮して安房峠安房山、アカンダナ山計画に変更、再チャレンジとなったが・・・

参加者  木邨光宏  大谷尚史  片岡ひとみ  伊東 毅

8月18日 府中本町(7:00)=松本IC=風穴の里合流そば(12:00)=安房峠(大雨)=平湯キャンプ場幕営

 大気不安定とかで雲が低く、山が見えない。仙台からの片岡車が事故渋滞で遅れそうとの連絡。158号の道の駅風穴の里の水殿ロッジのソバ屋で待つ。12時ごろ到着、片岡車はなんと新型プリウスに変わっていた。通勤の燃費節減のためだというが国立大学教授の貫禄かな。各自もりそば食べて出発、旧道に入り、中の湯を過ぎるころから雨が降り出し、峠前後は激しい大雨。峠の茶屋跡の駐車スペースにいったん停めたが、車から出られないし、とてもテントは張れない。狭い旧道で土砂崩れでもあったら進退がとれなくなる心配もあって、とりあえずここは断念、平湯へ向かう。平湯の観光案内所で親切なおじさんがあちこち聞いてくれたが、バンガロー、コテージは満杯、安い旅館も満杯、平湯キャンプ場のフリースペースが空いているとのことなので、そこでキャンプすることにする。車2台、4人で5,800円。まあこれくらいはしかたがない。雨もあがってくれてキャンプ場内を回って、車2台、テント2張り張れるスペースを見つけ、まずブルーシートとタープで屋根を作り、その中に4人天と片岡天を張り、蚊取り線香をあるだけ立てて屋外で食事できるスペースを作った。ここは林間のオートキャンプ場、周りはみんな大きなファミリーテント、立派なタープ、テーブル、椅子、バーベキューの楽し気な雰囲気。山用の小さなテントは見られないが、こちらもブルーシートとは言えまずまず快適なキャンプ。ねぎキャンプのノウハウが生きている。時間は早いがまずは一杯、ビール、ウイスキー、焼酎も、つまみは例によっていっぱいある。晩飯はアルファ米の親子丼、フリーズドライだがまあまあいける。その後も雨は降ったりやんだり、8時前には就寝。

8月19日 平湯キャンプ場(8:20)=アカンダナ山入口偵察=安房平下入り口片岡車デポ(8:40)=安房平上入口伊東車デポ(9:10)~安房平湿原(9:55)~送電鉄塔(10:20)~下入り口(10:35)=安房峠排気塔(11:00~11:50)=中の湯日帰り入浴(12:10)=徳兵衛そば・解散=帰京

 朝はお茶漬け、雨も上がって良い天気になった。ゆっくり片づけてキャンプ場を出、再び旧道を登り返す。まずアカンダナ山の登路を探す、地形図で見当をつけた沢の前後を探すがクマザサがビッシリ、背丈を超える高さで中に入ったら何も見えない。昨日の雨で笹も濡れているので、今日は断念。安房平の探索に切り替える。地形図には道がかいてある、まず下の入口は立派な切り開き、反対側に送電鉄塔があり、その入り口に片岡車をデポ。伊東車で上の入口へ向かう、小さな沢の左岸に道があるように書いてあるが、その入り口が見つからない。でもこの沢を下りていけば安房平の湿原に行けるはずだ、沢は開けていて歩くのに支障はない。橋の上手から沢に下り、橋をくぐって下流に向かう。途中で水流がなくなって踏み跡っぽいところを歩いていくが、ところどころ道がなくなる。幸い藪は薄いのでGPSで方向を見定めて進んで行くと前方が明るくなって、結局30分足らずで湿原の一角に出た。湿原は立ち枯れの木が数本、一面草が生えていて広さは500m四方くらいだろうか、下は水を含んでミズゴケがあったり、踏むと水が沁み出すところもあって湿原の中央には入っていけない。気持ちがいいところだが原の北側に送電線が走っているのがやや艶消し。腰を下ろして休むところもないので、一息入れたら下流を目指す。ところがこの先に道跡がない、下手につっこむと湿地のぬかるみにはまりそうだし、事実細い川かと思いストックを刺したらズブズブともぐりこんだり、湧水の池があったりして油断がならない。地図の道のあとでもないかと探してみたが深いクマザサに邪魔される。それでも上空に送電線が走っていて、先に送電鉄塔が見えるので、あそこまで行けば何とかなるだろうと、クマザサを押し分けて行くと、思った通り鉄塔の下は乾いた草地、ここまでは巡視路が来ている。ひと休みして巡視路を行くと車の轍があり、東電が車で乗り入れているようだ。おかげで歩くのが楽になり、湿原から出る川を渡って少し行くと片岡車のある下の入口に出た。安房平湿原探訪はこれで終わり、入り口にも途中にも標識はなく、要するに東電が送電線のために占有していて観光地化していないようだ。片岡車で伊東車の地点まで戻り、安房峠へ。峠から安房平が見下ろせるが草地だけで池塘などがないので、観光地としてはいまひとつなのだろう。峠の駐車場から幕営予定地だったトンネル排気塔の台地に登る。ほんの2~3分、送電鉄塔があり、排気塔があり、その向こうがかなり広い平地になって、お花畑になっている。多いのは赤爪草、月見草、りんどう、ウメバチ草、マツムシ草、トリカブトなど。テントは張れるが風当たりが強そうだ。
安房山への道もここから続いているが、今日はもうやめ、登っていると帰りの時間が遅くなりすぎる。排気塔に背中を預けて昼飯、天気はいいが、雲が低く焼岳の頂上は見えない。
このあと中の湯温泉に寄って入浴、ちょうど12時からというタイミングでほかに客はなし、ゆったり手足を伸ばす。久しぶりの露天風呂だったが穂高は雲の中だった。今回はここで解散、片岡車は仙台へ、伊東車は東京へ、平日なのに夏休みということか中央道は混んでいた。台風のおかげで計画変更、さらに大雨で予定を変更・縮小させられたが、まあ、キャンプも安房平もそこそこ楽しめた。