0803鳥海山、湯殿山スキー

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0803鳥海山湯殿山スキー

参加者  東野 良   片岡ひとみ   志村 聖   半沢恵子   高橋喜代子
     木邨充宏   益崎健二郎   伊東 毅

3月28日
新百合ヶ丘発=矢野口駅(7:00)=調布IC(7:10)=酒田みなとIC(15:00)=湯の台温泉(16:00) 鳥海山

仙台山想会との合同、と言うか山想会の春恒例の鳥海山行に相乗りさせてもらったというところ。中央道から新しく出来た環状線新宿~池袋を通って東北道へ、都心を通らないので早くて便利だ。東京は桜満開だが北関東ではまだ開花せず、山形は雨模様で肌寒い。今日は現地へ行くだけ、仙台勢は明日やってくる。宿は湯の台温泉の国民宿舎鳥海山荘、立派な施設で露天風呂もありなかなかいいところだった。ここで標高約500m、積雪は50cmあるかどうか、山は当然見えない。

3月29日
鳥海山荘発(10:00)=大台野丁字路(10:30~10:55)~直線道路終了(11:40)~1028m休憩(13:20~13:30)
~滝ノ小屋(14:15)

途中で追突事故にあったとかで仙台勢の到着が少し遅れたが、大台野牧場の丁字路で合流。東野リーダー以下男性2人女性3人、うち女性2人はワカンで登る。天気は曇り、視界はあるが上の方は見えない。今日は中腹の滝ノ小屋まで標高差約700m、いわゆる宮様コース。牧場の緩傾斜・直線道路がほぼ1ピッチ、そこから曲折する林道をショートカットして行く。ここは東野リーダーが何度も来ているのでルート選びはお任せ、たまに赤布があるが的確に最短距離を進む。途中で林道と離れブナ林の切り開きに入る。昔高松宮が来た時に切り開いたとか、今では考えられない。東北は森林限界が低い、1000~1100mくらいか、樹林帯を抜けると風が強く、雪も混じって正面から吹きつけ視界がなくなる。滝ノ小屋直前ではGPSが役に立った。小屋は2階建て、広くて清潔だ。暖房がないので寒いが仕方がない。みんな羽毛の象足を持ってきていたが、毛のソックスにフリースのオーバーソックス+テント履きで十分だった。東野リーダーが調理もしてくれるのでありがたい、出来上がった料理を肴に飲み始めるが、じっとしていると寒くなってくるのでシュラフを引っ張り出して半身を入れると丁度いい。ほかに誰もいないのでTUSAC LIEDなど歌ったりして懇親を深める。寝る時はシュラフ2枚とシュラフカバーも使ったが全く寒くなかった。夜中風が吹き、小屋が鳴った。

3月30日
滝ノ小屋発(7:25)~最後の斜面下(9:10)~1860m(9:30)~外輪山伏拝岳(10:30~11:00)~行者岳(11:15)
~伏拝岳から滑降(11:45)~滝ノ小屋(12:30~13:40)~大台野十字路(14:30)=大井沢 民宿大原

寝坊して5時半起床、風はやんで晴れている。小型ながら移動高が来てくれた。そのあとに気圧の谷が控えているので冬型がゆるみ、日本海岸でも晴れて風がやむ、典型的な春山日和。朝食は餅入りラーメン、風が弱まっても吹きさらしの雪野原なのでキジ打ちがひと苦労、少々立ち遅れて出発。外輪山の稜線まできれいに見えている、どこを登っても良さそうだが、最終的には伏拝岳に突き上げるコンケーブ状の斜面が登りやすそうだ。雪は締まっているし、傾斜も緩いので雪崩の心配はない、上のほうが固くなるようならアイゼンにすればよい。と思いながら登っていったら、そのまま結局稜線までスキーで登れてしまった。着いたところが伏拝岳、右手に行者岳から七高山への外輪山の雪稜が続き、千蛇谷をはさんで新山が堂々とした姿を見せている。千蛇谷の下流方向には象潟あたりの街も見え、日本海に浮かぶ飛島まで見えた。日本海からすぐ2000mを越える高度を持つ鳥海は冬めったに晴れることがないのだが、今回は天気のめぐり合わせが良く、ラッキーだった。ここまで登って風がない、のんびり昼飯。アイゼンに履き替え稜線歩き、七高山まで行くと帰りが遅くなるのでとりあえず行者岳まで空身で往復。伏拝岳に戻って再びスキー、いよいよ滑降、広い雪面どこを滑ってもいい、最初はやや固いところもあるが大したことはない、快適に滑る。下に行くに従い、しまり雪がややひっかかるが、これも問題となるようなことはない。滝ノ小屋まで標高差850m、楽しい滑降だった。小屋で昼飯、片付け、80Lの大ザックにポンポン放り込んでパッキング、今度は麓までの滑降。雪がいいので荷物の大きさは気にならない、快適なブナ林のツリーラン、気温が上がって雪は重くなったが、この程度ならなんとかなる。林道に出ると傾斜がゆるくなり、あとはほとんど直滑降、直線道路も立っているだけだがスキーは早い、あっという間に大台野丁字路の車に到着。ワカンの2人は元気だったが最後の緩傾斜で差をつけられてしまった。ここで仙台へ帰る志村、半沢、高橋の3人とはお別れ、あとの5人はもう1日湯殿山に登るため大井沢の民宿へ。着いてまず温泉の入浴券をもらって近くの日帰り温泉に入り、宿は山菜料理の民宿大原、おやじさんが山で採ってくるのだそうで次から次に山菜、この時期なので生ものはふきのとうくらいだが、きのこが山のように出て食べきれない。

3月31日
大井沢発=志津除雪終点(9:40)~ネイチュアーセンター(10:25)~湯殿山南東尾根とりつき(11:00)~
湯殿山(13:00)~樹林帯1230m昼食(13:30~13:50)~志津(14:40)=大井沢寄り道=宮城蔵王 竜山荘

朝は曇り、今にも降り出しそうだが、このぐらいなら行けるだろう。志津の旅館街を過ぎたところで通行止め、ネイチュアーセンターの分岐少し手前。除雪はしてあるのだが、車止めがあるのでそこでストップ。スキーをはいて道路わきの雪の上を行き、橋を渡って道路か治山かの工事現場から山に入る。石跳川の右岸、間もなくネイチュアーセンターの対岸を通り、雪の河原を進む。谷間なので風もなく気温が高い、オーバーズボン、ヤッケはいらない。ここで宿にテルモス・マグを忘れてきたことに気がつくが、もう遅い。そのまま登るが気分はよろしくない。標高900m付近で石跳川から湯殿山の南東尾根に取り付き、そのまま樹林の尾根を登っていく。ここも1200mくらいで森林限界、右手から1本尾根が合う少し手前、このへんからガスと小雪模様で視界が悪くなる。白一色なので地形が分かりにくいが、こういうときはGPSが力強い武器になる。やがて何も見えない湯殿山頂上に到着、ブライトホルンに登った時と同じような感じだ。長居は無用、すぐシールを外し、もと来た尾根を滑る。下りもGPSで方向確認、左手の石跳川側が急で雪庇があるかも知れないのでそちらに入らないようにだけ気をつける。少し下ったら視界回復し、やがて樹林帯に入ったので、そこで昼食。その先の下りは雪がやや重くなったが、まあ快適な部類だ。石跳川は直滑ったり、歩いたりして再び車止めまで。この後忘れ物をとりに大井沢に戻ったが宿には誰もいない、勝手に探すわけにもいかないので、今回はあきらめ、あとで連絡して送ってもらうことにする。そんな寄り道をしたが、仙台に帰る東野、片岡の2人と西川町の道の駅でお茶飲んで別れ、あとは今夜の宿、山形蔵王温泉国民宿舎竜山荘へ。竜山荘も立派な施設で温泉がいい、お客は他に1組だけ、ゆっくりさせてもらった。

4月1日

最終日、熊野岳でも登るかという案もあったが、疲れてしまったので、もう何もせず真っ直ぐ帰ることにした。低気圧が太平洋上で発達し、猛烈な風が吹いている。これじゃゴンドラも動かないだろう。帰りは13号線で福島に回り東北道に出た。高速も風が強く車があおられて大変だった。今回も天気の回り合わせが良く、鳥海も湯殿山も楽しめた、運のいい山だった。ところで今回は出かける前から腰痛が悪化し坐骨神経痛で足に痛みが出ていて心配したが、荷物を背負って歩き出すと痛みがなくなった。何故かは分からない、でも宿に帰ると再び痛み出し、帰宅してからも続いているので、ちょっと問題かも知れない。